優しさを求め過ぎた人間が見るだけで泣いちゃう坂道アイドルのMV5選
こんにちは。最近ささくれを剥き過ぎて人差し指がちょっと減りました。
私、人が優しくしたりされたりしてるのを見ると泣いちゃうんですよね。(物理)
自分自身が優しくされた時はもちろん、全然自分と関係の無い他人同士がそういうやり取りしてるのを目撃すると涙が出てくるんです。
例えば乃木坂46の遠藤さくらがMV撮影で突然泣き出した時に、齋藤飛鳥が声を掛けている映像とか。松村沙友里が色々あって握手会の現場で泣いている時に白石麻衣が走って抱き着いてくる映像とか。
最近で言うと、中田敦彦のYouTubeに大園桃子が出演している動画があるんですが、それが途轍もなかったです。あっちゃんが桃子ちゃんにかける言葉が、いちいち優しさに溢れているんですね。気遣いが凄すぎて驚きました。
まぁそんな感じで、私は人間の優しさに触れると無条件に涙が出てくる怪物なんですが、それは現実でもフィクションでもあまり関係無いんです。
漫画とかドラマとかアニメとか、作られたお話の中でも優しさが描写されている場面で感動してしまいます。
という訳で、今回は私が大好きな坂道アイドルのミュージックビデオの中から、「まじこれ何回見ても絶対泣いちゃうんだよな~」という作品をいくつか書いてみたいと思います。
人の優しさに触れて涙を流したい怪物の皆さん、必見です。優しさが表現されているMV、私的「優しさポイント」も勝手に交えつつご紹介させていただきますね。ストーリー仕立てのものが多いですが、あくまでMVの中での話なので、特にメンバーの人物像や関係性等は知らなくても大丈夫です。
それでは、どうぞ~。
『今、話したい誰かがいる』(乃木坂46)
(こちら、乃木坂のチャンネルではShort Ver.しか公開されていないので、ソニーミュージック台湾での字幕付きフルバージョンを載せてます)
まず見てみてください。
ダンススクールでわいわいやっていた皆が、耳の不自由な女の子と出会って、ダンスを通して仲間になり、友情を育んでいくお話です。
まぁ何から何まで全てが優しさに満ち溢れていますよね。私的には「みんな 楽しそう」という言葉が切なくて、しかも最初伝わらないし、でも皆が調べて分かろうとする所から始まっていくのが愛です。
最後に大会よりも女の子に会いに行くことを優先しているのも素敵なんですが、更にその後、別れた後に一番後ろで泣いてるのを支えながら帰っていくあぜ道。これもまた泣けます。二人の友情だけではなくて、ダンススクールの仲間の絆も感じられますね。
『サヨナラの意味』(乃木坂46)
ストーリーとしては、棘人(しじん)と人間、かつて対立していた立場同士での友情の物語。
対立と言っても、MV中の各所からも分かる通り、棘人が一方的に人間からの差別を受けていたように見えます。しかし、棘人はその名の通り、身体(手?)から鋭い棘が生えるために、人間は傷つけられることを恐れて関わらないようにしていたのかもしれません。作中では、形式上はもう対立してないけど、実際のところはまだまだその名残がある、って感じですね。
さて、細かい設定は映像から受け取るとして、この世界観の中で何がそんなに感動させてくるかというと、それはもうそのままです。棘人と人間というお互いの立場がありながらも、最後にはその境界線を捨てて、仲良くなっていくその様子。
私が特に好きなのは、やっぱり最後、儀式の本番で剣を捨て、躊躇うことなく両手を握って連れ出していく所です。それまでの過程があるからこそのね。
また、ラストのサビでようやくアイドルらしいダンスシーンが入るのですが、それまでは棘人側が赤色、人間側が青色の衣装や服を着ていたのが、ここでの配色は立場が関係無くなっているのも結構好きなポイントです。
『何度目の青空か?』(乃木坂46)
(こちらも同じ理由でソニーミュージック台湾の方載せてます)
女子高が共学になったので通うことにしてみた男子学生。しかしいざ入ってみると生徒は自分以外全員女子。夢のようなシチュエーションかと思いきや、実際には女子だらけの環境の中で男子学生は肩身が狭く、上手く馴染むこともできずに一人で楽しくなさげな学校生活を送っています。そんな彼に、ある時女子生徒たちがとある作戦を思いつくのですが…。
