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第6章 どうにでもなれ | スタンフォードの自分を変える教室 (毎週日曜日更新)

今週は、6章を読んでいく。6週目。

大半のストレス解消法は意味がない。
落ち込んでいると脳は誘惑に負けやすくなり、猛烈に甘いものが食べたくなったり、飲酒や喫煙に走ってしまったりする。

本当に効果のあるストレス解消法は、ドーパミンを放出して報酬を期待させるのではなく、セロトニンやγアミノ酪酸などの気分を高揚させる脳内化学物質や、オキシトシンなどの気分を良くするホルモンを活性化させる。

また、脳のストレス反応をシャットダウンし、体内のストレスホルモンを減らして治癒反応や弛緩反応(リラクゼーション)を起こす。

こうした方法としては、以下のものが例として挙げられている。

・エクササイズやスポーツをする
・読書や音楽を楽しむ
・家族や友達と過ごす
・瞑想やヨガを行う
・趣味の時間に没頭する

これは米国心理学会が推奨しているものらしいが、真偽の程ははたして。

死亡事故を見たらロレックスが欲しくなる

「恐怖管理理論」では、人間は死を感じる時に恐怖を感じる、パニック反応が起こるとされている。無意識に死の不安を感じたことで、無意識的に無力感を打ち消そうとし、何でも良いから安心感や安らぎを与えてくれるもの、お守りのようなものにすがりつく。

ある実験では、人が死亡したニュースをテレビで見た視聴者は、高級車やロレックスの時計など贅沢品の広告に購買意欲をそそられることが実証されているそうな。

ロレックスをしていたからといって、ミサイル攻撃から身を守れるわけではないが、自己のイメージが高まりパワフルな気分になれるのだ、と本書では書かれている。

確かに、日本でも疫病が流行った時代に大層な仏像が建造されたことがあったそうな。仏像が疫病を追い払ってくれるわけではないけれど、仏像に祈りを捧げることによって心理的な安心感を得ていたのだろう。

「どうにでもなれ効果」一度失敗するとダメになりたくなる

どんな意志力のチャレンジであれパターンは同じで、誘惑に負けたことで自己嫌悪に陥ってしまい気晴らしに何かしたくなる。
 しかし、ちょっとつまづいたからといって、それが即大きな失敗につながるわけではない。

危険なのは、最初につまづいた時に自分を恥じたり、後ろめたく思ったり、自制心や希望をなくすことだ。

意志力を高めるためには「自分に厳しくしなくては」と思っているかもしれないがこれは間違いで、自己批判はモチベーションの低下を招く。
自分への思いやりや励ましがやる気の向上や自制心の向上に繋がるのだ。

決意を持続させるために

楽観的になるとやる気が出るが、ほんの少し悲観的になれば成功に役立つ。
意志力のチャレンジを考えたときは、目標を忘れそうになったときややるべきことを先延ばししそうになった時の自分をセットで考える。

このように失敗に備えるのは自信がないからではなく、ある意味では自分に対する思いやりなのであって、仮に失敗したとしても準備しておいたことを実行に移すだけで良くなる。


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