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インナーケア食品、トレンドレポート:資生堂本格参入。ロート製薬:ビタミンCサプリに注力など
近年、化粧品メーカーが、新市場開拓を目的にインナーケア領域に力を非常に入れており2024年トレンドの1つと考えます。
化粧品メーカー各社は事業の多角化を進める一環として、インナーケア領域に力を入れており、消費者としても美容液とサプリを併用し、中と外からのケアができるのはメリットでしょう。
また、2024年度のトレンドとして「ひとくち美容投資」があり、韓国インナーケアの影響で低年齢化が進んでいます。そのため、美容感度の高い層やエイジングケアに関心のある大人世代でニーズが強かったインナーケアですが、最近は若年層の間でも関心が高まっていると言われています。
そういった背景をもとに、化粧品メーカーが取り組んでいるインナーケア食品を見ていきましょう。
今回は資生堂、ロート製薬、花王、POLA、プレミアムアンチエイジングを調査しました。
まずは、トレンドの事例として資生堂のインナービューティーブランド「SHISEIDO BEAUTY WELLNESS」の取り組みを見ていきましょう。
資生堂のインナービューティーブランド「SHISEIDO BEAUTY WELLNESS」
資生堂が2024年2月から本格的にインナーケア事業に参入し、ブランド「SHISEIDO BEAUTY WELLNESS」を立ち上げました。
資生堂の中期経営戦略「SHIFT 2025 and Beyond」では2025年までの付加価値型経営モデルを提示する中で、新市場として「インナービューティー」を高収益基盤の1つ注力領域として設定しています。
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「SHISEIDO BEAUTY WELLNESS」の第一弾として、株式会社ツムラとカゴメ株式会社の各社と共創し、共同研究・開発した商品を日本国内で発売しました。2025年以降には、中国をはじめとするアジア地域での展開も予定しています。
それぞれと提携して作ったプロダクトを見ていきましょう。
販売する店舗は、資生堂の総合美容施設 「SHISEIDO THE STORE」、SBW 取扱店(アットコスメ、ミュゼ・ド・ポゥの一部店舗)、資生堂の美容総合サイト「ワタシプラス」、全国のドラッグストア、GMS(総合スーパー)、専門店などとなっています。
まずは、カゴメ株式会社との提携したプロダクトは「ルーティナ」
「SUN(サン)」と「MOON(ムーン)」の2種類の美容ドリンク。
それぞれが朝と夜のリズムをお互いにサポートする設計で、それぞれ100mL334円です。
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「ルーティナ タイムチューンショット サン」は、美容特許成分「イチゴ種子エキス」に加え、3種の野菜と3種の果実、さらにパイナップル由来グルコシルセラミド、β-カロテン、ビタミンC、ビタミンB6、ビタミンE、食物繊維の美容成分を組み合わせた美容ドリンクです。
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「ルーティナ タイムチューン ショット ムーン」は美容特許成分「イチゴ種子エキス」に加え、ポリフェノールなどを含む2種の野菜と3種の果実、さらにヒアルロン酸、GABA、β-カロテン、ビタミンEの美容成分を組み合わせた美容ドリンクです。シソベリー味。
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どちらも原材料の多くは野菜・果実となっており、風味設計の点でカゴメらしさが出ています。砂糖なども入っておらず、自然な味を大切にしたKAGOMEらしさ全開ですね。
一方で美容ロジックは資生堂の美容特許成分を中心に設計されており、うまく棲み分けをしている印象です。
次は、ツムラと連携した「TUNE BEAUTE」。
東洋「五臓」思想から着想を得ているタブレットタイプのサプリメントで全5種類あります。五臓思想にもとづき、体内の5つのはたらき
「整える」「巡る」「つくる」「守る」「保つ」がコンセプトです。
価格は42粒3456円(税込)、90 粒5940円(税込)。
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「チューンボーテ タイプブルー」は独自の植物由来成分(サネブトナツメ、シソヨウ)を中心に、コケモモ、アムラ果実、ブドウ種子エキス、ビタミンCを配合。「整える」がコンセプトで、ストレス対策素材が中心の設計です。
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「チューンボーテ タイプレッド」は独自の植物由来成分(蒸ショウガ、ナツメ、オタネニンジン)を中心に、コケモモ、アムラ果実、ブドウ種子エキス、ビタミンCを配合。「蒸ショウガ」など美に欠かせない“巡り”にフォーカスしています。
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「チューンボーテ タイプイエロー」は独自の植物由来成分(オタネニンジン 、ショウガ、サンザシ、ウイキョウ)を中心に、コケモモ、アムラ果実、ブドウ種子エキス、ビタミンC、クロマメノキを配合。
「つくる」がコンセプトで、多様な成分を配合しています。
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「チューンボーテ タイプホワイト」は独自の植物由来成分(キキョウ、玄米、ユリネ)を中心に、コケモモ、アムラ果実、ブドウ種子エキス、ビタミンCを配合。
「守る」がコンセプトで、潤い成分を多く含みます。
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「チューンボーテ タイプブラック」は独自の植物由来成分(ハトムギ、ヤマイモ)を中心に、コケモモ、アムラ果実、ブドウ種子エキス、ビタミンCを配合。
「保つ」がコンセプトで、肌のハリを意識した設計です。
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「チューンボーテ」シリーズは、資生堂の美容素材(コケモモ、アムラ果実、ブドウ種子エキス)を共通成分として、ツムラの独自の植物由来成分を個別設計になっており、ツムラの世界観を大切にしたサプリメントになっています。
資生堂のインナーケアサプリの所感としては、「SHISEIDO BEAUTY WELLNESS」の2商品ともツムラ・KAGOMEの素材がメインかつ、得意な製剤を選んでいます。
そのため、2社メーカーが製品開発をした製品を、資生堂が購入するスキームをとり、Win-Winの関係を気づいているのでしょうか。
ロート製薬はビタミンC特許技術をもとに新製品サプリを投入
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