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NOT A HOTELのダメなところ 2024

話題の超ラグジュアリーホテル「NOT A HOTEL」に宿泊してきました。

昨年に続き2回目の宿泊となりますが、前回指摘したダメなところは改善されたのか?
1つ1つ確認してみたいと思います。

※本稿は2024年10月時点での運用状態(実体験)について記載したものです


泊まったお部屋

宮崎県にあるAOSHIMA SURF
1LDK(142.72㎡+テラス148.89㎡)プライベートサウナ&プール付き

一泊夕食付き25万円〜のお部屋です。
一休.comでは現在17%分ポイント還元されるため、実質207,500円~宿泊可能です。

「この金額に見合うサービス」が提供できているか否かが、今回も大事なポイントです。一泊1万円のそのへんのビジネスホテルとはワケが違うのです。

昨年指摘した「ダメだったところ」は改善されたのか?

・プールの清掃ができていない

水面には草木や虫の死骸、水中にも大きな落ち葉がたくさん沈んでいて、「明らかに清掃していないな」と感じる状態でした。チェックイン時刻(15時)直後であるにも関わらず、です。

2023年のレポート

残念ですが、相変わらず清掃されていませんでした。

水面に浮かぶ虫の死骸、枯れ葉、ゴミなど
白い点状に見えるものはすべてゴミです
底にはゴミや枯れ葉が大量に沈んでいます

今年も30分くらいかけて自分たちで清掃しました。
プールサイドに設置されているゴミ取り網網目が大きく、さらに全体サイズが小さくなっていたので掃除しにくくなっていました。

それでも取れるたくさんのゴミ
セルフ清掃後
水面のゴミがキレイになりました

セルフ清掃したものの、なんだか気分が悪いので今年はプールに入るのをやめました。
水質検査とか
、安全面の対策は毎回しっかりされているのか?心配です。

・チェックアウト時刻5分前に部屋を出ると、清掃スタッフが待ち構えている

チェックアウト時刻11時の5分前に部屋を出ると、なんと出口近くで5-6人の清掃スタッフがお出迎え

いやいやいやいやww

僕は一般人男性なので
「はよ出てけや!と思われてたかも〜」
くらいの感想で済むのでまぁ良いんですが、

これ有名人(特に女性)だったらすごい嫌だと思う

2023年のレポート

こちらは改善されており、チェックアウト時に誰とも顔を合わせることなく出発することができました!(まぁ、この状態が当然というか当たり前だとは思うんですが。。。)

・サービス料がいくらか分からない

「コンビニ」と呼ばれるスペース(冷蔵庫)には有料のドリンク、菓子などが置かれており、金額が記載されたメニューもタブレット上に表示されているのですが、そこにはこう書かれています。

「すべての商品に別途サービス料がかかります。」

で、サービス料っていくらよ?
ヘルプ内を探しても書いてないし、、、(たぶん5%〜10%くらいなのだとは思うけど)

他のUXは完璧に設計されているのに、何故かここだけユーザーに別途計算させる謎の仕様でめちゃくちゃ不親切。

シンプルに総額表示ではダメなのかい?ここだけは業界の悪しき慣習をそのまま踏襲してしまっているのはどうしてなんだい?業界の常識なんてぶち破ってくれ!

2023年のレポート

こちらも改善されており、サービス料を含む総額表示になっていました!
とても分かりやすい!

ミニバーの価格表

なお言うまでもありませんが、車で1〜2分圏内にコンビニが2軒ありますので、そちらで購入すれば同じ商品が半額〜7割引ほどの価格で購入可能です。

・浴槽の白いコーキングが雑で汚い

建築自体の設計が素晴らしく、家具のセンスも素敵で統一感のある環境なので細かい雑なところが悪目立ちしてしまいます。

2023年のレポート

こちらは状況変わらず。。。

2024年撮影
2024年撮影

なぜ浴槽内だけ手を抜いてしまうのか、、、謎です。

・ウェルカムドリンクが「水だけ」

一泊10万円を超える高級ホテルで、「ミネラルウォーター(4本)のみが無料」なのは初めての経験で驚きました。
アマンリゾーツやブルガリホテルなど、同価格帯のラグジュアリーホテルではソフトドリンク数種類に加えて簡単なスナックやウェルカムフルーツなどは全部無料です。

…まさか市場調査してない?(んな訳ないよね)

せっかくプライベートサウナも整いスペースも完璧に揃ってるんだから、オロポくらい無料で置いといてほしいよね。ドーミーインですらアイス無料やぞ!w

2023年のレポート

こちらは一休.comからの予約者に限り、「お部屋にあるソフトドリンクとビールは無料」になりました。
※オーナーやNFT、DAOを利用した宿泊時は有料のようです。

昨年は置いてなかった「オロポ」も、2本ずつ追加されました!

・サンダルが使い回し

クローゼットに入っていたビーチサンダルが使い回し(使用した形跡があり、汚れていた)でした。単に交換忘れだったのかな?

