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課題椅子製作~背もたれホゾ先調整

 紆余曲折ありすぎて、かれこれ家具工房の講習も5年以上在籍していることになります。

そもそも、子どもさんが小学生高学年の際は学校行事・実家帰省などの都合、講習を休むことが細切れにあったのですが、コロナ禍により完全に計画が狂いました。直近半年は以前働いていた飲食店の勤務状態にも変化があった為に講習に通えないことも増え、課題の進まなさにヤキモキしたものです。それが、今月からはしっかり打ち込めるのですから嬉しい限りです。

 現在は講習の最終課題、椅子の制作をしています。
この課題では機械加工よりも、手を使っての繊細な加工精度が求められます。というのも、単純なホゾ先・ホゾ穴が少なく、ノミや鋸を使って微妙な形状のホゾを作る/座面・背もたれなどの曲線を作る必要があるのです。

機械加工は、木材の粗取りや、真っ直ぐなホゾ作成には向きますが、傾きを持たせる加工を機械で行うとなると、複数の治具を準備し・機械の傾きを都度小まめに調整して、木材の一面だけしか削れないということもあります。そう考えると、手作業の方が作業が早く進む可能性があるのです。手作業を求められた時に適切な加工が出来るように、あえて複雑に設計された椅子を作るのですが。。。本当に複雑で笑いが出ちゃうくらいなんです。その難解さは椅子が完成した時に、これが!!それなんだ!と紹介したいですね。(故にサイズの割に手作りの椅子はそれなりの価格になるんですよね。材料代というより、制作にかかる手間代といった印象があります)

 制作している椅子の部材の中でも、今触っている背もたれ部分は幸いなことに大きくない為、今回家に持ち帰り作業しました。落ち着いて作業出来たので、残っていた作業はすぐ片付きました。

しかし、写真で改めて見ると

どうしてこの場所つかっちゃったかな

めちゃくちゃ硬い部分を削っているって思います。木目が詰まっているじゃないですか。元々硬いオークなのに、それの硬い部分の木口を削るって。。。なんて時間のロスをしてるんですかこれ。。。ノミもかなり一生懸命砥ぐのですが、2時間くらいで切れ味悪くなります。手慣れた人は、サイズギリギリのところまで鋸で切っちゃうから、ノミでの調整なんて軽くで終わるのでしょうが、私、鋸の扱いにそれほど自信ありませんので、指定位置2ミリくらい手前で切断した都合、この硬い部分をノミで削らなければならず苦戦しております。これも経験値が貯まりますから、よいことだと思うんですけどね。

 これを週末、工房に持ち込んで色々微調整をやっていきます。
その様子は…可能なら動画で撮影とか出来るとよいですよねー。工房の先生たちに相談してみます。

頂いたサポートは、木の小物を作る際の資金にさせてもらいます('ω')