KISSACO
今感じることや思いついたこと、すぐに忘れてしまうYURIさんなので、忘れないうちにここに書きます✏️
お久しぶりの投稿になります。 去年の夏に骨髄移植の体験記を書いた以来となります。 あの続きを書かなくてはと思いながらも、 あまりにも壮絶な日々だったので思い出す だけで、ズン、と胸に来るものがあり、 なかなか言葉を絞り出すことが出来ず 今に至ります。 でもきっとそのうち続きを書き切ります。 気長にお待ちください。 そして、今日は旧暦の大晦日。 江戸時代まではここ日本でも旧暦(太陰太陽暦)が使われていたそうです。 私はここ3年ほど、2月3日の節分を家族で過ごすことが出
ご心配くださったお客様や友人のみなさま。 私から採取した骨髄を息子へと移植し、 無事にドナーとしての役目を終えて7月末に退院しました。 たくさんの方から贈り物や御守り、コーヒー店さんからは私の元気の源である麻袋を沢山送っていただいたりと感謝してもしきれないほどですが、日々の諸々に追われてまだ個別にご報告できておりませんので取り急ぎこちらで近況についてお伝えさせていただきたいと思います。 ちょうど移植日から2週間ほど経過しますが、 私の腰の痛みや発熱、貧血症状などもほぼ治
2009年の7月からスタートしたKISSACOですが、 今年の7月でブランド設立13周年を迎えることができました。 細々ながらも13年続けて来られたのはいつもご愛用くださっているお客さまはじめ、KISSACOに関わるたくさんの方々が支えてくださったおかげです。 改めて心から御礼を申し上げます。 (本当にありがとうございます!!! 言葉では足りないほど) 私のものづくりのコンセプトとして、 "使えなくなったものに新たな命を吹き込み価値あるものへと昇華させる" というこ
3月もいよいよ終盤ですね。 胸が痛むニュースが日々飛び込んできますが、家からアトリエまでの道々に咲き始めた花や膨らんだ桜の蕾を見ると、それでもやっぱり春というのは純粋に嬉しいなと思います。 毎年毎年決まった時期にきちんと花が咲いたり散っていくさまに、どれほど心癒されるか。 四季のある日本に生まれたことを幸せに感じます。 さて。 本日はNON - MARKETという新しいラインについてのご案内です。 NON-MARKETとネーミングしたのは、 NON MARKET EC
先日の投稿のあと、沢山のあたたかいメッセージをありがとうございました。 タイトルにインパクトがありましたので、 「バッグ作りをやめるんですか⁉︎」 「KISSACOは終了するんですか⁉︎」 というご連絡をお客さまだけでなく、お取引先さま、滅多に連絡をよこさない弟や親戚までもが心配して連絡をくれたので、さすがに私も焦りました。汗 KISSACOのバッグは作りますのでどうぞご安心くださいませ! 先日お伝えしました通り、今後はKISSACOの売上の一部をガンの治療研究を支
久しぶりの投稿になりますが、ショッキングなタイトルで少し驚かせてしまったでしょうか。 SNSで簡潔にお伝えすることが難しそうなので、こちらに書かせていただくことにしました。 少々長文になるかもしれませんが、よろしければ最後までお付き合いくださいませ! いつもご愛用くださっている皆さまに支えられて、KISSACOは昨年の7月で12年目を迎えることができました。 入れ替わりの激しいファッション業界で12年続けることができたのは、本当にありがたいことだと思っております。
KISSACOをはじめてから私の毎日は常に麻袋と共にあります。 コーヒー店さんが送ってくださったり、自ら麻袋を探しに行ったり、この十数年もの間、私のそばから麻袋が一枚もなくなる日は一度たりともありませんでした。 しかし、ある時ふと思ったのです。 「麻袋ってこれからもずっとあるの???」 と。 コーヒー関係の会社の方にそのような話を伺ったところ、最近は麻袋ではなく、より防湿性の高い別の素材に梱包する国が増えているそうです。 確かに麻袋が目的ではなくて、その中身のコー