簡単なもので良いので、使い捨てのものを用意してほしいところです。

2023年のレポート

こちらは状況変わらず。交換忘れではなく、「そういう運用」のようです。
汚れは付いていませんでしたが、置いてあるサンダルは使い回しのものになります。

・タオルが臭い

基本的には良い香りのするふっかふかのタオルだったのですが、1枚だけ濡れたときに「あのニオイ」がするタオルが混じってました。

そう、アレですよ。腐った雑巾のニオイ。夏の満員電車のニオイ。梅雨の洗濯物の生乾き臭。

原因は「モラクセラ菌」なので、80℃の高温殺菌で対処できるやつ。対応しているタオル業者さんを頑張って見つけてほしい。

2023年のレポート

こちらは改善されていました。(「ニオイ」がするタオルは無かったです。)
ただし、今回「たまたま」かもしれないので今後も継続的にチェックしたいと思います。

・テラスに設置されたベッド(クッション)が臭い

そう、同じやつですよ。腐った雑巾のニオイ。夏の満員電車のニオイ。梅雨の洗濯物の生乾き臭。

タオルと違って簡単には交換できないと思うので、屋外ベッドについては素材自体を吸水しないものに変えたほうが良い気がする。

モラクセラ菌は常在菌(どこにでもいる菌)なので、生乾き状態が維持される環境である限り根本解決ができない厄介者なんですよね。

2023年のレポート

屋外ベッドの素材は特に変わっていませんでした。
ニオイが付くのが嫌だったので、今回の使用時は直接触れないように、バスタオルを敷いてその上から使用するようにしました。(自衛)
※バスタオルはたくさん用意されているので、贅沢な使い方をしても問題ありません

・サーフボードが無かった

以前に他の宿泊者が備品として置かれているサーフボードを紹介していたので、自由に使えるものだと思って期待していたのですが、、、残念でした。まだオープンして1年経ってないですが、ひょっとして盗まれた?

2023年のレポート

こちらは前回に引き続き、置いてありませんでした。
公式のルームツアー動画にも映っていないので、もう期待するのはやめようと思います。

・歯ブラシが大きすぎて使いにくい

オシャレなのは分かるけど!

この歯ブラシは利便性が悪すぎるよ!!(マジでブラシがでかすぎる。奥歯の細かいところに届かないのでストレス)

チョイスした担当者は身長3メートルくらいの巨人なのか?

2023年のレポート

MARVISの歯ブラシではなく、竹製のオリジナル歯ブラシに変わっていました。
ただし、特に品質の良いものではありませんので磨き心地は微妙です。(大きすぎるMARVISよりはマシ、という程度)

このアメニティ変更で明らかに原価が下がっているように見えるが、浮いた費用はどこに行ってしまったのだろう?
※MARVISの歯ブラシは1本1,000円以上する高級品です

・歯間ブラシよりもデンタルフロスを置いた方が良い

このへんは清掃時に実際の利用率を集計してABテストしてみてほしい。でも絶対にフロスのほうが需要あると思う。

2023年のレポート

歯間ブラシのアメニティは無くなっていました。シンプルに「アメニティを減らす」という経費削減策が実施されたようです。

・(ほぼ稼働していないと思われる)電気自動車Teslaのレンタカーがもったいない

最初の◯◯時間は無料とか、もう少し利用率を上げる工夫をしたほうが良いのでは?
今のままでは宝の持ち腐れです。

2023年のレポート

2台あったTeslaは1台に減っていました。
たまたま整備中なのか、経費削減で減らしたのか・・・?

なお、一休.comからの予約者(一休.comダイヤモンド会員のみ)であれば無料で利用できるようになっていました。

今年新たに気づいた「ダメなところ」

・水風呂、たぶん清掃されていない

ホコリや虫の死骸がたくさん浮いていて、シンプルに汚かったです。

before
after

一度すべて排水してから入れ直しました。
水風呂はかなり深い浴槽になっているので、入れ直すのにトータルで1時間くらいかかります

・清掃が行き届いていない

ガラス窓に残ったままの汚れ

脱衣所と浴室の間にあるドア(ガラス窓)表面には目立つ汚れが残っており、他にも部屋の隅(サッシなど)ではホコリがしっかり積もっている状態でした。
プール・水風呂だけでなく、根本的な清掃のレベルがかなり低いと思います。

・設備(備品)の管理が適当

虫よけとしてリビング、ベッドルームに「ウルトラベープ PRO」が設置されていましたが、どちらも取替時期を過ぎていました。

「ランプが消えたら取替時期」

近隣は虫が多い環境なので、クモや蛾、小蝿などがよく入ってきます。
個人的にはこのタイプ(薬剤式)の虫よけは、あまり好きではないです。(人体に悪影響がありそうなので)

昨年は下記のようなタワー型の捕虫器(電気・吸着式)が設置されており、薬剤式ではないので「これ良いな〜」と思っていたのですが、無くなっていました。
どこ行っちゃったんだろう?

以前置いてあったタワー型の捕虫器

小さな改善と、目に見える経費削減

昨年と比べて改善されている点もありましたが、アメニティの削減や清掃の手抜きなどが目立ち、トータルではマイナス成長と感じる宿泊体験でした。
正直、少しがっかりです。
少なくとも、一泊20万円台のホテル経験としてふさわしいものではないと思います。
NOT A HOTELの未来が心配です。

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