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2024年初詣:千姫ゆかりの神社と史跡を巡る

播磨国総社(射楯兵頭神社)を起点に、徒歩で半時計回りに神社を参拝し、史跡を巡りました。徒歩なら、1時間半〜2時間程度で回れると思います。
昨年の大河ドラマ「どうする家康」に刺激を受けて、できる限り「千姫」にゆかりのある神社や史跡を巡りました。

総社

南の鳥居から入りました。クルマはこちらからは入られませんのでご注意を。姫路の人は、“そうしゃさん”と呼んでおり、なかなか正式名称の「播磨国総社 射楯兵主(いたてひょうず)神社」を覚えている人は多くないのではないでしょうか。楯大神(いたてのおおかみ)と兵主大神(ひょうずのおおかみ)を御祭神としてお祀りしているとのことです。縁結びの神様としても有名です。

総社の石鳥居

さすが総社だけあって、1月5日でも参拝客で賑わっていました。

総社の大門

絵馬も立派です。

辰年の絵馬

総社の西側にある赤い御門から出て、姫路郵便局前のスクランブル交差点を北西に進むと、護国神社があります。

御門


姫路護国神社

護国神社は万燈祭として境内の頭上ぎっしりに提灯を奉納されています。日が暮れてから点灯されると風情があり綺麗です。

護国神社の鳥居
新年万燈講
拝殿


桜門橋と大手門

護国神社の前の歩道を西に進むと、世界文化遺産姫路城があります。桜門橋を渡り、大手門をくぐり、三の丸広場へ。

桜門橋と大手門
三の丸広場

官兵衛普請の石垣

姫路城の南側の石垣の一部は、かの黒田官兵衛が普請した石垣と言われます。

官兵衛普請の石垣
官兵衛普請の石垣

姫路神社

姫路城の北東に城郭内に鎮座する姫路神社。かつて城主酒井家を祀るための神社でした。
喜斎門からは外に出ず、お堀の内側の道を北に進むと姫路神社があります。

喜斎門
姫路神社
手水舎
絵馬
太閤秀吉愛用の手水鉢


北勢隠門と清水門

姫路神社から反時計回りにお城の北側の姫山公園の散策路を西に進みます。北勢隠門の前の道を西に進み、清水橋を渡ります。

北勢隠門
清水門

船場川(清水橋)

清水橋から見た船場川


水尾神社

清水橋の道を真っ直ぐ西に進むと、男山の麓に水尾神社が鎮座しています。
かつては、池田、本多、榊原、酒井等の藩主が、祭時に能楽を奉納したと伝わります。

水尾神社
水尾神社拝殿の絵馬
社務所には、記念羽子板が売られています。


千姫天満宮

水尾神社の西側の階段を上ると、山の中腹に千姫天満宮があります。
かつては、本多忠刻と再婚した千姫が、本多家の繁栄を願って建立し、西の丸長局の廊下から朝夕遙拝したと言われています。城内から、遙拝できるよう東向きに造営されています。
波乱の人生の千姫でしたが、姫路で夫・忠刻と暮らした10 年が人生で最も幸せだったとか。
千姫にあやかって羽子板型の絵馬に恋愛成就の願いを込めてお参りすると願が叶うと全国からお参りに訪れます。

千姫天満宮
千姫天満宮
千姫天満宮のなで牛


男山八幡宮

千姫天満宮からさらに階段を上ると、男山八幡宮があります。
赤松貞範が姫路城を築くときに男山の山頂に創祀し、城の鎮守社としたとされます。以来、歴代の姫路城主により信仰されてきました。

男山八幡宮
男山天満宮の拝殿


男山階段

水尾神社の東にある階段を真っ直ぐ登ると、男山の頂上は展望台になっており、姫路城を眺めることができます。

男山の階段
頂上から見た姫路城


千姫の小径

水尾神社の前の道を東に戻り、再び清水橋を渡ると、千姫の小径の入り口があります。この散策路も春はサクラが、秋は紅葉が綺麗な名所です。この道を真っ直ぐ南に下ります。

千姫の小径入り口(清水橋付近)

初秋の風を 簾にまきとりて (忠刻)
軒はにおふ 竹の葉の露 (千姫)

忠刻と千姫の句
千姫の小径

市之橋

千姫の小径を船場川のせせらぎを眺めながら南下すると市之橋があり、この橋をさらに南へ横断します。

市之橋の交差点
市之橋交差点にある道標

千姫像

この像はいつも千姫が祈りを捧げていた男山にある千姫天満宮の方角を向いています。

千姫像
船入川跡


景福寺

船場川から西国街道を西へ真っ直ぐ進み、右に曲がると、曹洞宗の景福寺の門があります。こちらには、景福保育園(認定こども園) 瑞松学院があり、その歴史はとても深いです。
明治期に、旧制姫路中学(現姫路西高等学校)が六郡立姫路中学校として景福寺内に開校。大正期には、旧制姫路高等学校(現神戸大学)が開校されると、初期の学生寮に。昭和初期には、境内に明治幼稚園が創設されたことが園の歴史として記されています。

景福寺
景福寺姫路藩酒井家忠学の正室喜代姫の墓石

船場本徳寺

景福寺の楼門前から南下します。船場本徳寺があります。

船場本徳寺の標識
船場本徳寺
船場本徳寺
鐘楼

お菊神社

船場本徳寺から南東に進み、十二所線を東に進むと、お菊神社と十二所神社があります。十二所線側(北側)に鳥居があります。
お菊神社は、その名称からおわかりのように、姫路城の怪談話「播州皿屋敷」の主人公の「菊姫命」が祀られています。
お菊さんのお皿の怪談は、姫路の子どもはみんな知っているほど有名です。

十二所神社の北側の鳥居
お菊神社

十二所神社

お菊神社の南隣に十二所神社があります。同じ境内です。
かつて疫病が流行した際に、この辺りに12本のよもぎが生えたかと思うと、少彦名大神が現れ、このよもぎを煎じて飲めば、病はたちどころに治ると教えました。その教え通りに村人らは煎じて病人に飲ませると、病気が治まったという。以来、少彦名大神を御祭神として創建したのがこの十二所神社であり、御神紋の由来となっています。道路の十二所線の名称もこの神社に因んでいます。

十二所神社
十二所神社

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