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涙はこころの汗だ!

TBSドラマ「日本沈没-希望のひと-」が先週終わりました。
SNSコメント欄などを見ますと、ツッコミどころ満載などと手厳しいコメントも散見されますが、個人的にはとても楽しく視聴させて頂きました。
とにかくテーマが大掛かりなので、途中、政治問題、諸外国との外交問題、移民折衝などなど、フィクションとはいえ一定の配慮が必要となるなかで、果たして回しきれるのかとハラハラしていました。結果、ところどころの些細な違和感などには目をつぶっちゃえば、個人的にはストーリー上の伏線回収もしっかりできていて、良い作品を見せて頂いたと感じています。

出演者方々の役作り、熱演もビシビシと伝わってきて、何度も涙を流させてもらいました。中でも、主役の小栗旬さんの演技、娘を想う気持ち、涙には泣かされました。
小栗旬さんについては、大河ドラマ「八重の桜」の吉田松陰役を見てからファンになっています。その演技をみて吉田松陰に興味を持ち、松陰神社を訪れたりもしました。
2022年大河「鎌倉殿の13人」では北条義時役で主演されますので、これは、必ず一年通して見ると思います。脚本も三谷幸喜さんとなれば、視聴率も上がるのではないでしょうか。今からとても楽しみです。

さて、話は「日本沈没-希望のひと-」最終回に戻ります。
録画したけどまだ見ていないという方は、ネタバレとなりますのでご注意くださいませ。






最終回、元妻と娘はオーストラリアへ移民受入れとなり、天海(小栗さん)は中国へ。先に発つ二人を空港で見送るのですが、娘との別離に、ついに天海(小栗さん)は涙を流します。「きっとまた会えるさ」

もう、見ている側も涙でぐちゃぐちゃです。この前涙を流したのっていつだろうか・・・日常生活において涙を流すということは、まずないので、このようにドラマなどを見て流す涙は貴重です。そのあと、気持ちがすっきりします。まさに「涙は心の汗」。泣けるドラマ、映画、アニメがありましたら是非ご紹介ください。

最終回は2時間3分という拡大版で、ストーリーも激しく動きました。
それまでの回において、主役の天海(小栗さん)にすっかり感情移入してしまっており、あの手この手と妨害仕掛けてくるキャラを軽侮し、反感を抱きながら見ていたのですが、最後に、自分のそういった偏狭さについていろいろと反省させられました。

その1
元妻の新たなパートナーが、ウイルス感染症の犠牲者となってしまった。

先の回のトンネル崩落事故で、この人物が骨折したとき、いっそのこと死んだら良かったのに 、(リアルでは、他人さまに対してそのようなことはけっして思いませんが、あくまでドラマのストーリーの展開に対して) と口に出したことを激しく後悔した。

その2
里城副総理が、総理入院の間、総理代行を務め、対中国移民交渉では重要なキーマンとなった。

これまでの回で、里城副総理は「日本は沈まない」などと言い放ち、移民政策に対して妨害工作を仕掛けたりしていた。未曾有の国難に、ついに己のキャパを超えてしまった。こういう人は、害になることはあっても、役に立つことはない、速やかに退場してもらうに限ると、見切ってしまっていました。
私は、現実生活でも「使えない」と感じる人物については、頭の中で、あっさり見切ってしまう傾向があります。しかし、それは「目標」達成の可能性を阻害しかねず、また、自分が間違っていること、誤解を招いていることもあると思われます。やはり、じっくりと対話を重ねて、お互いに受容と共感を導き出す努力を怠ってはいけない、と思いました。

その3
明日をも知れない危機に際しても、他人をおもんばかり、大らかにおしゃべりや食を愉しんでいた。

みんな避難しちゃって、東京はゴーストタウン化しているはずなのに、なぜ居酒屋が営業しているんだよーとか、食材はどこから仕入れているんだよーなどのつっこみがSNS上でありましたが。まぁそれは置いといて。
現実生活において、想定を超えた難問が発生すると、人は保身に走り、利害関係者との関係性はギクシャクし、笑いは失せ、全体最適化という目的へ向かう道筋は閉ざされてしまい、迷走します。
重大な問題というものは日常的に発生し、多くの人がその解決に向けて、日々走り回っていると思います。でも、その殆どの問題おいては「命までは取られない」。ぎゃーぎゃー言い合っていないで、大らかに対処すれば、新たな知恵も浮かび、課題解決への道は近くなる。そのように思いました。

私が、すぐに実践できるかどうかはわかりませんが、忘れそうになったら、この記事を見返して思い出すことでしょう。そして少しずつでも取り入れて、自己変革していければ、と思っています。

今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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