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映画を「読む」楽しさ

ごきげんよう、代表のあらきです。
出版物を作るのと上映企画の同時進行で忙殺されております。「なんて大変なことを始めてしまったんだろう…」と我に返るのを何度繰り返したことやら。それでも、〈らんたん・そさえて〉をどうしてもzine制作も含めた活動にしたかった理由を思い出すと、「よし、やるか!」という気持ちになります。
このzine構想のきっかけは大きく分けて2つあるのですが、今回はそれらについて─肩肘張って書くと応募動機欄みたいになりそうなので、あくまで軽やかに─書いてみたいと思います。

わたしは映画を思うとき、「映画を観る楽しさ」ばかりでなく「映画を読む楽しさ」も必ずセットで考えることが多いです。
なにで映画を読んできたかといえば、まずは映画のパンフレットでしょうか。今でも作品が面白いとつい買ってしまいます。(最近だと『枯れ葉』のパンフレットがすごく良かったです。)
それから雑誌は欠かせません。小中高時代に読んでた雑誌というとキネマ旬報、SCREEN、月刊シナリオ、あと映画の月刊誌じゃないけどAERAのディレクターズ名鑑、などなど。小学生の頃は特に、映画をそうたくさん観られる環境ではなかったので作品情報や批評なんかを読んで文字から映画を吸収していた時期でした。
大学生になるとシナリオをたくさん読みたくて、キネマ旬報、映画芸術、月刊シナリオ、その他いろんな雑誌のバックナンバーを図書館で読みあさっていたらお目当ての記事以外も気になって読んでしまい…ついにはそれ自体が趣味になってしまいました。
過去の雑誌漁りの何に魅力を感じるかと言えば、過ぎ去ったことを後から辿れる楽しさです。
何か調べたいことがあるとき、そのことについて書かれた資料がなければ手がかりを見つけるところから始めなければいけません。関係者に取材するにしても、下調べは必要です。

この世には、想像しただけで気が遠くなるほど情報がたくさんあります。かといって全てを拾いとる必要も、全て明かされる必要もありません。当然ながら、守られるべき情報もあります。
しかし、今回の企画のために調査をしながら、日々埋もれていく貴重な情報ってたくさんあるんだろうな…と、消えゆく情報に思いを馳せずにはいられませんでした。
ただ少なくとも残されてる出版物についてはそれ自体が手がかりになってくれるので、マテリアルが残されてるありがたみと強さも実感しました。

壮大な次元かららんたん・そさえての活動に話は戻りまして、上映とは違って出版物はモノですから、あとから何度でも読み返していただけます。そして、いろんなご事情で当日来られない方にも、出版物というかたちでお手に取っていただけます。(上映時だけではなく、書店さん等での委託販売も検討中です!電子版は展開次第ですかね…)

上映をご覧いただいたうえでzineもお手に取っていただくのがらんたん・そさえてとしてはおすすめです!編集長としては、上映とセットで読むと2倍楽しめる構成と内容になっているかと思っています。
でも、雑誌としても楽しめるような構成を組んだつもりなので、ご都合に合わせて映画を観る楽しさと読む楽しさ、あるいは両方を味わっていただければ幸いです。
長年保管して楽しんでいただけるような、あるいは後年調べたい方のお役にも立てるような雑誌づくりを目指してみんなで頑張ります。

都民の皆さんは7/7の都知事選挙もしくは期日前投票を忘れずに💖
それではごきげんよう!

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vol.1 水木洋子 特集

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8月10日(土) アテネ・フランセ文化センターにて、『喜劇 にっぽんのお婆あちゃん』『夜間中学』2本立て上映!

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