インタビュー記事のこだわり

起業してすぐにnoteに書き込み始めましたが、

3年間必死で働いていたせいか、インタビュー記事の投稿が3年ぶりに。

せっかくなので、インタビューそのものと、その記事を制作する際のこだわりをメモしておこうとおもいます。

まず、インタビューに関して
当初はガチガチに質問を作ってそれ以外のことはあまり考えられず、必死でした。
でも回を重ねてたどり着いた決まりごとがあります。
まず、インタビューさせていただく方の情報はある程度調べます。
その上で、10問程度の質問は作ります。
いざ、インタビューが始まると、むしろ、相手のペースに巻き込まれるようにしています。もちろん、質問はします。
ただ、どちらかといえば合いの手のような。
答えを誘導したり、決め付けて聞くことは絶対にやらないようにしています。

答える側には酷かもしれませんが、堀内が投げかける質問は少しアバウトです。なぜかというと、この質問を「どうとらえて、どう答えるのか」をお聞きしたいからです。前述したように、答えありきの質問はあまり良いと思っていません。

もう少しわかりやすくいうと、「その人なりの言葉」を引き出したいと思っています。そのため、その言葉が出てくるまでは、なんだか同じような質問もするときがあります。ただ、その言葉が出てしまえば、もう、このインタビューは成功です。そのあとはもっと「その人なりの言葉」が引き出せるように時間いっぱい、話してもらいます。

もし、このインタビューを後ろで聞いているとしたら、「もっとちゃんとズバッと聞いたら」と思ってしまうかもしれません。でも、意図的です。

話しながら考えがまとまっていくことが結構あります。
例えば、いろんなメディアに取材を受ける人は、その一番最初のインタビューでは、言うことがまとまっていない場合もあります。同時期に世に出る他の媒体のインタビュー記事では、言うことがまとまっていたりして、これは自分たちより後に取材をしたんだろうなーと思うこともあります。でも、その場で考えて、どう表現するか悩んで導き出した言葉もとても貴重です。それはそれで読者にも届くと思っています。

書き手として考えていること。
前述したとおり、「その人なりの言葉」を最重要視しているのは間違いありませんが、まずは、インタビュー全体で何を伝えたいかを決めます。文全体の構成はその伝えたいことが伝わるようにします。その際に大事にしているのは、話の行間です。何もかも全てうまくインタビュー時に語ることはできません。それゆえテープ起こしをしただけでは、いい原稿にはなかなかなりません。脚色するのではなく、演出するわけでもなく、本心は何だったのかをしっかり想像できるか。これがおそらく一番難しい作業ではないかと思っています。つまり、行間に隠れている気持ちや思いを言葉にしようと思っています。

結果、できた原稿に対して、「そう!こう言うことを伝えたいんだよ」と本人から言われることが最大の喜びになってきました。

これまでの全ての原稿がそうなっているとは言えません。
ひどい文章だ!とクレームが入ったり、書き直されることだってあります。
でも、著名人の方と気持ちがほんの少し通じ合えたとしたら、こんな素晴らしいことはないと思っています。もちろん読者に対しても、伝えたいことを伝えられることが一番良いと考えています。




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