これは内容的に前二つと比べると明るいかなと思うんですが、確かにコミカルに描かれてる感じはあるんですけど結構切ないし、そこにあったかい優しさが生まれて、最後には皆笑顔になるのが私的には泣けちゃいます。
曲自体も最初暗い感じから入ってサビで明るくなるので、何となくマッチしてますよね。
ここまで三つの動画を載せましたが、サムネが全て全員で右手挙げてる所ですね…。偶然です。
『ゴーフルと君』(日向坂46)
こちら、先日公開されたばかりのMVなんですが、日向坂46の3期生による楽曲なのでメンバーは4名しか登場していません。
曲調も映像も飛び抜けて明るいんですが、初めて見た時に泣いてしまいました。多分、情緒にもよります。笑(全部そう)
自作の漫画をクラスメイトにディスられてしまい、落ち込む女の子を、友達皆で励ますという内容。何で泣くんだよどこで泣くんだよって思う方いるかもしれません。でも、怪物の優しさセンサーには反応しまくりな展開なんです。
やり方は大胆すぎ&センスありすぎにしても、落ち込んでるあの子をどうにか励まそう、って皆で考えて行動しているというのがもう泣けてくる。そして励まされた女の子もめちゃくちゃ嬉しそうですね。四人で笑い合ってただ仲良くしている姿がシンプルだけどすごく楽しそうで、感動しちゃいます。
『黒い羊』(欅坂46)
このMVは、何か明確な物語が描かれているという訳ではないのですが、だからこそ見た人それぞれの立場と重ねやすく、自分なりにその時の思いでストーリーが変わってくるのかなと思います。
彼岸花を持った子が進んでいく先々で、様々な人が現れます。ハグをしようとして受け入れられることもあれば、拒まれることもあるし、一度は受け入れられても場面が変わると拒絶されたりもしています。
正直、この曲自体、暗いとか、よく分からないとか、そういう感想を持つ人も少なくないです。そういう時は多分、今その人には必要じゃなかったのかな、と思います。それはきっと凄く幸せなことで、まぁ単純に好みじゃないだけなのかもしれないけど…それはそれで、うん。突き放す意味じゃなくて、分からない人は、分からないままでも良いんじゃないかと感じます。
それでもここに載せたのは、少しでもこの曲や映像から何かを感じて涙を流してしまうような人に見つかってほしかったからです。まだ見ていなかったり、以前見た時にはよく分からなかったりした人が、今このMVを見て少しでも心境や現状に変化が起これば良いなと。もし変わらなくても、一時でも、一瞬でも、慰めになれば、凌ぎになれば、と。辛い時、せめてこの映像が再生されている間だけでも、時間稼ぎになってくれたらと思います。
また、私の場合、個人的にこのグループがとても好きなので、自分が好きで応援しているアイドルがこんな風に魂を削ってまで自分の様な人たちに向けて何かを届けようとしている、その事実に泣いてしまうというのもあります。演技と言われればそうなのでしょうが、私はそれ以上の物を勝手に受け取ってしまいます。感謝と罪悪感と、色んな思いでいっぱいになります。だからこそ、これからももっともっと必要な人に届いてほしいと思うようなMVです。そういった人に出会う度に、このMVが作られた意味が、このグループが必死にパフォーマンスした意味が、どんどん大きくなるんじゃないかと思っています。
もし、よろしければ。
以上、5つのMVを挙げました。
が、当然、他にも書きたかったMVはいっぱいありました。
ですので、自分で制限を設けて自分で苦しみながら5つに絞っといてアレなんですが、以下、番外編で優しくって泣ける他のMVも挙げておきます。
色んな理由で5選からは外れましたが、上で挙げたものと変わらずお勧めしたい度は同じなので、興味があればぜひ見てみてほしいです。
お付き合いいただける方、更にどうぞ~。
番外編①『無口なライオン』(乃木坂46)
(外した理由:YouTubeに上がっているのがShort Ver.しか無かったから)
これフルで見れたら絶対入れてました。普通に6選にしてた。
フルバージョンで最後まで見てほしいです。CDを買うか、Apple Musicに加入している方はそこでも見られます。他にも見られる方法ありそうな方は調べてみてください。めちゃくちゃ良いです。
一学期の終わり、急に転校が決まってしまった女の子と、その幼馴染らしき女の子(同じクラス)の二人がメインのお話。とっても切なくて、感動します。
番外編②『偶然の答え』(櫻坂46)
