【読書】モブプログラミング・ベストプラクティス

今年の目標としてあげた技術書を読む!第一冊目です。
本のタイトルは「モブプログラミング・ベストプラクティス ソフトウェアの品質と生産性をチームで高める」で、Amazonとかで購入できます。


前置き

この本を選んだ理由としては、現在自分が参画しているプロジェクトでモブプロを採用して少し経ったところでポジティブな意見とネガティブな意見の両方が出たためです。そして並列で動いていないのにチームとしての生産性が落ちていないのはなぜか?という疑問もメンバーの多くが気にしていたことも理由です。技術書の内容にあまり踏み込みすぎるのは良くないので、この記事ではチームで出た意ネガティブな意見一つと疑問の一つにフォーカスを当てて考察していきます。

モブプロは疲れる

これは実際に経験して気づいたのですが、かなり疲れました。1人でやる時より何倍もです。本の中で解決策としてポモドーロテクニックについて触れられていましたが、私は疲れる理由について考察していきます。
恐らくですが1番の理由は「自分のペースと違うペースでやらなければならないから」です。初めてマラソン大会に出たランナーで練習より明らかに悪いタイムになったり、誰かに合わせて普段より遅いペースで走ってるのに何故かしっかり疲れる経験をした人はいないでしょうか?人にはそれぞれリズムやペースがあります。作業をしている時の速度だけでなく、休憩を挟むタイミングも個人差があります。10分作業してTwitterを少し眺めて作業に戻る人もいれば、1時間作業してコーヒーを飲みながらしっかり休んで作業に戻る人もいるのです。

なぜ作業効率が下がらないのか

誰もが思いますよね。複数人いるなら並列で動いたほうが効率が良いはずだ。
実際にある程度モブプロをして気づいたのは、思った以上に並列作業は効率が悪いということです。モブプロと比較すると並列作業を行なった場合に発生する手間は以下だと思われます。

  • 各自の作業内容の共有とレビュー

  • 仕様に関する質問と相談

  • ソースコードのコンフリクト解決

列挙すると意外と少ないのですが、実はチーム人数が多くなると比例して時間が増えます。特に質問、相談、共有です。私の経験ですが、仕様に関する質問は同じ人から同じ質問を受けることがあります。モブプロ導入後は自分がした作業なので、説明途中で思い出して切り上げることが多くなりました。本ではフロー効率に触れられていましたが、私もフロー効率の考え方に同意です。また、並列作業中の質問などの割り込みはマルチタスクと同様に思考の切り替えによる効率低下を招くのでマルチマスクによる効率低下の影響もあるでしょう。

まとめ

多くのチームが自分たちに適したものは何かを試行錯誤しながらチームを作り上げていくでしょう。モブプロもチームとして成長するための選択肢の一つですし、モブプロを効果的に行うために必要なネガティブな意見や疑問への対策も複数あるでしょう。私の感想としては事前に選択肢に関わる情報を集めることで対策案を出す引き出しが増える、案を出すまでのタイムラグが減るという意味でこういった本は非常に役立つと思います。特にチーム内で出たネガティブな意見や疑問に関する情報が載っていたので、この本は非常に良かったと思います。





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