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WBGT

【療養日記2023 6月29日(木)】

 昨日多湿の話をした時に「日和佐にいるようだ」という表現を用いたが、今日もまた多湿の話。今日も昨日と同じようにじめじめとした湿度の高い1日だった。しかも昨日と違って今日は朝からよく晴れて日差しも強かった。いよいよウォーキングもしづらい季節がやって来たと思う。

 天気予報でも「熱中症情報」が発表されるようになり、NHKではあの「熱中症坊や」が毎日暑そうな顔をして登場してくる。あの情報は10年ほど前くらいから登場し、5年くらい前からは「暑さ指数(WBGT)」を学校でも実際に計測して危険な時には学校の判断で体育の授業などを屋外から室内に変更するなどの措置をするように通達があった。

 当時現役(中学校教諭)だった自分は直接は関係ないが学校にWBGT計がやって来たので使い方などは勉強しておいた。アレは見ただけでは読み方もわからないし意味もわからないと思う。学校によっては研修などで職員全員がちゃんと計測できるようにしている学校もある。

 ふと今日はそんなWBGT計と「厚さ指数(WBGT)」について思い出した。黒い球のついたあの計測器はちょっと仕組みがわからないと一体何のことだかわからない。そこで備忘録としてここに書いておこうと思う。

 まず「暑さ指数」の測り方。
【屋外の場合】
暑さ指数=湿球値の70%+黒球値の20%+乾球値の10%
【屋内の場合】
暑さ指数=湿球値の70%+黒球値の30%
これで出てくる数字が「暑さ指数」であり、実際の気温とはまた違う。式を見て気が付く人もると思うが湿球の計測値が非常に重要な役割をしてる。つまりそれだけ「暑さ」には湿度が関係しているということだ。

 これを一気に測定して「暑さ指数」を算出してくれるのがWBGT計で、今はどの学校にも数台は配置されているはずで、必ず保健室にはある。養護教諭は当然扱い方や読み方を研修で習得している。

 この「暑さ指数」によって熱中症の危険度を判定する。危険度は日常生活と運動の二つの指針が設けられている。

【日常生活の指針】
25未満:ほぼ安全
25〜28:注意(運動や激しい作業には休息や水分補給を積極的に行う)
28〜31:厳重警戒(外出時は炎天下を避け、室内では室温の上昇に注意)
31以上:危険(外出はなるべく避け、涼しい室内に移動する、高齢者はこの環境下にいるだけで危険)

【運動の指針】
21未満(24°C未満):ほぼ安全
21〜25(24〜28°C):注意(運動の合間に積極的に水分・塩分を補給する。)
25〜28(28〜31°C):厳重注意(積極的に休憩をとり適宜、水分・塩分を補給する。激しい運動では、30分おきくらいに休憩をとる。)
31以上(35°C以上):危険(特別の場合以外は運動を中止する。特に子どもの場合には中止すべき。)

 WBGT計はこの指針に照らし合わせてちゃんと注意喚起もしてくれる。中には風速計も兼ね備えて気流も考慮に入れられるというものもあるが、そこまでの機種は相当高い。

 ここまで読むとお堅くてつまらない内容だけど、今の暑さ指数と熱中症予報はこれらの数字を基に作られている。

 当たり前だけど我が家にWBGT計なんてものはないが、テレビの熱中症予報などは参考になっている。

 で、最近になって決めたこと。テレビで熱中症坊やが真っ赤になって目を回して登場した時(危険)はウォーキングは控えようということにした。今日は厳重警戒だったのでウォーキングには出たが今日ともなると影を探して歩くといった感じだった。歩数によって先のコースを変えるだのそんな余裕もない。朝のうちだったのでまだ気温は相対的に低めだったかも知れないが日差しは強くてそれだけでも十分負担になる。

 今日はウォーキングの後すぐに車に乗って業務スーパーへ買い物に。鶏ももの買い置きがなかったので鶏肉を。他にもあれこれ買い込んできた。最近大量に肉を買ってそれを食品交換表の点数に測り直して冷凍しておく。これでかなり節約できているんじゃないかと思う。

 帰って来てからその仕分け作業、冷凍鶏肉の解凍や野菜の下拵えなどとまるで主婦のような忙しさだった。普通の主婦はこれに洗濯や掃除もしなければならないし、人によっては子育てもあるわけで、本当に大変だなと思う。主婦は家にいるだけなんて口が裂けても言えない。自分なんてせいぜいできて炊事くらいだ。

 午後は中国語の勉強をしていたがいつものように眠たくなって座りながら居眠りしてしまう始末だったのでしっかり寝ることに。

 夕方からは夕飯の支度。今日は夏の定番棒棒鶏を作る。最初はタレ、次に鶏肉を茹でてその間に胡瓜を細切りにし、出来上がったら冷蔵庫に全部しまっておく。きゅうりの他にもレタスを使うこともあるが、今日はきゅうりだけ。

 話はずれるが今月の線状降水帯による水害で早速一部の野菜に影響があり、キャベツやレタスが突然高くなってしまった。それに対し今安くなっているのがトマトやミニトマト、ズッキーニなど。本当は冬の野菜のはずのトマトが日本では見事に夏の野菜になっている。

 今日はTBSのニュースチャンネル(CATV300Ch)でパレスチナにいるジャーナリストの現地からのライブ中継で世界危機遺産の街の現状を歩いて回っていたがついつい見入ってしまった。世界危機遺産というのが今ひとつわからないがおそらくは読んで字の如く。パレスチナ自治区のヘブロンという街を歩き回って色々と紹介していたが時折登場するユダヤ人は政府の方針で移住して来た人で報道そのものを嫌ってる様子。街並みが魅力的なこともあったのだが背景にあるイスラエルのパレスチナ移住計画がどう贔屓目に見ても不自然でならなかった。

 その後で見たKBSの「コンビニレストラン」では香港在住の元アナウンサーが香港のインターナショナルスクールで出会ったママ友達とパーティーをする様子などが紹介されていたが、韓国人はそのアナウンサーだけであとは香港の人と日本人、子供達は英語、韓国語、スペイン語と時に日本語も混ぜて話をしていた。

 こうして我々の生活では到底考えも及ばぬことを今日はテレビで色々と見たような気分だ。テレビってもっとこういうものを見る道具であればいいのになとふと思った。ちょっと前にも書いたことだが今のテレビは視聴者が見たがるものばかり見せる。でも本当は視聴者が見るべきものを見せてこそテレビとしての存在意義があるのだと思う。見たものが見るべきものだったなと実感できるとテレビを見ていた時間も実に充実していたと感じられる■


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