(外した理由:優しくて泣ける、という今回の主旨とは少し違うかな?となったから)
友達に告白をしたものの、相手は自分に対してそういった感情は無く、お互いに気まずくなってしまうというストーリー。友情的な絆を感じるとか、誰かが誰かに助けられたり救われたりするとかそういった要素が無いので外しましたが、これはこれで切なくて胸が締め付けられるような、絶妙な感情が描かれているMVです。
ちなみに、作中の「りこ」は櫻坂のメンバーではなく、女優(兼モデル?)の方です。ももちゃんもね。🐕笑
番外編③『ざぶんざざぶん』(乃木坂46)
(外した理由:二人がかわいすぎちゃったから)
まぁ、そうですね、内容的に落ち込む子を励ます友達、という点で考えると『ゴーフルと君』も似ていたので、なるべく各グループから出したいなと思ってこっち(乃木坂)を外し、あっち(日向坂)を入れました。
失恋してショックな女の子を友達が黙って海まで連れ出してあげる、そしてとにかく楽しいことをしまくる。二人で一緒に。友達として100点満点の立ち振る舞いすぎますね。
こちらもユニット曲のため二名しか出てきません。可愛くて爽やかで素敵です。
番外編④『図書室の君へ』(乃木坂46)
(外した理由:Short Ver.しかアップされてなかったから)
内容は、黒板が見えなくて眼鏡をかけたいけど、なかなか勇気が出ない子を見て、他のクラスメイト達が協力し、だったら全員で眼鏡をかけよう!と行動するもの。ショートバージョンですが上手く編集されていてストーリーは掴めるので見てみてください。
内容的には今回紹介する中でも最もライトに思えますよね。確かに落ち込んでるとか失恋とか、傷ついた人を仲間で助ける、みたいな話ではありません。ただ、「優しさで泣ける」という意味ではかなり上位に入ってきます。
眼鏡を、本当はかけたいけどかけられない…っていうシチュエーションが繊細ですごく良いなと思います。ちっぽけな勇気かもしれませんが、それがなかなかできない。思春期の学生の繊細な感覚がよく表れている気がするのです。で、そんな子を見つけて、皆でこっそり眼鏡を準備して全員で一緒にかける、という思いやりの工夫。これもたまらないです。とても優しくてあったかい。ほっこりします。おかげでその子も、笑顔で堂々と眼鏡をかけてますね。皆でかければ怖くないよ!って一緒に乗り越えようとする感じが好きすぎる。
こちらは、乃木坂4期生の楽曲のため11人の出演です。皆かわいいね。
番外編⑤『路面電車の街』(乃木坂46)
(外した理由:Short Ver.しか…(以下略))
まぁこちらもショートバージョンですが全体のストーリーは掴めるようになってます。話としては曲に入るまでの部分がほぼ全てではあるので、曲中はなんとなくのんびりとした画が多いですが、だからこそその中で静かに色んな感情が溢れているのを感じます。
好きなポイントは、冒頭でいじめられている子を「ひかり」が無言で抱き締める所ですね。他の二人との絡みもあるのですが、ショートだとカットされてるっぽいです。
ちなみにここで登場する「ひかり」役の方も、乃木坂のメンバーではありません。
番外編⑥『ヒールの高さ』(欅坂46)
(外した理由:これもShort Ver.しか無いし、今回の主旨とはちょっと違うかなと思ったから)
こちらも分かりやすいドラマがあるって感じではないのですが、雰囲気が切なくて寂しげで、曲調も相まって泣けるので番外編で出してみました。
また、こちらも欅坂46のキャプテンと副キャプテンの二人によるユニット曲なので、二人しか登場しません。どちらの表情も、涙を流したりする訳ではないのにどこか切なくてグッときてしまいます。メンバー知ってるバイアスがかかってるっていうのもありますが。
番外編⑦『帰り道は遠回りしたくなる』(乃木坂46)
(外した理由:単純に他と比べると泣く要素は少ないかなと思ったから)
でもこちら、乃木坂らしいドラマ仕立てのMVなので、どうしても載せたいと思いラストを飾っていただきました。普通にストーリーとしても面白いです。
「運命には分かれ道がある」という言葉が出てくる通り、一人の少女の運命が分かれた、二通りの未来を交互に映し出していくという展開。普通の女子高生から、片方はアイドル、もう片方は美大生になっていきます。
