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2018年4月の記事一覧
再生
34年前の新曲を聴く
山下達郎の音楽がヒットチャートをにぎわしていたのは、1980年代~90年代あたり。 私は「何か面白いことないかなぁ」と時間を浪費する退屈な大学生だった。 達郎の音楽は、軽薄な丘サーファー達のアクセサリーのように流され、そんな風潮があまり好きではなかった。 心地よいギターのカッティングが聞こえてくると、ホットドッグの読モをしていた勝彦という、笑顔が爽やかな男を思い出して、うんざりしてしまう。 そんなこんなで、純粋に山下達郎の音楽を聴くことがなかった。 それなのに、年齢が進むにつれて、達郎の曲が心に響いてくるようになった。 素直でまっすぐなメロディー 「そっちへ進んでね」と望む方向へ進むコード どうしたってリズムに乗ってしまうビート 奇をてらうことはなくて すべてが自然で、体も心も委ねられる安定感… 背伸びをして色んなファッションを楽しんでも 結局は何年も使い古したクタクタの毛布が何よりも好き! みたいな感じ…。 なんのかんの、心から安心できるのってこれだよね? という感覚を、ここ数年、達郎の音楽に感じている。 今の音楽も好きだけど、心地よすぎてにやけちゃう。 達郎おそるべし。