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愛エネルギーは地球を救う      第5話               【官能小説】


すぐにミユキは妊娠したことをアシュターに伝えたいと思った。


金星にいるアシュターに伝えるためには愛エネルギーを使わなければならない。

ミユキに残された愛エネルギーは30エナジーだ。

アシュターとセックスするためには30エナジーを全部残しておかなければならない。

愛エネルギーによる交信は20秒を超えると1エナジーが消費される。

20秒以内に交信を終えたら、エナジーは消費されず、30エナジーはそのまま温存される。


「20秒以内でアシュターに妊娠したことを伝えよう。」

帰宅したミユキはリビングのソファーに座った。


心の中にアシュターの姿を思い浮かべた。

「アシュター、これから愛エネルギーを送るね。」


パンティの中に指を入れた。

膣はびっしょり濡れていた。

男性医師に内診された時の膣の疼きがまだ残っていた。


指先でクリトリスに触れた。

クリトリスから子宮を通して電流のような快感が全身に広がった。

子宮が燃えるように熱くなった。

ミユキの愛エネルギーはすぐに高まった。

突然体が宙に浮くような不思議な感覚に襲われた。


強いオーガズムを感じた。

その瞬間、ミユキのチャクラから金星に向けて愛エネルギーが放出された。


アシュターの姿が見えた。

アシュターがミユキの愛エネルギーをキャッチしたのだ。


「ミユキ、久しぶり!」

アシュターは笑顔でミユキに声をかけた。

「私、赤ちゃんできたの!アシュター、あなたの子どもよ」


アシュターは満面の笑みを浮かべた。

「ミユキ、すごい!! 良かったね!すごくうれしいよ。」

ミユキはアシュターともっと話したいと思った。

しかし、交信が20秒を超えると愛エネルギーを1エナジー消費してしまう。


「アシュター、時間がないの!」

「ミユキ、元気な赤ちゃん産むんだよ」

「アシュター、赤ちゃん、楽しみに待っててね。」

ミユキは愛エネルギーの放出を止めた。

アシュターの姿は消えた。


愛エネルギーの交信を20秒以内に抑えることができた。




7か月後、ミユキはかわいい女の子を出産した。

ミユキはその女の子にアシュターとミユキの頭文字を一字ずつ取ってアミちいと名付けた。



ミユキは愛エネルギーで、シュターに女の子が無事生まれたことを伝えた。

「アシュター、とってもかわいい女の子が生まれたのよ。名前はアミちい。」

「僕とミユキから一字ずつ取ったんだね。アミちい・・・可愛い名前だね。」

「アシュター、アミちいと会って欲しい。」

「僕もアミちいと会いたい。アミちいをこの手で抱きたい。」



アシュターは心から可愛いわが子を抱きたいと思った。

しかし、アシュターは金星人、アミちいは地球人と、異星人同士なので、プレアデス星人の精密検査を受けなければ身体接触できない。

アミちいはまだ幼いので、精密検査を受けることは無理だった。




「いつか必ずアミちいをアシュターに会わせてあげる。」

「必ずだよ。それまでアミちいをしっかり育ててくれ!。」

「アシュター、ずっとアミちいと私を見守っていてね。」

「ずっと二人のことを想っているよ。」




6年の年月が過ぎた。


アミちいはすくすくと育ち、6歳に成長した。

アミちいが6歳を迎えた誕生日、ミユキはアミちいと二人で誕生パーティをした。


ミユキは手作りのバースデーケーキを準備した。

アミちいが、バースデーケーキの6本のロウソクに1本ずつ息を吹きかけた。



最後の1本の炎を消そうとした瞬間、炎の奥に、ある光景が見えた。

その光景は1週間後の地球の姿だった。



ミユキに見えた地球の光景は、赤茶けた荒涼とした台地が広がり、草木は枯れ果て、生命の痕跡はなかった。

アミちいの誕生日の翌日から、地球温暖化の影響で空気が乾燥し、世界中に山火事が発生した。

その後1週間で気温が急激に上昇し、地球上のほとんどの生物が絶滅した光景だった。




あまりの恐ろしい光景に、ミユキは言葉を失った。

みゆきは炎の中の光景を茫然として見ていた。・・・・・


・・・・「ママ、ママ・・」

アミちいの声で、ふと我に返った。



「ママ、ロウソクの火全部消したよ。」

「アミちい、お誕生日おめでとう。」

アミちいに祝福の言葉を送ったが、心の中は恐怖で怯えていた。




「このままでは地球が危ない。アシュターに地球を救ってもらおう!」

アシュターは銀河系の平和と秩序を守る銀河連合の司令官だ。




誕生パーティが終わると、ミユキはアミちいとベッドに入った。

アミちいが寝たらすぐにオナニーを始めようと思った。

金星にいるアシュターに愛エネルギーを送らなければならない。




アミちいはベッドに入るとすぐに寝息を立てた。

かわいらしい寝顔だった。

「アミちい、あなたのパパに地球を救ってもらうようにお願いするね。」




心の中にアシュターの姿を思い浮かべた。

「アシュター、愛してる。」


アシュターへ愛を込めながら、クリトリスを触った。

ミユキの性的興奮が高まって来た。

子宮が燃えるように熱くなった。

ミユキの愛エネルギーはすぐに高まった。

突然体が宙に浮くような不思議な感覚に襲われた。

強いオーガズムを感じた。


「アシュター・・アシュター・・・。」

ミユキは心の中でアシュターの名前を何回も叫んだ。


その瞬間、ミユキのチャクラから金星に向けて愛エネルギーが放出された。



アシュターの姿が見えた。

アシュターがミユキの愛エネルギーをキャッチしたのだ。



「ミユキ、ひさしぶり!今日はアミちいの6歳の誕生日だね。」

「今夜はアミちいと誕生パーティしたの。」

「僕も一緒にお祝いしたかったな。」



アシュターはすぐにミユキの様子がおかしいことに気づいた。

「ミユキ、どうしたんだ!何かあったの?。」

「私、バーステーケーキのロウソクの炎の中に恐ろしい映像を見たの!」

「恐ろしい映像って、それはどんな映像だった?」



「地球温暖化で世界中に山火事が発生して、1週間後、地球が滅亡する映像なの!」

「ミユキには未来予知の能力があるから、その映像が現実になる可能性は高い!」


「アシュター、地球が危ない! 私とアミちいを助けて!」

「わかった。すぐに銀河連合と連絡を取り、地球を救うように命令する。」



「お願い!地球を救ってね。」

「ミユキ、よく教えてくれたね。地球が危ないところだった!」



「20秒超えそう!愛エネルギー止めるね。」

ミユキは愛エネルギーの放出をやめた。




アシュターの姿が消えた。

「アシュター、地球を救ってね、お願い!」

ミユキは心の中でアシュターに強く祈りを込めた。

「アシュター、愛してる!」


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