初めに、実際のメンバー達のことを知らなくても見られるようにと書き始めたので、知ってる人じゃないと分からないポイントも多いかもしれませんが…そこはこのグループやメンバーを知っていってまた見てもらえればって感じです。この話の主人公(この楽曲のセンター)である西野七瀬がグループを卒業するシングルだったので、このような内容になっています。
私的にはバスに乗り込むと皆が微笑みかけてくる所とか、ロケバスの中からもう一人の自分を眺めている時にメンバーに声を掛けられる所とか、カフェの中で美大の教授(?)に「上手いね~」みたいなこと言われてるっぽい所とか、抜け出してしまったダンスレッスンに戻って来ると「おかえり」って言われる所とか、いっぱいいっぱい小さな優しさポイントがあって泣けてしまいます。
それにしても、こうして見てみると西野七瀬って本当に凄いんだなと思いました。『今、話したい誰かがいる』『サヨナラの意味』『何度目の青空か?』『無口なライオン』…どれも作中ではキーパーソンを演じています。演技をさせたくなるんでしょうかね。納得です。彼女の儚げで絶妙な雰囲気、表情とか視線、見ていると感情を揺さぶられます。
おまけ『10月のプールに飛び込んだ』(欅坂46)
これはMVじゃないので普通に全然違うんですが、振り付けがとても好きなのでおまけとして紹介しちゃいます。
この流れで振り付けってどういうこと?ってなるかもしれませんが、この曲、パフォーマンス時のダンスがドラマティックでストーリー性のある振り付けなんですよね。
曲の歌詞と併せて見るとより分かりやすいと思います。が、振り付けと歌詞の内容だと展開が違ってきます。そこもまた面白い所です。
振りとしては、全員が同じゆっくりでしなやかな動きをしている中で、突然一人が全然違う激しくキレのある動きをし始めます。この状況に抵抗するかの如く。初めは一人だったのが、徐々に二人、三人と仲間が増えていき、どんどんキレキレ派(キレキレ派?)の方が多くなっていきます。そして最終的には、初め多数派だったはずのしなやか派(しなやか派?)が逆に一人だけになってしまうのですが、この一人が最後、どうなったかというと…。
言葉での説明を試みたもののなんか変な感じになっちゃいましたが、とにかくこの振り本当に大好きです。初めて見た時感動で泣いてしまいました。欅坂の色んな曲の振り付けを見てきたが故に、っていうのは確かにありますが。
公式で出している映像がライブ円盤しか無いので、ここに載せて見てもらうことができないのが悔やまれます。ただ…「なぜか皆さん、YouTubeで "10月のプールに飛び込んだ" と検索されますね」。
まぁ興味のある方は探してみてください。そして円盤買ってください。LAST LIVE 2日目に入ってます。
これで今度こそ本当に以上となります。
番外編が本編の数超えるって意味分かんない状況になっちゃってますね。その事実に一番泣きそうです。
でも一個語り出したらあれもこれも!ってなって結局たくさん押し付けてしまうの、オタクあるあるじゃないですか?違いますか?私がまとめる能力無いだけか…うん。
本当は、このメンバーが実はこうでこうだから…とか、MV外の実際のメンバーのことについても語りたかったんですが!今回はグッとこらえました。
よく知らないアイドルのMVでも、フィクションの物語が付随してくるともしかしたら見やすいのかなと思います。ちなみに私も、乃木坂についてはそこまで詳しくはありません。でもそれでもこんなに好きなMVがあるくらいなので…。そういう人って他にもいるんじゃないかなと思っています。
また、今回坂道アイドルの中からと決めて、乃木坂、欅坂、けやき坂、日向坂、櫻坂の中から厳選してみたのですが、乃木坂だけは、全てのMVは観られていません…。もし他にもあれば、ぜひとも教えていただきたいです。まだ知らないだけできっと他にも素敵なMVが沢山あるはず!
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
改めて素敵なアイドルと楽曲と映像と…私も日頃から感謝しています。有難い。
泣きたい時、泣いてしまった時、今回ご紹介させていただいたMVが涙と一緒に流れていれば幸いです。
ちょっと悲しい時、どうしても辛い時、少しでもその痛みが和らぎますように。
あなたの癒しになることを祈っています。
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