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注音のススメ

こんにちは、Mikiです!
自己紹介はこちらから!

今回は注音符号*について語っていこうと思います。
そもそも注音符号とは主に台湾で使われる中文用の発音記号で、台湾では幼少期に習います。日本語で言うとひらがなに近いですが、あくまでも発音記号なので文中には表れず使われるとしてもルビ(ふりがな)としてだけです。
ぶっちゃけ注音符号を覚えなくても中文の学習は可能です。それでも、注音を覚えることのメリットはたくさんあります!この記事を読んで、少しでも注音に興味を持ってもらえたら嬉しいです!

*注音(zhù yīn / ㄓㄨˋ ㄧㄣ):
注音符号(ちゅういんふごう、ちゅうおんふごう、繁: 注音符號、拼音: Zhùyīn Fúhào チューインフーハオ)とは、中国語の発音記号の一つ。現在は主に台湾で用いられる。先頭の四文字「ㄅㄆㄇㄈ」からボポモフォ (bopomofo) とも呼ぶ。

Weblio辞書より

注音との馴れ初め

覚えた経緯と方法

私が注音を覚えたのは大学1年生の夏休み。ちょうど台湾へ短期留学に行った頃でした。
そもそも注音を覚えようと思ったのは、

・ピンインは不完全※
・注音覚えたら母が喜んでくれそう

というのがきっかけでした。

※不完全というか、正確に言うと、例外表記があるため表記と発音が一致しないことがある

新しい文字を覚えるのはそれなりに大変ですが、

・ひらがなカタカナより種類が少ない(37個)
・形もなんだかひらがなカタカナに似ている(ㄜ,ㄝ,ㄑ…)
・ハングルも覚えられたし文字覚えるの得意なのでは…!?※大学の第二外国語が韓国語でした

と勝機を見い出し、しかも

・注音覚えたら絵本を1人で(母に頼らず)読めそう!

と大きなメリットを見つけました。母は先生じゃないし、親ですからね、反抗期もあったんですよ…(遠い目)
…とまあ結構尖った理由たちですが、まあなんであれ今となっては覚えて本当に良かったと思います🙌

覚えた経緯

では実際にどうやって覚えたか。
私が注音の存在を知ったのは家にあった絵本や教科書。私や弟に見せようと、母がいとこ達(私の10歳くらい上)から譲り受けたようなのです。

既に発音を知っている「我」「你」「他」
青蛙の横にㄑㄧㄥˉ ㄨㄚˉ
共通するのがコレで…じゃあこっちはこう発音して…
ローマ字やハングルのように、基本的には子音と母音の組み合わせで成り立っているっぽいぞ…

…と、仕組みが分かるととても面白い!
ただ、単語ごとに仕組みを解明していくこの方法はとても時間がかかり非効率的なので私はアプリで覚えることにしました(今見るとなぜか注音のフラッシュカードが有料になってます😭)。
5文字くらいずつ出てきて、何回も繰り返すとレベルアップして次の5文字が出てくる仕組みです。
アプリの他にも絵本を読んでみたり、スマホのキーボードに注音を追加して頑張って打ってみたり、色々しました。

スマホのキーボード

ちなみに、文字と音の紐付けにはピンインを使いました😇
正確に言うと、ピンインと注音を同時に覚えたのでどちらを先に覚えたとかどっちが使いやすいとかそういうのはあまり無く…むしろ小学生の時から見てきたアルファベットのほうが脳内で音に変換されるのが早いし、打つのも早いし、注音も文字から浮かぶ音はアルファベットでした。

覚えたらめちゃ便利&めちゃ褒められる

そんなこんなで覚えた注音、絵本の音読にめちゃ便利です。早速絵本を開くと、読める…!読めるぞ…!(※発音だけ)
台湾の子ども向けの本には注音がふられていることが多く、それを読むことで発音が分かるのです。
母に聞かずとも読めるのが嬉しくて嬉しくて!(詳細は台湾留学記)
最初のうちは読み間違えも多かったですが、だいぶ慣れてきました!ピンインと同じくらいの速さで読めます( -`ω-)✧ドヤッ

そして、注音を知っていると台湾の方からチヤホヤされます!今回台湾に帰省して改めて感じました←
伯父をはじめ、親戚や台湾の友人は私が日本で育ったと知っているので、余計に褒めてくれます!←
中文についての質問にも快く答えてくれます(ありがたや…)。

台湾の人と話していて単語が聞き取れなかった場合、紙に書いてもらうことが多く(ありがたい、、、)発音を知っている漢字であれば読むことができます。が、分からない場合は漢字の隣に予想で注音を書いて見せ正しい注音を教えてもらいます(ありがたすぎ、、、)。
ありがとう!とお礼を言いながら注音を読むと、「あれ?え?注音分かるの!?」と一拍遅れで反応されることもしばしばw
勉強したんだ!と返すと「えー!すごーい!」とめっちゃ褒めてくれます。
※一拍置いて気付くということから、台湾の人にとって注音ができることは当たり前だということなのかもしれません。

例えばこんな感じ

ちなみに…
ピンインと同時に勉強したんだ!と言うと
「うちはピンイン分かんないよ」
と言われることが多く、「またまた〜」なんて思っていたのですが、確かにピンインが(正確には)分からない方も多いのです。
しかも台湾の標識にある地名の下に書かれているアルファベットは、ピンインでないこともままあるのです。
どういう基準で書いてるんだろう🤔

ピンインか注音か

ピンインはローマ字じゃない

ピンインの良いところは、慣れ親しんだアルファベットを用いているため文字から発音を連想しやすいこと。これは注音には無い最大のメリットだと思います。また教育機関での授業も充実しており、日本で売っている参考書もたくさんの選択肢があります。しかし、アルファベットは中文のために作られた文字ではないので発音を表すのに限界があります。

例えば「就」
jiu→ジウと発音される方が多い印象ですが、実際の発音は
jiou→ジョウです。
表記はiuだけど発音はjiou。ピンインにはこうした表記と違う発音が結構あります。ピンインは不完全だ!なんて思うかもしれませんが、教科書にはこうした"例外"がピンインの規則として(小さい字で)ちゃんと載ってるのです。

教科書の写真

「〜を省いて〜とつづる」といった文に注目!!

そこで注音です。
注音は中文のために作られた発音記号なので、アルファベットでは表しきれない発音も表すことができます。

ㄐㄧㄡˋ=jiou
ㄐ→j
ㄧ→i
ㄡ→ou
です。表記通りの発音でしょ?

ピンインが分かる人こそ注音を

つらつらと注音の魅力を語ってきましたが、正直なところ注音が良いとかピンインが良いとか、それは学習の目的や楽しさに合わせて選ぶのが良いと思います。注音は一から記号を覚えなきゃいけない苦労はある一方、覚えたら最強!どんな中文の発音も表記できます。中文のために作られた記号ですから。
ピンインはアルファベットという敷居の低さが魅力的です。先に述べたように教材も充実しています。が!!ローマ字ではないので、新たに読み方を覚え直す必要があるということは強調しておきたいです。

敢えて言うなら

ピンインが分かる人にこそ注音をオススメしたいです!

アルファベットより数は多いですが(37個)、アルファベットの大文字小文字合わせた数よりは少ないですし、直線と曲線で構成されたひらがなとカタカナの中間みたいな形をしているので、なんだかんだ覚えやすいと思います。(タイ語やアラビア語の文字よりは日本語の文字に近い印象)

1人で絵本が読める、台湾の人にチヤホヤされる喜ばれる、正確な発音が分かる、中文のために作られた発音記号"注音"。あなたも学んでみませんか?

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