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深読み: 横笛を吹く天女

播州の秋祭りで有名な神社のひとつ富嶋神社(たつの市御津町)の氏子に東釜屋という地区があります。以前より、練り子のハッピの背中に描かれている横笛を吹く女性像がとても気になっています。詳しいことがわからないので、いろいろ考えてみました。

富嶋神社で祀られる主祭神は、息長足媛命(オキナガタラシヒメノミコト)であり、配祀神は、 品佗和気命(ホンダワケノミコト)、玉依姫命(タマヨリヒメノミコト)、高霎神(タカオカミノカミ)、闇霎神(クラオカミノカミ)、美津波女神(ミツハノメノカミ)とされます。
富嶋神社というのは二つの神を合祀しています。高霎神(タカオカミノカミ)、闇霎神(クラオカミノカミ)は、苅屋、浜田西・南が祀る貴布祢大神系の祭神です。一方、西釜屋、東釜屋、黒崎の祀る八幡大明神です。女性の神は、玉依姫命(タマヨリヒメノミコト)と美津波女神(ミツハノメノカミ)です。
タマヨリヒメノミコトは、八幡神の伯母とされています。一方、美津波女神(ミツハノメノカミ)は、灌漑用水や井戸の神、すなわち稲作に縁の深い女神です。
東釜屋の練り子の背中の女神は、ひとまず、玉依姫命(タマヨリヒメノミコト)か、美津波女神(ミツハノメノカミ)ではないだろうかと考えるに至りました。

現時点での結論
玉依姫命(タマヨリヒメノミコト)か、美津波女神(ミツハノメノカミ)

それ以外にも、イラストの容姿や横笛というアイテムから以下のことも考えました。

・トヨウケビメという日本神話の天女をモチーフにした
・葛飾北斎が描いた下半身が鳥で上半身が横笛を吹く天女「迦陵頻伽」をモチーフにした
・弁財天(インド名:サラスワティ)をモチーフにした
・インド神話の童神クリシュナをモチーフにした

詳しいことは、氏子の方にヒアリングしてみます。


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