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『ブッダのことば スッタニパータ』その⑤ 仏教的、幸福論

 『スッタニパータ』の内容のほとんどは、出家者が悟りをひらくためや、どのように修行をすべきかについて、書かれ編纂されています。ただ、お釈迦様の時代から仏教の説法は、出家者しか聞けないものではなかったようです。在家の仏教徒への説法があり、『スッタニパータ』にも書き記されています。

第二 小さなる章
四、こよなき幸せ
 深い学識あり、技術を身に着け、身をつつしむことをよく学び、ことばがみごとであること、━━━これがこよなき幸せである。 

 「こよなき幸せ」は、神々や人間がどうすれば幸福になれるか、という質問にお釈迦様が答えたものです。「━━━これがこよなき幸せである。」で結ぶ文章が12あります。そのどれもが、理論的で現実的なことで、現代日本でも通用する幸福論だと思います。
 中には自分にとって不得意なことも書いてありました。不得意というか、最初からそっちに道がなかったというか。学校の教科でも得意不得意はあるもの、他の教科頑張って平均点上げようっと。

 父母につかえること、妻子を愛し護ること、仕事に秩序あり混乱せぬこと、━━━
これがこよなき幸せである。 

 

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