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リサーチってこうやるんでしょ?え、これじゃ全然ダメ!

便利だけど・・・、これまでの自分

今まで調べたいことがあると、まずググっていた。
必要であれば図書館へ行って目次が気になったらチョロチョロっと読む。それをパソコンに打ち込んだりノートにテキストに書き込んだりした。
たまにググらない人が ”ググればすぐに出てくる” と質問箱などで調べてくださいよというメッセージをもらっている人を見ては、自分はちゃんと出来ていると高をくくっていた。
でもその自信は去年から積ん読になっていた本を読み直すことによってガラガラと崩れることになった。


それはただの情報収集

今では一皮むけて "ex積ん読本" になった書籍によって「まだまだだなー」と反省することがあった。
昨今ググれば何でも出てきて便利なのは確か。
身に覚えはないか?大学の頃当たり前のようにコピペをしていなかったか?
たっぷり時間がある学生時代、思考停止状態でせっかくのリサーチ力を研鑽するチャンスを逃していなかったか?
私もリサーチは情報収集でその上にあぐらをかいていた。田舎から国会図書館へ足を運び情報収集してまとめた。それで「よくやったな」と思っていた。


情報収集の落とし穴

情報を収集する際に気をつけなければならないのは、フェイクニュース。
どこの誰からなど情報を入手するかということをよく考えなければならない。
便利な反面危険もたくさんはらんでいる。
以前、心理の本だったかな?それを読んだ時に ”自分で仕入れた情報はより信じやすい” のだそうだ。その上 ”確証バイアス” というものもあり、自分が信じている事を裏付ける情報だけ収集してしまう、というやっかいな心理も持っているらしい。


これがリサーチだ!

情報がただの情報で終わらせないためのリサーチに何が必要か。
情報を集めた段階というのは、料理の材料を揃えただけにすぎない。
それをどう料理するかはリサーチ力に大きく左右される。
その ”具材を切ったり焼いたり煮たりする" とは何を指すのか。
それは自分の知性を十分に働かせ、”統合・推理すること”だそう。
そこで得られる ”付加価値が情報” つまり料理されたもの、ということだ。


本物の知性とは

これが知性なんだな、と納得した。
本当の知性とはいろいろ知っている事だけではなく、それをどう利用するか。
企業がほしいのはそういう知性をもった人材だそうだ。
SNS上の軽い噂や評判に自分の人生を委ねてはいけない、という内容もあった。
そして陥りがちなのが、「これでいいのか?」ということ。
今まで思考停止でただ情報を鵜呑みにしてきた分、安全で敵のいない養殖魚サケがいきなり大海に放り出されるようなものでいまいち自信がなく不安だ。
ぬくぬくと稚魚の頃から十分な餌も与えられ、危険を知らずに育つ。
でもそこでは抗生物質にどっぷり浸かり、大海のエキサイティングな世界を知らない無知なサケだ。
再び川に戻りボロボロにはなる勇気はないが、他者に依存した楽な生活はしたくない。
”間違うことがあってもそれでもいい。自分の頭で考え判断する姿勢を持ってほしい” という内容の事が書かれていた。

これからの自分

その本、3分の1ほどしか読んでいないのにすでに著者の熱量の高さにぐいぐい引き込まれてしまった。
読んでいるうちにワクワクしてきた。
間違えることは仕方がない、今までやってこなかったのだから。

「自分もこれからは方法を変えよう」
A4用紙を取り出し思いついたままに大枠を書いてみた。

① 調査したいことを決める
② 仮設を立てる
③ 情報収集(付随して調べる内容も含む)
④ 考察して推理
⑤ 統合性をみて最終結論を出す
⑥ これから自分で何が出来るか

リサーチして終わりだとリサーチの意味がないので
調査内容は自分や生徒の悩みに直結したものがいい。
日頃からそれらを意識してどんな悩みをかかえているのかなど、知る必要があるな、と思った。

最後に私の生活に良い変化もたらしてくれた本を紹介しよう。
有名だから多分知っている人、既に読んだ人、このブログを読んでいる途中で気づいた人も多いでしょうが、一応

『苦しかったときの話をしようか ビジネスマンの父が我が子のために書きためた「働くことの本質」』森岡 毅著

個人的には子ども版もあったらいいなーと思った。




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