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はじめての聖書 聖書を開いてみよう!

みなさん、こんにちは。

この記事は、自分で聖書を読めるようになるための基礎講座の第1回です。

みなさんは聖書を読んだことがあるでしょうか?
もしかしたら、家の本棚に置いてあった、学校でもらった、ホテルのベットサイドで見かけたことがあるという方もいらっしゃると思います。

そうです。実は聖書は世界の隠れたベストセラー本なのです。
世界の文学、美術、音楽、映画、政治、福祉など様々な分野にも影響を与えてきました。
また、その内容は人々の生き方そのものを変えてしまうほどのものです。

そんな聖書、ぜひ一度手にとって読んでいただきたいと心からお勧めします。
そこで、存在は知っているけれど、内容はよく知らない。また、聖書を読もうとチャレンジしたけれど途中で挫折してしまった、という方にもこのnoteと一緒に聖書の世界を味わい、一緒に読んでいけたら幸いです。


1.聖書を学ぶ指針

聖書は最高の文学だといわれているが、おもしろいことからいえば、旧約聖書は絶対におもしろい。・・・だが、興味本位に読みすごすだけでは、何にもならない。
そこにふくまれている宝石のような真理を見つけなければ意味がない。

三浦綾子「旧約聖書入門」

祈りながら読み、読みながら祈れ!

J.A.Bengel(1687-1752)敬虔主義の神学者

①聖書は図書館のように文書形態は多岐にわたるが、統一性がある。
 だから、それぞれの主題に沿って学ぶ必要がある。

②聖書は一人の方(神)の意思によって生み出されたものである(Ⅱペテロ1:21)。聖書はそれ自体完結した聖典である。これに付け加えたり、取り除いたりすることはできない。

③聖書は断片的に読んだだけでは分からないことがある。統一性あるものとしてとらえるために通読が必要である。
(通読のためにもこの講座が役立ちます。)

④最終的には自分自身で読み、聞き、とらえていく必要がある。

⑤無理な解釈、自分勝手な解釈をしない。解釈が分かれる場合もあるが、最終的には一つの意味がある。
まずは素直に読みましょう。
また聖書は神を由来とするものですから、神に教えていただけるように祈ります。しかし、神秘的な突拍子もない啓示が与えられるわけではありません。

⑥基礎的な学びは、あまり性急な効果を期待せず、しばらくは忍耐しながら集中して学んでいくことが必要となります。「わかりやすい」には注意が必要です。
とにかく聖書そのものに触れてみましょう。

私の場合は以下の新改訳聖書という日本語訳聖書を主に読んでいます。


2.翻訳聖書について

通常、私達が読む聖書は翻訳された聖書で、日本語の聖書も何種類もあります。

聖書の元来のことばは、旧約聖書はヘブル語(一部はアラム語)、新約聖書はギリシャ語で書かれています。

では、翻訳の元となる原典はどこに有るのでしょうか?
実は聖書の原典(オリジナル)はもはや存在していません。
けれども、原典を忠実に写した「写本」というものが存在しています。

聖書を写し取る「書記」という人々がいました。
旧約聖書の場合は、最初の5つの書物(モーセ五書)はユダヤ人はトーラーと呼びます。これは、ユダヤ人が代々書き写して継承してきたのですが、そこには大変厳しい基準がありました。

例えば、ヘブル語聖書には、その写本に関するチェック機能があります。
トーラーの巻末にはこのように記してあります。

・節の合計は5845
(聖書には目印として章と節というものがあります。)
・段落167
・79856の単語
・400945の文字

ユダヤ人たちは、これは神の言葉であるので一語一語を慎重に書き写しました。
そして、最後に誤りがないようにチェックする機能がありました。
もしそこに誤りがあったら、全てを破棄してしまうという言い伝えがあるほど、その基準は厳しかったわけです。
このような伝統があるため、現代も多くの写本を読み比べることができ、それがいかに正確なものであるかということがわかります。

専門家たちは長い年月に渡って原典を復元してきました。
その作業を「本文批評学」(ほんもんひひょうがく)と言います。
それでも不明瞭なところが無いわけではありません。
しかし、写本の多さやその正確さは本文が信頼に足ることを十分に保証するものです。

ちなみに、「聖書新改訳2017」は、旧約聖書ではビブリア・ヘブライカ第4版、新約聖書ではネストレ・アーランド第28版という底本に基づいて翻訳がなされています。

wikipediaということを了承していただき、参照ください。


今回のまとめ

今回は、聖書を学ぶことの指針について、聖書翻訳について扱いました。
今私たちが手にすることのできる聖書はこのような人々の歴史や研究の賜物であるということができます。
またそれ以上に、聖書は「神のことば」です。
神が私たちにご自身の意思を伝えたいと願い、啓示されたものです。
そこに込められた神からのメッセージを読み取る時、私たちは真理を知ることになります。

個人的な聖書を読みたい、読み方をもっと知りたいと思われる方はどうぞ、お近くのキリスト教会へ問い合わせください。
どの教会も歓迎してくださると思います。

真理はあなたがたを自由にします。
                     (ヨハネの福音書8章32節)

聖書新改訳2017

次回は「旧約聖書と新約聖書」、聖書の「読み方の基本」を扱いたいと思います。
それではまた〜


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