見出し画像

旅のメモ7 旅先のラープ

「ラオス料理とは何か?」という問いかけが始まった同時に「ラープとは何か?」というテーマが自然発生しました。

「ラオスの代表料理」、「幸せの料理」、など紹介されていますが、タイ北部や東北部(イサーン)にもラープはあります。ラオスとタイ、その違いは何でしょうか。そして、ラオス国内の地方ごとのラープの違いは何でしょうか。類似している料理、サー、ゴイ、などとの違いは何でしょうか。考えていくと色々なことが出て来ます。

ラープ・コム

ラープを広義、「幸せ」と訳すとしたら、これは「苦い幸せ」。

ルアンナムター県やボケオ県、タイ北部にかけてのローカル食堂などで見かけます。今回はルアンナムターのバスターミナルの周りにある食堂にそれはありました。

牛肉や内臓をラープの味付けを施して牛の胆汁を入れて苦味をつけます。これが大人の味付けで美味しい。

食べていると、外国からの旅行者に声をかけられました。聞くと、広東からの中国人。定年退職をして年金で暮らしているそうです。年金の額は月に約500米ドルほど。中国だと質素に暮らせばギリギリで、この辺で旅行してた方が、人生は楽しく豊かだと言っていました。

つい、最近、ラオスにロングステイしている日本人が、年金の少なさ(円安も伴って)に怒りの声を上げていたことを思い出しました。

ラープコムの美味しさが、喉元過ぎて、じんわりと、苦味が腑に落ちていくような気がしました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?