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毎日のきろく

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日々の雑文です。
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2018年2月の記事一覧

トップノートはモスのかおり

環境が変わりそうな気配を感じると、香水を新調しているような気がする。香水が気になり出したら生活が変わる…という感じだろうか。 大島弓子の漫画の1コマに「あの人は恋人が変わると香水も替えるのよ」というセリフがあり、ちょっといいなそれ…と、真似していたことがあった(笑)。香りって思い出に直結しているところがあるから、新しい恋が始まったら、香りを替えるというのは、ある意味潔いのかもしれない。 そして、今日はイタリアの老舗ブランド、ACCA KAPPAの香水を購入。 ホワイ

ラビリンス ~迷宮~

VOGUEにGUCCIの2018年秋冬ショーの模様が掲載されていた。まだ誰も袖を通していない美しい数々のドレスに目を奪われ、はっと脇を見ると小道具使いがすばらしい。爬虫類やレプリカントの頭を抱えたモデル、妖精、トロールなど、世界観の完結具合がホントにすてき。 中でもこちらのベビードラゴン。このようなテイストの子はどこで買えるのか、グッチで買うことができるのか、いやいやこれは商品の域を越えてるんじゃ…とドキドキしながら記事を読んでいると、イタリアに拠点を置くMakinariu

しごと人間

部屋に閉じこもって音楽もかけずに仕事に没頭していると、効率よくはかどると同時に、私ってこの世に一人きりなんだ、組織に所属せずに、一人きりで働いているのだ、孤立だ…と、突然不安になることがある。 案外保守的な私は、大企業に勤めて居れば安心だと思っていたから、ずっと大きな会社に身を置いてきた。仕事の内容よりも、どの駅だ、どのビルだ…とか、そんなことが大切だった。…やりたいことがわからなかったから。「文章を書くことが好きだけどそんな仕事はない」と勝手に決めていたから。 で、

再生

Anan Ryokoさんというアーティスト

阿南亮子さんという作曲家…アーティストがいます。きっかけは忘れてしまいましたが、彼女の曲を聴いた瞬間に、大好きになってしまいました。歌詞ではなく、メロディが、コードが、気持ちに直接語りかけてくるような音楽なのです。 「ね、そうでしょ?」 「さっきはごめんね」 「ちょっと、聞いてくれる?」 「信じられないんだよ、全くさ~!」 「どうしても君が好き」 そんな声が音楽の中から飛び出してくるような感じで、リリックもあるのに、BGMを流しているようなのです。そして、阿南亮子さんに関する情報は極めて少なく、幼少期から音楽と共に育ち、クラシック~Jazzまで精通している…ということ以外には何もわからないのです。 世の中はインターネットのおかげで、うんざりするほどの情報で溢れ返っているのに、彼女については、ごくわずかな情報しか見つけることができないので、さらに好きになってしまいます笑。だってライブ情報も、ファンクラブもウェブページも何もなくて、やっとニューリリースのアルバムあったんだ!と聴いてみると、やっぱり素敵なんですもの。   アーティストって本来こうあるべきなのかも…と思わせてくれるほど、多くを語らず沢山の音楽を届けてくれる彼女の姿勢は、とてもすてきです。これからも静かに応援していきます。

ダークサイド

ある夜のこと、「男は色々大変なんだよ、それを口に出せる場所もないしね」と彼がボソリと言うので、自分がそんな場所になれたらなと、ハイハイハイ!と立候補したくなった。大変なことを聞いてあげられたら、絶対にいっつも帰って来ると思ったから。 そしたら「聞いてくれる人がいても言わない。口に出した瞬間にさ、崩れるよ。男はサメみたいなもので、止まったら沈んで終わりなんだ」なんて言う。 口に出せる場所はない、あっても出さないと言いながら、半分喋っちゃってるようなものじゃないの…と疑問に思

晴れて独身の甘いワナ

 何ごとにおいても動じない、ブレない、芯がしっかりしている…というイメージが私にはあるらしく、「ミス・安定といえば、ゆみさんだよね」とある人から言われました。「ミス」と呼ばれたことに対して、「そっか、もうミセスじゃないんだっけ」と改めてビックリしたというか、わたし、誰の奥さんでもなくなったんだと、くすぐったい気持ちになりました。 ※ここから下は有料にさせていただきます。オープンでは書きにくいことであること、でも書いておきたい…ことから、誠に勝手ながら奇妙な形のクローズド記事

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装備をととのえ冒険に出る

ゲーマーだった私は、ドラゴンクエストもファイナルファンタジーも 1からリアルタイムプレイヤ―でした。 "dfkだおkjふぉあjふぃおdんkfdsいd"というような、経験値の高さと比例して長くなる呪文をノートに書き写すのに、泣かされた人間の1人です。 友達と待ち合わせのカフェに入るなり 「ミンクのコートを手に入れたよ!」 「はがねの剣はもう売った」 などと嬉しそうに話すので、ハタから見るとかなり異様な女の子だったでしょう。※30年位前の話になります。 月日は流