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累計1.5万人の英会話コミュニティをどう生み出したか?3ヶ国語マルチリンガルの挫折から生まれた「LanCul(ランカル )」

「英語が話せたら楽しそうだけど、上達方法がまったく分からない...」
「何度も挑戦したけど、2ヶ月以上続けたことがない...」
「大人になってから英会話なんてもう無理なんじゃないか...」

英会話と聞いてみなさんが最初によく思い浮かべるのは、これらの疑問ではないでしょうか?

こんにちは、LanCul(ランカル)創業者の阪野です。
中国生まれで育ちは日本。英語、中国語、日本語の3ヶ国語を話すマルチリンガルとして、現在は35ヶ国・100名以上のメイト*が所属するスタートアップ LanCulのCEOを務めています。

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実は、私自身まったく話せない状態から、「言葉の壁」「文化の壁」にぶつかっては挫折をした経験からLanCulを立ち上げました。
なぜ挫折を繰り返したかというと、「勉強をしても喋れるようになれない」「そもそも、どうやって上達すればいいか道筋が分からない」と、分からないことだらけだったからです。

そこで「かつての私と同じように、言葉と文化の違いで悩む人々の助けになりたい」という思いから、「ゼロから2カ国語を習得した方法」「なぜ上達・成長にコミュニティが重要なのか」を書くことにしました。
ぜひ最後までお読みいただき、私のこれまでの失敗や教訓から得た知見が少しでもお役に立てることを願っています。

生まれ育った中国から突然、日本へ

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両親とも中国出身で、生まれた上海から海外どころか地方都市へすら行ったことがありませんでした。
そんな私が10歳の時、母の再婚で日本へ来ることになったのです。いきなりの変化でまったく言葉が話せず、文字通りにゼロからのスタートでした。

"伝えたいことを言葉にできない無力感"
"心から通じ合えない煩わしさ"
当時の私は「言葉の壁」を前にして、大きな挫折を味わいました。


どんなに最悪な状況でも必ず良い面が隠されていると言われていますが、
この経験を通して得た気づきが、今後の人生を大きく変えました。

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「コミュニケーションの本質」に気づいてからの変化

思い通りに話せない、話しても伝わらない日々を送っていた私はある日、
自分が中国語の思考でものごとを考え、口先だけで覚えたての日本語を喋っていることに気がついたのです。まさに脳内に電球が灯ったような体験でした。
今までクラスの誰も理解をしてくれず、被害者意識を持っていた自分自身がなんと、実のところ相手の文化を受け入れず拒絶をしていたことが、みんなにとっては差別的に映っている。。それは衝撃的な視点の転換でした。

それに気がついてからはコミュニティに馴染もうと、
クラスのみんなと同じようにお味噌汁を飲んだり...(今では大好物です!)
放課後はやったことのなかった野球に参加したり...(その後野球部にも)

そうしているうちに不思議と、
いつの間に「文化の壁」だけじゃなく「言葉の壁」も同時に取っ払うことができていました
そこではじめて、「言葉が違うからだとか、文化が違うから」といった表面的な部分ではなく「コミュニケーションの本質」を掴むことができました。

コミュニケーションの本質とは
「どんな相手に対してもリスペクトを持ち、文化や考え方・その人の価値観を理解しようとする姿勢、オープンマインドな心の持ちよう。」
と私は定義しています。

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生活が一変した「文化とつながり」の気づき

国籍が違っても、話す言葉や文化が違っても、コミュニケーションの本質は不変なものです。
対話の相手は"外国人"である前に、みんな一人ひとり、"人間"です。


人としてのつながりが持てなければ、相手が日本人だろうと外国人だろうと、どれだけ口先がうまい人だろうと、そこから真のコミュニケーションが生まれることはありません。

しかし、逆説的にいえば、話す言葉が初級レベルでも、
「共通の文化・つながりを持つと、コミュニケーションは楽しく、心を通わせるものになります。」

この「文化とつながりの気づき」をきっかけに、英語も独学ではじめ、日本にいながら習得できました。
よく英会話は若いうちにやらないと無理。なんていう話を聞きますが、私は自信を持って「新しい何かを学びはじめるのに、年齢は関係ない。」と断言できます。

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"オトナ"がつい忘れてしまう最も大切なもの

「若いうちの方が言葉を覚えるのが有利」と言われる本当の理由は、多くの大人が"オトナ"になる過程で大切なものを忘れてしまうからです。
その大切なものとは...

「自分に対する素直さ」

子どものころ、私たちは
直感にしたがって楽しいこと・やりたいことを見つけて
すぐに取りかかったり、
自分よりも上手な人とすぐに仲良くなり、
いつも夢中で学ぼうとします。

一方で、"オトナ"になると、
失敗した時のことを考えてはやめてしまったり、
他人の目を気にして挑戦をしなくなったり、
効率性ばかりを追い求めて、ノウハウ収集だけで満足したり、
上下や利害関係に疲れ、新しい友人や仲間を見つけて学ぶことを恐れたりします。

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楽しい・ワクワクという直感を信じる力

恥ずかしさや損得でものごとを決めるのではなく、
心の声に耳を傾け、直感に従うことが上達への一番の近道です。

なぜなら、モチベーション維持が英会話に限らず様々な習い事・新しい挑戦において、もっとも挫折になる要因だからです。
近道に見える効率の良い方法でも、三日坊主になってしまっては結局なにも身につきません。
だからこそ自分に対する素直さ、自然体で楽しめること。「続けられる」ではなく「続けたい!」と思えることを大切にしましょう!

