育児:もーもーしゃん なでなで

もーもーしゃん なでなでしゅるー だっこ!

2歳のこどもが、神社の拝殿前で急に言ってきたので、驚きました。抱っこしてあげると、鼻、耳、頭、角、尻尾、蹄など、ベタベタと触りまくるじゃありませんか。さらには、

おかね どうじょ しゅるー

と言うので、子どもから、人生初のお賽銭を差し上げました。

姫路市内には、天満宮・天満神社がいくつもあり、ぼくも秋祭りの関係で、いくつか拝観したことがあります。思いつくだけでも、津田天満神社、恵美酒宮天満神社、浜の宮天満宮、英賀神社、廣畑天満宮などです。

天満宮・天満神社の拝殿前には、必ずといっていいくらいに、牛の像が左右にたたずんでいます。祭神菅原道真公のお使いであり、「神使(=神様の使者)の牛」です。「撫で牛」とも呼ばれ、参詣者が、病気が治りますように、痛みが消えますようと願いを込めて触れたり、頭を擦ると知恵を授かり、賢くなるとも言われます。

天満宮と臥牛の関係には諸説あるようで、どの説も納得できそうです。その中でも、太古の昔かた農業や生活には牛はなくてはならない存在であったから非常に大切に扱われたという説があります。インドでも、牛(特に白いコブウシ)は神聖視されています。仏教でも、「大自在天」という神がいて、白い牛に跨っています。「大自在天」とは、ヒンドゥ教では、シヴァ神にあたるそうです。シヴァ神のことを説明し始めると、長くなるので、また機会があればと思います。

子どもと牛を撫でていると、僕のマインドは、シヴァ神へ奉仕を行なっているような気持ちになっています。宗教や宗派ということにこだわらず、天の上にあるような大きな存在を考えながら、祈ったり、願ったりすることも、悪いことじゃないんじゃないかと思います。



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