私は小さな頃からときどきとても大切なことが夢に出てきます。 皆さんはいかがですか? そして、メッセージ性の強い夢を見たときは、 その内容をはっきりくっきりと覚えているのです。 現実で悩んでいたり、 困っていたり、 探しあぐねている答えを、 ぽっと夢の中で手渡され、 深く理解できることも今まで何度かありました。 まだ20歳頃だったでしょうか。 夢と人との関係性や、夢が持つ力や夢から受け取った意味などに強く興味を持つ時期があったので、 「古代人と夢」という本を読んだところ
コーヒーの麻袋って、一体どんなふうに作られているの? 麻袋にどうやって絵柄をプリントしているのだろう? 麻袋自体はどこで織っているのだろう? 私もKISSACOを始めたころから気になっておりましたが、6年ほど前に念願かなって、当時連載をしていた雑誌・珈琲時間の取材としてインドネシア・バリ島にあるコーヒー農園とジャワ島にある麻袋のシルクスクリーン工場を訪ねることができました。 ハワイやバリ島など、コーヒー農園は観光スポットにもなっているので、KISSACOのお客様からも
*前回からの続きです。 KISSACOで苦労されたことは何ですか? と、今までも色々な方に尋ねられました。 好きなことなので苦労話として語るのは少し違うかと思いますが、でも強いて言えば麻袋を譲っていただくことだったかもしれません。 前回も書きましたが、麻袋は中身のコーヒーの履歴書のようなものだそうであまり無防備に人にあげることができない物だということをKISSACOを始めてある程度の時間が経ってから、私も知りました。 絵柄が可愛い! 色が綺麗! それなのに捨てられて
9/26発売の季刊誌「珈琲時間」の特別企画の中で私のインタビュー記事を掲載していただきました。 特別企画 コーヒーピープルが語る、現在・過去・未来 『来るべき新しいふつうのために』 ○ミカフェート代表取締役社長 jose.川島良彰 「美味しいコーヒー」に忍び寄る危機 ○FUGLEN TOKYO 代表 小島賢治 理想と現実の狭間で ○27COFFEE ROASTERS 代表 葛西甲乙 クラウドファウンディングで産地を救う ○日光珈琲 代表 風間教司 いまこ
*前回からの続きです 2011年の1月、第二子となる長女を出産しました。 PARCOさんの クリエイターズマンションというECサイトで細々ながら販売を続けていたので、産後に子育てが少し落ち着いたらまたのんびりと製作を再開しようと考えていた矢先のこと。 晴天の霹靂のごとく3月11日に東日本大震災が発生したのです。 その日は偶然にも産後初めて娘を連れて外出した日で、生まれたばかりの娘を抱っこしながら近所のショッピングモールで買い物をしていたところ被災しました。 大きな地
*前回からの続きです イベントに出店するにあたり、バッグを仕上げると共に出店者名を決定して申請する必要がありましたが、ブランド名はほぼ迷うことなくKISSACOに決めました。 KISSACO喫茶去(キッサコ) とは禅語で、 とりあえずお茶でも召し上がれ、 という意味や、 老若男女分け隔てなく喫茶去であるべき、 という使い方をするそうです。 そもそもどのように喫茶去という言葉を知ったかというと、私は夜間のバッグの専門学校に通っている時期に昼間は出版社の編集部でアシ
*前回からの続きです。 麻袋の加工の相談をするためにやってきた工場は墨田区の民家がひしめき合う一角にあり、ドラマのセットにでも出てきそうな、いかにも下町の工場という雰囲気でした。 職人さんに会うまで、 こんなにゴワゴワした分厚い素材を加工できるのか? 少ない量でも快く引き受けてくれるだろうか? などの不安材料があったので、無理です、と突き返されることも想像していました。 工場に着く直前まで、ふにゃふにゃとぐずっていた息子はちょうど眠ってくれたので、それだけはほ
KISSACOをスタートして、2020年7月で11年目を迎えました。 それぞれの国や農園によって、絵柄も麻の色味やテクスチャーもすべて異なるユニークで個性豊かなコーヒー豆の麻袋に私は惹かれ、2009年の7月からKISSACOのバッグを作り始めました。 そもそもKISSACOをはじめるきっかけとなったのは、ひょんなことから父がコーヒーの麻袋を自宅に持って帰ってきたことから。 当時の父は、ちょうどコーヒーの会社の社長をしており、たまたま焙煎工場に視察に行った際に麻袋がふと目