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旧式の生物顕微鏡を電動化してオートフォーカス&自動撮影する

しばらくオープンソースの顕微鏡作りにハマっているが、それが実際の顕微鏡の電動化にも使えるのではと思い試してみた。

OpenFlexure 

制作記はこちら

なぜ電動化したいのか


以前オークションでオリンパスのBHという生物顕微鏡を買って、珪藻のスライドを見るのが趣味だった。海外オークションサイトのebayで100年ほど前のスライドを購入したりもしていた。

アンティークのスライドコレクション

数がたくさんあり全部見ることもできていない。これを撮影してデジタルデータにできないかと思いカメラに接続して時々インスタに上げたりもしていた。

ただ一回の撮影で映る範囲はスライドのごく一部しか撮ることができない。スライドの全範囲を撮影するのはスライド1枚だけでも膨大な手間がかかる。

もし画像のデータベースが作れればAIで種の画像検索などもできそうだと考えていた。

作成したオープンソースのOpenFlexure顕微鏡には自動的にステージを動かして広範囲の撮影を行う機能がある。しかしOpenFlexure顕微鏡はとても優秀だけれど高級なPlanApoの対物レンズは怖くてつけられない。

そこでこのモーターをオリンパスの生物顕微鏡につなげて電動化してみようと思いついた。

設計に使うCADはFusion360を使用した。ほとんど使ったことはなかったがギアの自動作成機能などもあってなんとか思ったような形が作れるようになった。

顕微鏡の土台の傾斜に合わせてモーターを固定するプレートをつくる
ピントの微動ハンドルにギアを付けてモーターにつなげる
XYステージのためのモーター固定プレート


はめてみると干渉する部分がありノコギリで切断して微調整


顕微鏡に取付ける
顕微鏡用のカメラアダプターのデータを探してプリントする

これで後は組み上げれば完成!!


コードが大変

サーバーとしても機能するので同じWifi LANの中では他のパソコンからリモートで画像を見たり、操作、撮影ができる。

データはこちら

調整、加工が必要な不完全なデータですが、こちらにアップしました。
良かったら活用してください。

XY ステージの可動域をこえて動かさないようにしてください。ステージを破損するおそれがあります。ステージのオートキャリブレーションも使わないようにしてください。


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