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毎日のきろく

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2018年4月の記事一覧

再生

34年前の新曲を聴く

山下達郎の音楽がヒットチャートをにぎわしていたのは、1980年代~90年代あたり。 私は「何か面白いことないかなぁ」と時間を浪費する退屈な大学生だった。 達郎の音楽は、軽薄な丘サーファー達のアクセサリーのように流され、そんな風潮があまり好きではなかった。 心地よいギターのカッティングが聞こえてくると、ホットドッグの読モをしていた勝彦という、笑顔が爽やかな男を思い出して、うんざりしてしまう。 そんなこんなで、純粋に山下達郎の音楽を聴くことがなかった。 それなのに、年齢が進むにつれて、達郎の曲が心に響いてくるようになった。 素直でまっすぐなメロディー 「そっちへ進んでね」と望む方向へ進むコード どうしたってリズムに乗ってしまうビート 奇をてらうことはなくて すべてが自然で、体も心も委ねられる安定感… 背伸びをして色んなファッションを楽しんでも 結局は何年も使い古したクタクタの毛布が何よりも好き! みたいな感じ…。 なんのかんの、心から安心できるのってこれだよね? という感覚を、ここ数年、達郎の音楽に感じている。 今の音楽も好きだけど、心地よすぎてにやけちゃう。 達郎おそるべし。

お茶しませんか?

フェイスブックのメッセンジャーには、ビジネスがらみの連絡や、アホな外国人からのラブコールが尽きないものですが、今日は女性の方から連絡がありました。 「こんにちは^ ^ 承認頂き、ありがとうございます! せっかくなので、近々お茶でもしながら色々お話したいですが、ご都合いかがですか?」 初対面、しかもどんな人かもわからないのに、いきなりお茶って、同性同士とはいえ、どういう距離感の方なのでしょう(多分、ネットワークとか勧誘)。 でも面白いので絡んでみました。 「まずはメッセ

芝居じみてゆく弱さ

神さまの祝福が降り注ぐような土曜日の午後。こんな日はホントにきつい。太陽の光がまぶしくて、上着も脱ぎ捨てて、半袖が心地よくて、ピアスが風に揺れてしあわせだ。ソフトクリームをペロペロしながら歩いたっていいのに、心の中は凍りついている。 いつだって春はそう。陽気で無邪気で明るくてまぶしくて、全くついていけない。心の中はどしゃ降りだったり、灯油ストーブをつけたいほど寒かったり、どんよりネズミ色一色だったりする。 …そんなことを考えながらも、それなりに春の陽気を楽しもうと努めてい

冷凍保存

「うれしくて、もったいなすぎて、食べられないの。ずっと取っておきたい」 恋人からケーキを差し入れてもらったCちゃん、感動のあまり、ケーキを冷凍保存したのでした。 普段は男に振り回されるタイプじゃないのに、この彼の時はもうゾッコンだったみたいで、なんて可愛らしいのかしらと、ずいぶん経った今でも時々思い出す微笑ましいエピソードです。 私は意外とその辺はドライなので、お菓子ならパクパク食べちゃうし、お花も枯れるまで目いっぱい楽しんで終わり。手紙をもらっても、何回も読み返すとか、

1999年のラブストーリー

自宅にいる時、テレビはつけても、テレビ番組を見ることはほとんどなくなりました。HuluかAmazonプライムの中から、ミュジカルを流し続けたり、キックアスのようなハッピーで可愛い作品を選んで、家の中の空気をHAPPYで満たしています。殺人事件、訳の分からない政治家の足の引っ張り合い、日本の芸能界のゴシップなどは、あまり見たくないし、時間の無駄以外の何ものでもなく、気が滅入るから…。 で、昨日は1999年制作の映画の"You've got mail"を流しました。メグ・ラ