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英会話上達の3つの原則

1. オープンマインドでいる。みんな"外国人"である前に、ひとりの"人"である。
2. カルチャーとつながりを持つ。口先ではなく本質的なコミュニケーションをとる。
3. 楽しく、ワクワクする方へ、直感を大切にする。いくつになっても挑戦できて人生はもっと楽しめる。

まったく話せない日本語・英語がゼロから習得できたのは、これらの原則に気づき、実践してきたからだと思います。

そして、日中英の3ヶ国語を話せるマルチリンガルになって周りを見渡してみると、これまでの座学中心の教育や語学レッスン等が、形式的で実際のコミュニケーションとかけ離れていることにも気がつきました。

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つながり重視の英会話コミュニティ、LanCulの原点

一度は新卒で商社に就職したものの「日本へ来て学んだ原則を使って、これから学び挑戦する人々の役に立ちたい」という想いが日に日に強くなっていきました。

心から何かを信じれば、熱意も情熱も、実現するための意欲も中途半端ではいられなくなるのは、
私が上海で生まれ育ったアイデンティティです。ワクワク・直感を信じて日本へ来て成長してこれた核の部分でもあります。
その想いで会社を8ヶ月で退職し、本格的にLanCulがスタートしました。

LanCulという社名には、Language(言語)とCulture(文化)を通して、多様な人々がつながりを持てるコミュニティで、心が豊かになる体験を届ける。という想いが込められています。

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コミュニケーションの本質に基づいたサービス

LanCulはいわゆる語学学習サービスではなく「人と人のつながりを育むコミュニティサービス」です。
自分らしく居られる場所で、メイトやコミュニティの仲間と気軽につながり、自然体で交流を楽しむ。
続けるうちに気がつくと「言葉と文化の壁」を飛び越えられている。
そんな言語体験、文化体験が生まれるコミュニティを目指しています。

TOEICスコアが伸びた。という声よりも、
"生活の活力になっている。" "内面的に大きな成長ができた。"
と教えてくれるメンバーが多く、
いくつか実際にいただいた声をご紹介します。

「普段会うことのない面白いメイトや生徒さんに出会えて、考え方が変わった。」
「色々な国の話を聞くことができ視野が広がった。通い始めて半年経ち、会話がスムーズにできるようになったことを実感しています。」
「人生が楽しくなりました。さらにたくさんのお友達が出来て、毎日が充実しています。最近は、英語を使う仕事に就きたいという夢もできて、英語を学ぶモチベーションになっています。」
*2019年に行ったお客様アンケートより抜粋

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原体験から生まれたLanCulの特徴


・外国風カフェでドリンクを片手に外国人メイトとコミュニケーション
(仕事帰りや休日に、友人とカフェでの会話を楽しむ感覚。流れるBGMもカルチャー要素。)

・予約不要で、すべての店舗とオンラインが使い放題
(システムが向上心の邪魔にならないよう、たくさん利用しても安心の使い放題。)*2020年8月のアップデートにより予約不要での参加が復活!

・交流イベントから国際パーティまで、コミュニティ機能がつながりをサポート
(利害関係なく、つながりと交流を楽しむことはコミュニケーションの核で、LanCulの想いでもあります。)


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LanCulが目指す「あるべき世界」とは

新型コロナウイルスの影響によって、世界はよりコミュニティを必要とする局面を迎えています。
LanCulのエンジニアやチームのおかげで、早期からオンラインを取り入れ、カフェや自宅から自由に参加できるようになり、たくさんの方に"笑顔とつながり"を届けることができました。
今後はオンライン・オフラインがシームレスにつながり、もっと簡単で楽しくなるコミュニティ・サービスを開発・展開していきますのでご期待ください。

また、LanCulのメイトやメンバーだけでなく、投資家・金融機関の方も、私たちの理念に共感し、一緒にこれまで成長してきました。
この度はTechCrunchより、資金調達を行った経緯と今後LanCulが目指す姿について、取材をいただきましたので合わせてお読みください。



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最後に

最後までお読みいただき、ありがとうございます。
私が日本へ来てたくさん学ばせていただいた恩返しとして、LanCulの多様性あふれるコミュニティを根付かせ、日本社会や経済に貢献することが私の使命だと思っています。

今後も引き続き「"自分らしく、ワクワク生きる"が当たり前になる世界」を追求していくため、仲間を募集しています。
もしLanCulに興味と共感をお持ち頂けましたら、採用も随時行っていますので、ぜひ見てみてください。
直接ご縁がなかった方も、心のどこかでそっと応援いただけたら嬉しい限りです。
LanCul CEO 阪野 思遠 (Banno Suen)

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