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アメリカで家を借りるために知っておくべきこと  24


こんにちは。

アメリカでお家を借りるのはとても大変です。州によって差はありますが、海外からアメリカにやってきて、いきなりお家を借りるのは色々と大変です。特に個人の大家さんから借りるのは色々と越えねばならないハードルがあります。

まず大家さんに気に入ってもらわないといけません。
そのために必要のは、会社の人事部からのお給料証明証はもちろん、前の大家さんの紹介文がないと入居できない仕組みになっています。 そしてクレジットヒストリーと過去2年間まで遡ったタックスリターン(確定申告)の証明も必要です。

米国に来たばかりの移民はクレジットヒストリーもないし、過去2年間のタックスリターンの証明もないのでとても苦労します。当然ですが、通常より高い家賃か多めのセキュリティーデポジット、または家賃の前払いをして借りることになってしまいます。

入居の希望をしてきた人にに大家さん側が最初にするのは、候補者のバックグラウンドチェックです。

バックグラウンドチェックとはまさに身辺調査。

クレジットカードの支払い状況、銀行口座の状況、資産の有無、
借金の有無など、経済的に家賃を払えるかどうかはもちろん、職場にも連絡が行くし、前の大家さんにも連絡が行きます。そして家賃をきちんと払っていたか、部屋の使用状況まで細かく聞かれます。ご近所の評判なども。

つまり、前の大家さんともめて追い出された人はもちろん、家賃を払わずに追い出された人も、全て明らかになりますので、次の引越し先を見つけるのは難しいです。もはや無理なんではないかというくらい。

だから大家さんの方がテナントよりも断然強い立場にいます。
テナントは常に気をつけていないといけません。もっと良いところへ引っ越したい場合も、今の大家さんからの紹介状が必ず必要になります。かりに気に入った入居先が見つかったとしてもあまり良いテナントではなかったと言われてしまったら、入居できなくなる可能性があるからです。

大家さんに文句ばかり言っていた人が、ある時もっと良い物件に引越ししようとした時に大家さんから紹介状がもらえず、気に入ったおうちに入居できなかったことをとても後悔しているという話を聞いたことがあります。アメリカでずっと暮らしていれば親から聞かされているので気をつけるでしょうが、知らないまま大家さんと揉めた人は後でとても苦労します。もはや希望のエリアにはほぼ住めないです。

ママンがニューヨークで暮らしていた頃、アパートを借りていた頃は常に最新の注意をして暮らしていたような気がします。借りているお家を汚さないようにしなきゃとか。大家さんが良い人で家賃も4年くらい値上げしないでいてくれたので本当に感謝しています。きっとママンも良いテナントだったから良い関係が保たれていたのでしょう。

それでも早く賃貸生活から脱出したいと思っていました。大家さんに憧れを抱いていました。そのパワーに。

アメリカ人がみんなお家を買うのは大家さんに気を使って生活するのが嫌だからなのではないかと本気で思います。自分のお城が欲しいという気持ち。賃貸では絶対に味わえません。

よく賃貸の方が身軽で気楽だからずっと賃貸のままでいいという人がいますが、賃貸の場合守らねばならないことが多く、次第に窮屈に感じるようになります。
いつ家賃が大幅に値上げされるかわからない恐怖もありますし、心が休まることがありません。全く身軽で気楽だとは思いません。

大家さんに文句ばかり言っていると次に引越しする時に不利になるので、良いテナントでい続けようと常に心がけます。それは大家さんにとってはとても良いシステムですし、圧倒的に大家さんが優遇されているとも感じます。だから早く賃貸生活から脱出して最終的には大家さんの立場になりたかったです。

ママンのニューヨーク生活を始めた時に、お家を貸してくれた大家さんには今でも感謝と尊敬の念でいっぱいです。

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