34年前の新曲を聴く

山下達郎の音楽がヒットチャートをにぎわしていたのは、1980年代~90年代あたり。
私は「何か面白いことないかなぁ」と時間を浪費する退屈な大学生だった。

達郎の音楽は、軽薄な丘サーファー達のアクセサリーのように流され、そんな風潮があまり好きではなかった。
心地よいギターのカッティングが聞こえてくると、ホットドッグの読モをしていた勝彦という、笑顔が爽やかな男を思い出して、うんざりしてしまう。
そんなこんなで、純粋に山下達郎の音楽を聴くことがなかった。

それなのに、年齢が進むにつれて、達郎の曲が心に響いてくるようになった。

素直でまっすぐなメロディー
「そっちへ進んでね」と望む方向へ進むコード
どうしたってリズムに乗ってしまうビート
奇をてらうことはなくて
すべてが自然で、体も心も委ねられる安定感…

背伸びをして色んなファッションを楽しんでも
結局は何年も使い古したクタクタの毛布が何よりも好き!
みたいな感じ…。

なんのかんの、心から安心できるのってこれだよね?
という感覚を、ここ数年、達郎の音楽に感じている。

今の音楽も好きだけど、心地よすぎてにやけちゃう。
達郎おそるべし。

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