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【英語X年目】TEDの講演で、英語を勉強しながら視野を広げる。


英語を続けててよかったと思うことはたくさんありますが、中でも
「私は英語がわかるから、ほかの多くの日本人にはわからないだろう○○から、私だけは知識を得られる!!」
という場面ほど、内心にんまりしてしまうことはありません。
(英語がそこそこ出来る人は結構いますから、決して「私『だけ』」ではないんですけどね・・・)

たとえば
「ネットでチュートリアルやQ&Aを検索したけど、英語のしかなかった!」
なんてときも、諦めないでいいわけです。読んで理解するのは大変ですが・・・。

なんにせよ「英語は私たちが見聞きする世界を広げてくれる」という点は、間違いなく言えると思います。


というわけで今日は、私が最近はまっている、「英語に少し自信がある人が、自分の好奇心を深めるのに役立つサイト」を紹介します。

・自分の好奇心や知識欲を満たし、
・さらに英語の勉強もできる!

なんて最高だとおもいませんか?


とここまで書いてきてあれですが、日本語字幕もけっこう充実しているので、英語に自信がない人でも、好奇心や知識欲を満たすことができる面白いサイトです。
もちろん無料のサイトですよ!

詳しくは下に↓

1、TEDとは?

ご紹介するのは、「TED Talks」というサイトです。

TEDというのはそもそも、さまざまな知識人や著名人を招いて講演会を開く非営利団体らしいです。
「ideas worth spreading」 がモットーらしい。
で、そのスピーチを「TED Talks」というサイトから無料配信してくれているというわけです。
基本的にはスピーチの言語は英語ですが、各言語の字幕もかなり充実しているようです。


スピーチのカテゴリーにはどんなものがあるかというと、

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「A-B」だけでもこんなに・・・。
本当に多岐にわたるというか、カテゴリーの数も動画の数も膨大すぎて、正直どこから手を付ければいいのかわからないくらいです!


興味のあるカテゴリーが決まっている人は、検索で絞れますし、
またアカウントを作って好きなカテゴリーを登録をしておけば、オススメがどんどん洗練されていくようです(私はしていないのでわかりませんが)。

また、どれから見ればいいかわからないという人や、アカウントを作りたくないという人は、とりあえず「most popular talks」系のプレイリストがオススメです↓


私が今まで見てきただけでも、心理学者、NPO運営者、マジシャン、ブロガーなど、本当に幅広いメンツで、
さすがに英語圏の人が多いですが、インドの発明家、ナイジェリアの作家などもいました。


2、TEDtalksが英語の勉強に便利な仕様になっている。


TEDtalksで英語を勉強するのがなぜそんなにおすすめかというと、英語を勉強するのにとても便利な仕様に出来ているからなんです。


たとえば私の場合は、英語音声を耳で聞きながら、同時に目で英語字幕を追いたいタイプなので、
小窓で動画を再生し、
スピーチの全英文をでサイトに表示
させています。


スピーチの全英文をでサイトに表示させるには、「transcription」のタブをクリックするのですが、この機能が地味にすごくて、
何がすごいかというと、文章がクリックできるようになっていて、クリックすると動画がその文章のタイミングまで自動で移動してくれるんです。

「transcription」のタブを押すと、こんな感じになります↓

タイトルなし

だから、
『ここ、もう一回聞きたいから巻き戻し!』
『このくだりいらないから飛ばす!』(今までに一度もありませんが)
みたいなときに、すごく便利なんです!

難点があるとすれば、動画の進行スピードと、文章中の「今ここ」を示す青いマーカーの表示に若干のタイムラグがあるといえばあるのですが、不満だなんてとんでもありません。そんなことは些細な問題です。

YouTubeにもTEDチャンネルがありますが、この「transcription」の機能便利すぎるので、私はいつもTEDtalksのサイトから見ることにしています。


さらにもう一つ、英語の勉強に便利な点は、多くの動画に日本語の動画内字幕がついてくれています。
これが大助かりで、スピーチのテーマによっては「hippocampus(海馬)」みたいな難易度高めの単語が出てくることがあるのですが、
そんなときは動画に表示されている日本語字幕にさらっと目をやると、辞書を引かないでも内容がだいたいわかるので、勉強の負担が軽くて済むのです!
最新のスピーチ動画ほど字幕をつける作業が追いついていなかったりしますが、昔の動画ほど字幕がついていると思いますよ!


これらの機能は、おそらく本来は「価値のあるスピーチを世界中の人に届けよう!」という目的で整備してくれているものだと思いますが、
これが語学を勉強している我々にとっても実に便利なのです。
ぜひ試してみてください!


