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カビとキノコ、真菌の世界

意外とわからない、カビとキノコの違い。そりゃ、見たらカビとキノコくらいわかるでしょ!...ところがどっこい、という話です。

カビもキノコも「真菌類」という分類に含まれます。松茸などのキノコは「真菌類」の中の「担子菌門」というグループになります。では、「担子菌門」は「キノコ」なのか?というとそうでもないのです。担子菌門には「サビキン」など、「キノコ」ではないものも含まれているからです。サビキンは植物に「さび病」を引き起こす、病害微生物です。ちなみに「ヒカキン」さんとは、関係ありませんので。

さらにいえば、「真菌類」のなかの「子嚢菌門」というグループに含まれるキノコもありますね。トリュフなんかが、こちらに当たります。じゃあ「子嚢菌門」がキノコなのか、というとそうでもなく、「子嚢菌門」には、コウジカビやアオカビも含まれます。

...ややこしくなったので、ちょっとまとめましょう。

真菌類には...
・担子菌門(松茸、サビキンなどを含む)
・子嚢菌門(トリュフ、アオカビなどを含む)
などのグループがある、ということですね。単純にキノコは何のグループ!と、一筋縄では行かないのです。

 というわけで、非常にややこしいのが微生物の分類の世界。カビとキノコ、なんて一見わかりやすそうな違いと思っても、なかなか複雑なんですね。


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