【ポ語11か月目】二冊目の入門書に挑戦したので、レビューします。
今月は先月ご紹介した「ニューエクスプレス」とは別の入門書を読みましたので、そちらをレビューしていきたいと思います。
今月読んだのは三修社の「ゼロから話せるブラジル・ポルトガル語」という本です。もちろん、ネイティブのCDが付いています。
語学の初期の段階において、「同じ基本書を何度も読む」のも確かに良い方法ですが、
「複数の基本書を読む」のも、効果的です。
というのも、
・文法のような複雑なルールは一度で覚えられるものではないので、同じことを別の人に解説してもらうのが案外効く
・単語も、いくつもの異なる場面での出会いを繰り返すことで、確実に身についてくる
ものだからです。
とはいえ、どの基本書を選べばいいいのか迷う人も多いと思いますので、何かの参考になればと思います。
ではさっそく行ってみましょう。
1、三修社「ゼロから話せるブラジル・ポルトガル語」のレビュー
さてこの本ですが、中身は大きく二つのチャプターに分かれていて、
・前半:「ダイアローグで学んでみよう」
・後半:「文法編」
というふうになっています。
前半はダイアログ式の例文と簡単な文法の解説で、NHKのラジオ新基礎英語みたいな感じで、20課からなっています。
後半は、文法の解説が淡々と書いてあり、前半で細切れになっている文法事項をまとめたもの、という感じです。
私はついお気に入りの「ニューエクスプレス」シリーズと比べてしまうのですが、(ニューエクスプレスのレビューは以前の記事をどうぞ)
まず、ニューエクスプレスより厚くてボリューミーです。体感1.2倍くらい。
そして量が多いということは必然的にコラムが多いです。
この辺は好みが分かれますね。先生には真面目に淡々と授業をしてほしいか、それとも脱線が多い先生が好きか。
コラムや解説のせいか、出てくる単語の数はニューエクスプレスより多いです。
一方で「解説してある文法の範囲」についてはニューエクスプレスとさほど変わりません。
さすがにこちらの方が若干細かいことを教えてくれる感じはありますが、
・「○○については次の章で解説します」
・「これは前の章で習った表現です」
みたいな、『ニューエクスプレスだったら、絶対そういう文章にスペースを割かないだろうな』とつい感じてしまう部分がけっこうあったりもします。
全体的な感想を言えば、「授業で先生がしゃべっているのをそのまま本にした」感がある、といえばいいでしょうか。
ニューエクスプレスがデザインも含めスタイリッシュにまとめているのとは、対称的ですね。
あとニューエクスプレスには練習問題がありますが、こちらにはありませんでした。
2、結論:入門書というのは、どれも内容はだいたい一緒なので、直感で選んでいいと思います。
というわけで、「ゼロから話せるブラジル・ポルトガル語」とブラジルポルトガル語「ニューエクスプレスプラス」の比較をしてみたわけですが、
正直言って、結局のところ、細かい違いはあるが、書いてある中身はだいたい一緒なので、
どれを買おうか迷っているならば、パラパラと中身をめくってみて、なんとなく直感で気に入った方を選べばいいのではないかと思います。
あと、図書館に置いてあるものから借りて済ますのも、賢い方法です。
先にも書きましたが、「複数の基本書を読む」というのは、初心者には割といい勉強法です。
同じ基本書ばかり繰り返して読んでいると、
『この入門書、もう一回読むか?内容は定着したとは言えないけど、日本語部分はだいたい覚えてしまったな・・・』
ということになりがちです。
そんなときは軽い気持ちで別の入門書に取り組んでみてはいかがでしょうか?
今回は短めですが、最後まで読んでいただいてありがとうございました!
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