3、TEDを通して、英語圏のスピーチのレベルの高さに触れることができる。


というわけでここ一か月くらいTEDのスピーチを見てきたのですが、見始めた頃にまず思ったのは
「英語ってのはやっぱり、スピーチ文化圏の言語なんだ・・・」
ということでした。

どのスピーチもレベルがめちゃくちゃ高いのです。
最初は正直「どうせ途中で眠くなる系のヤツでしょ?大学の講義みたいな・・・」と高をくくっていたのですが、
そういった聴衆を引き付ける技術のない講演は、さすがに英語圏では皆無というわけではないでしょうが、TED内の激しい競争の中で淘汰されていくようです。
というか先ほど「most popular talks」系のプレイリストをオススメした理由はそこにあるとも言えます。このプレイリスト内の動画は本当にハズレがないです。


そして英語は同時に「ジョークが好きな人たちの言語」でもありますから、
真面目な内容のスピーチであっても、必ずといっていいほど、ジョークを挟んで人を笑わせに来ます。
ジョークを上手く混ぜて、観客の心に入り込み、トークの内容に夢中にさせるのです。

そういった技術・センスの高さは、「エラい人の講演=退屈なのを我慢して聞くアレ」と思っている日本人の目には、なかなか真新しいものに映るのではないでしょうか?

なんかもう、見てるだけでスピーチ上手くなりそうです!(←)


4、TEDを通して、話題のボキャブラリーを収集して、知識をアップデートする。


あともう一つ、TEDで勉強して『これぞTEDで勉強する醍醐味・・・!』と思ったのは、
「今、英語圏の知識層で話題になっている事柄に関連した語彙」にどんどん触れられる点です。
どんな言語にも流行り廃りがあるのは言うまでもありませんが、こういったスピーチの中ではスラングとは違う種類の「ホット」な言葉がたくさんでてきます。


たとえばですが、「oversharing」なんてどうでしょう?
これは「SNSなどでシェアしすぎること」「プライベートをネットで人に公開しすぎること」を、否定的なニュアンスで言い表したもので、
多くの人がSNSの中毒に陥ってしまう現代的な問題意識から生まれてきた言葉のようです。
そもそもSNSがなかった時代には、ネットで「シェアする」という発想自体がありませんでしたから、ここ最近生まれた言葉だと思われます。

あと「introvert」(内向的な人)と「extrovert」(外向的な人)という言葉も繰り返し聞きました。
こちらは言葉自体は以前からあるものだと思いますが、どうやら現代的な文脈の中でスポットが当たっている言葉のようです。
つまり、以前は「introvert」(内向的な人)はなかなか社会で能力を発揮するチャンスに恵まれず、外交的な人ばかりが目立って活躍してきましたが、
ネットが発達したおかげで、もともと自分の興味のある分野を深めていくことに長けた「introvert」が、以前よりポジティブに受け止められつつある、ということで、これは日本も同じ文脈の中にあると言えそうです。


というわけで、TEDを通じて新しい話題に触れていく中で、今私たちがいる世界・文脈への理解を、英語の語彙という視点からもアップデートしていくことも期待できそうです。


5、オススメのTEDtalks動画三選

最後に私が見てきた中で印象に残ったスピーチを三つご紹介しようと思います。

一つ目は、とにかくジョークのパワーが炸裂している回

『ジョークが面白すぎて、肝心の話が頭に入ってこないんじゃないか』と心配になるくらい、観客も爆笑の渦ですごいのですが、いえいえ、ちゃんと記憶に残っています。
国の学校教育が「学力ヒエラルキーのほんのわずかなトップの層」を優れた学者に育てることを目標にしている点が、それ以外の層に色々な問題を引き起こしている、という指摘に、「そう!それ!思ってた!」(←)とすごくうならされた覚えがあります。



二つ目は、この記事を読んでいる方は語学に興味がある人が多いのではないかと思うので、こちら。

多言語話者(polyglot)の人達によると、語学習得には「誰もがこの方法で出来るようになる」という絶対のやり方があるわけではなく、それぞれ皆さん色々な工夫をしているみたいです。
だけど共通点はあるらしいですよ・・・?
それはそうと、私も早くpolyglotを自称できるようになりたいものです・・・。



三つ目は、今まで見た中である意味で一番恐い、けれど知っておかなくてはならない、ネットと政治の話

イギリスがEU離脱の国民投票を行ったときに、Facebookの周辺で何があったかを追ったジャーナリストのスピーチ、というか糾弾です。
これを聞くと、私たちのビッグデータが単に「効率よく商品を売る」という段階ではなく、既に「ある国が別の国の選挙結果に干渉できる」という段階にまで来てしまっている、ということがわかります。
しかも憎悪を煽る広告やフェイクニュースを出していることが世間にバレないように、「簡単になびきそうな人」(つまりは教養の無い人)を狙い撃ちして広告を出し、そうでない人にはそんな広告を出していることをおくびにも出さない、という話に背筋がゾッとしました。
何が恐ろしいって、私たち日本も決して無関係ではないことが、です。
また今アメリカがtiktokを禁止しようとしていることが話題になっていますが、なぜアメリカがそこまでtiktokを危険視しているのか、その背景も理解できます。



6、まとめ


というわけで、今回の記事は熱が入って長くなってしまいましたが、

・TEDtalksは英語の勉強しやすい仕様になっている!
レベルの高いスピーチに触れることができる!
語彙や知識がアップデートできる!

などの理由から、英語の勉強にはうってつけですよ、という話でした。

興味のある方はぜひ覗いてみてはいかがでしょうか。

それではまた!

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