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休職しそうな同僚に対してできることは?

Teacher Aide Day 2020に参加させていただいた際、たくさんの鋭い視点の質問を頂いたのに自分の中で答えが出ず、もやもやしていたら時間が終わってしまいました。それからぼんやりとその問を自分の中で漂わせながら日々を過ごしていたわけなのですが、少しだけその様子をシェアさせていただこうと思います。思考の過程を公開するなんて以前の自分には考えられなかっったことです。

 問いはこちら
①休職しそうな同僚には何をしてあげられますか?
②休職中の同僚には何をしてあげられますか?

正確には違うかもしれませんが、おおよそこのような感じ。この質問からよく分かるように、休職は残された人たちにも大きな精神的、仕事量的負担を与えてしまします。休職中か前かだと状況があまりにも違いますので分けて考えてみます。

 私は復職に向けてリワーク(こちらも後で記事にしたいですね)に通っているのですが、そこでは同じような問いを、再発予防のために投げかけられます。そんなときに休職経験者の意見は割と同じです。

「放っておいてほしい」

文字だけでは到底正確に伝わらないです。
でも今はこれ以上の答えが無いのです。リワーク卒業までに何かしらの形で納得解のためのヒントが得られればいいなと思っています。

そんな「放っておいてほしい」の背景を少しお伝えします。

①休職してしまいそうなとき
休職直前期の自分を考えてみると、「限界」「生きる屍」「絶望」「孤立」
少し回復してから思い返すと「なんで学校行けていたかわからない」状態。

おそらくその前段階で、心が機能停止するきっかけがあったのだと思います。ヘルプを出そうとしたけど無下にされたとか、自分のコア的な考え(「人の役に立たない自分は必要ない」とか、小さい頃にできたちょっと極端な自己認識)が保てなくなったとか。

もうそうなったら、他人の言葉は届きません。
自分の言葉も届きません。

そんな中で出てくる「放っておいてほしい」

②休職してしまったとき
いざ休職してみると、働いていたときの3倍以上のスピードでときが流れます。そしてふとベッドに横たわっている自分を見て思う。「なにやってんだ、自分」

通常の人が「3ヶ月も経ったから、そろそろ元気になったかなー」と思うとき、休職者にとって「やっと少し学校のことを考える時間がへってきたかも…」くらいだったりします。

なので、連絡を取るときには注意してもらえたらいいなと思います。

あくまで私の希望ですが、できれば本人(か代わりに連絡をとっている家族)からの連絡を待ってほしいです。どうしても心配な場合、「同僚の○さんが気にしていたから、体調のいいときにいつでも連絡頂戴って言ってたよ」と家族に伝えてもらうとか。

あと、連絡を受ける時間を決められないプラス即時理解・即時対応を要求される「電話」は最も最悪な連絡手段だということを知ってほしいです。上司ならそのプレッシャーや申し訳無さも上積みされてしまうのでなおさら。

可能であればその前段階として、
「連絡手段アンケート」みたいなものが取れればいいなぁと今は思います。精神的に負担がかかる連絡手段は人によって大きくことなりますから、1番負担の少ないものを使う。あと、一番負担が大きいものは絶対に使わない。

ここまで書いておいてなんですが、休職者と職場をつなぐのは上司でないほうがいいと常々感じています。企業でいう産業医みたいな、メンタル疾患についての知識があって、学校の雰囲気もわかっている存在がいれば、随分本人や同僚、そして上司の負担も減ると思うんですよね。

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