南ラオスのクリスマス。メリー鳥食い済ます
今年もやってきました
鳥食う祭り
去年、私のラオ語力が足りず、唯一できたクリスマスの説明。
それが「鳥食う祭り」なんです。
祭り好きなラオス人は、それで理解して昨年は何とかクリスマスに鶏を食べることができたんです・・・が、今年はもう少し説明したいと思いサンタクロースの写真を見せたところ
「中国の祭り?」
とあらぬ誤解を招きそうに。
祭り+赤=中国
みたいな方程式があるのでしょうか?
ボーボーボー(NONONO!!!)
ヨーロッパやアメリカの祭り
「日本の祭りじゃないの?」
ん~~~、違うとも言えないし。
「何するの?」
な、何するんだろ?
「と、鳥食べる・・・」
いかんこのままじゃ去年の二の舞だ!
「寺行って、鳥食べる、家族で過ごす」
「わかったわかった!
ブン(祭り)ギン(食べる)ガイ(鶏)ね」
・・・
・・・
・・・
すみません!
やっぱり今年も「鳥食う祭り」
払拭できませんでした!
鳥食う祭り開催
ということで早々に説明は諦めて、鳥食う祭りを開催します。
さぁ食べるよ~~~
っていっても勿論ケンタッキーもないし、ローストチキンも売ってない
鶏をしめるところから始めるわけで。
しかも今年はうちの農場の鶏!
どうやってしめるのか?ってみてたら
まさか・・・
どん!
っと一発。
育てた鶏がほどなくダウン。
今年はまさかの銃でした。
それを捌いて、レモングラス・タマリンドの葉っぱで煮だした汁で丸ごと一羽煮込んでいきます。
完成品がこちら。
このスープ本当に美味しいです!
ラオス地鶏は余分な脂肪が無いので、肉を食う部分はブロイラーに比べて格段に少ないのですが、出汁をとったらこれ以上ない最高の出汁がでるんです
多少の骨はぼりぼりと全部一緒に頂きます。余った骨はお犬様のおご飯に。
もう一羽はウォンさんのお嬢さんが作ってくれた丸っと一羽蒸し。
中にレモングラスなどの香草が入ってます。
サラダはせっかくなのでちょっとでもクリスマスっぽい雰囲気のために私から。
今年のクリスマスディナーの完成です!
ディナーっていうかランチの時間だったけど(笑)
サヨ~
と乾杯してみんなでいただきます。
町に行ったときに箱ワインを買っておいたので、私からみんなに1杯づつ。
ラオスの祭りではホストがみんなに一杯づつお酒を回して飲んでもらうのが定番。
人生初ワインを飲むウォン。
するとウォンから意外な言葉
「ブドウだね」
っていうウォン。
「うんうん。よく知ってるね」
と続けてウォンが
「そこにあるよ。」
え?
なにが?
「ぶどう。天然のブドウ」
えーーーーー!!!
「ほしい!ほしい!採りにいこ!」
と急かす私に
「今は時期じゃないから」
と冷静に答えるウォン
実際にどんなブドウなのかはわかりませんが、野生のブドウ!?があるそうで、これは来年の楽しみができました。
今年のクリスマスプレゼントは野ブドウがあるという情報です
来年はそれでワイン作りたいなぁ~
地鶏と地ワインのクリスマス!
そんなわけで今年も無事に鳥食う祭りが開催できました。
命を頂くことを体感できるラオスのクリスマス。
感謝感謝のクリスマスディナーとなりました。
オシャレなレストランでも、
一流シェフの料理でも、
ボルドーやブルゴーニュのワインでもないけど、
この景色の中、自分たちで育てた鶏を捌いて、みんなで食べる
最高のクリスマスイブ(と言う名の鳥食う祭り。)
みんなありがとう!
みなさまはどのようなクリスマスをお過ごしですか?
サポート頂いた場合は、食べれる森作りを中心に、南ラオスの自然を大切にする農場スタッフのための何かに還元させてもらいます。