#132 一夜漬けに頼らざるを得ないとき
かつて、私は学生に学習指導や進路指導を
していました。
その際に必ず言っていたのは、
✓ 事前に計画を立てて自分のペースを維持すること
✓ 自分の弱点は最低限補完して得点源をさがすこと
他にも学生に合わせて様々な指導をしてきました。
中でも、模試に臨む学生には必ず
✓ 一夜漬けはしてはいけないよ
✓ 前日は早く休んで体調を整えましょう
と声をかけてきました。
…しかし今、私は窮地に陥っています。
日曜日に試験を受けるのに、
なんと現時点でノー勉なのです。
あの頃の学生たちに指導していた私は、
今や跡形もありませんでした…。
自業自得なので、今回は記念受検をして、
次回合格を目指す予定ですが…
最後の悪あがきをして、次に繋げたい
と思いましたので、必死に一夜漬けの方法を
探しました。
(そんな暇があったら勉強しては…という
ツッコミはなしでお願いします…)
ということで、今回は一夜漬けのメリットや効果的な
方法についてお伝えします。
1.一夜漬けのメリット
まずは一夜漬けのメリットを必死に探してきました。
もちろん、最大のメリットは、何と言っても短時間でできること。
他には、
✓ 直近の記憶で思い出しやすい
✓ 焦りで火事場の馬鹿力が発揮され効率よく記憶できる
こんなメリットも見つけられました。
焦りを力に変えるというのは、ピンチをチャンスに
変える感覚と似ているんでしょうか。
確かにリミットがあるので、とても集中できそうです。
・一夜漬けでテスト勉強をする人
・試験範囲が終わらなかった時に山を張って勉強した人
確かにこんな人たちもいましたし、いいこともあるのかもしれません。
特に小テストなど、その場限りのテストならある程度乗り切れます。
(これは私も何度もやってきました)
範囲が限られている試験では有効かもしれませんね。
2.事前に知るべきデメリット
確かに、なにもしないよりは一夜漬けでも
勉強したほうが点数は取れるかもしれません。
しかし所詮は付け焼き刃。
出題範囲が広い試験や本番では対応できない
ことの方が多いです。
一夜漬けをしなければならない状況になったら、
事前にこのようなデメリットがあることを知っておきましょう。
✓ 睡眠不足で寝坊する
✓ 集中力、効率が落ち、勉強や記憶の質が落ちる
✓ 計算ミスなどの凡ミスが多発する
…分かってはいましたが、こう並べると恐怖ですね。
一夜漬けは明らかにデメリットというか、リスクが大きいです。
その他にも長期記憶には向かないのもデメリットです。
せっかく覚えても8時間後には90%以上忘れると言われています。
こんなリスクがあることを知った上で一夜漬けに臨みましょう。
【蛇足】適切な睡眠時間とは?
人によって最適な睡眠時間は異なるそうですが、
日中「眠気」を感じるなら明らかに睡眠不足です。
勉強時間をなるべく多く取りながら、
睡眠も取るため規則正しい生活を送ることが重要です。
3.効果的な一夜漬けの方法
リスクがたくさんあったとしても
一夜漬けをしないといけない。
そんな時に、知っていてほしいのが
「一夜漬けの効果的な方法」です。
緊急時には、参考にしてください。
(1) こまめに睡眠をとる
睡眠には記憶を定着させてくれる効果があります。
1時間やったら10分寝るなど適宜睡眠を取り入れて
記憶の定着を図りましょう。
(2) 優先順位をつける
限られた時間の中で全部やりきるのは非現実的です。
時間がないことを自覚し、優先順位をつけた上で
重要度が高い箇所から手を付けましょう。
優先順位の低いところは、思い切って切り捨てるしかありません。
(3) 五感で覚える
見て覚える、だけでは記憶が定着しないどころか、
いつ寝てしまってもおかしくありません。
テキストを読む、何度も書くなど、様々な方法で五感を
刺激しましょう。
効率も挙げられ、眠さとも戦えます。
4.まとめ
いかがですか。
今回は、どうしても短時間で勉強しなければ
ならなくなった時のための一夜漬けについて
メリットや効果的な方法をお伝えしました。
一夜漬けには確かに効果があります。
それに時には、一夜漬けをしなければいけない
場面もきっとあるでしょう。
でも覚えておいてほしいのは、
一夜漬けよりも毎日5分でも10分でも
コツコツ続ける勉強のほうがよいということ。
長期的な視野で見ると、コツコツ続ける勉強は
圧倒的に優れています。
一夜漬けはいざというときの緊急手段にして、
基本的にはコツコツ勉強することを習慣づけましょう。
今回はこれで終わりにします。
ではまた。
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