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2021年が濃すぎて振り返りきれない

昨年初めてnoteで一年の振り返り記事を書いてみて、なんか良かったので今年も振り返りを書こう!と思ったのだが、2021年があまりに充実しすぎていて、振り返りきれない😇

ので、2021年に立てたOKRだけでもまずは振り返り、2022年の目標を立てることでお茶を濁していくことにする。

2021年の目標(OKR)の振り返り

Objective 1: エンジニアとして継続的に成長し、事業に貢献する

2020年は、メルカリUSという新たな環境で結果を出すためにがむしゃらに仕事をした年だった。数字に出るような成果を残すことはできたが、エンジニアとしてちゃんと成長できているのか?という課題感があったため、1つ目のObjectiveに、「継続的な成長」を盛り込んだ。

KR1: バックエンド、データエンジニアリング、情報検索についてそれぞれ課題図書を数冊決め、読み切る - 達成度: 60%

Webを支える技術」や「達人に学ぶDB設計徹底指南書」、「施策デザインのための機械学習入門」などを読んだりしたが、もっと読むべき本はいっぱいあるし、積読されたままの本も多いので、2022年はもっと技術書を読む時間を増やさなければならない。

検索については、IR本などを読もうと思っていたが、なかなか分厚くて結局手がつけられなかった。会社負担でElasticsearch Engineerのオンラインコースを履修させてもらい、Elasticsearchについてはだいぶ詳しくなれたが、検索の勉強にはあまりならなかった。

KR2: 検索ないし機械学習の専門性を仕事で活用して、数字で結果を出す - 達成度: 80%

今年も数字で結果は出せたが、専門性をどれほど発揮できたかはなんとも言えないところがある。ホーム画面というアプリでも最も大事な部分の一つのテックリードを任され、ホーム画面上でのレコメンドロジックやUI/UXの改善を推し進めてきた。こういう時にアプリ開発で往々にしてあるのが、「複雑なことをやらなくてもできる改善が沢山ある」ということで、機械学習を使うまでもなく、ある一定の成果が出てしまうのである。今年はそういう成果を掘り尽くすことにまず時間をかけ、専門性をフルに発揮するまでに至らなかった。せいぜい、frequent pattern matchingなどの古典的でシンプルなロジックをSQLで書いて実装したり、効果検証のためにデルタ法を使って信頼区間を出したりする程度であった。

簡単にできる部分はある程度やり尽くしたので、来年はもう少し手の込んだことをやれるはず。また、ホーム画面とレコメンド機能だけでなく、検索の改善にも本格的に手をつけるようにマネージャーとの合意も取れたので、今後はもっとデータ活用で専門性を発揮していきたい。

KR3: 新しい言語を一つ修得し、仕事で運用できるレベルにする - 達成度: 0%

JVM系言語を一つちゃんとできるようになろう!と思ってScalaを勉強したが、ちょっとしたデータパイプラインを実装するようなお遊びコードを書く程度で、プロダクションコードを書くほどにはならなかった。組織の技術スタックが固まっているので、バックエンドに絞るとそもそも新しい言語を覚えても使う場所をなかなか見つけられない(それはそう)。思い切ってフロントエンドをやる!とかにしておけばまだよかったかもしれない。

仕事全体を振り返って

2021年に入ってからは、元々自分が一人でひたすら手を動かして改善を続けていたところに人が集まり、チームとして動くようになった。テックリードとして、中長期のロードマップを描いたり、他のチームのPMたちと議論を重ねたり、メンバーの指導のためにレビューをひたすらしたりと、2020年とはかなり違う働き方をしたように思う。自分が手を動かすことが減ったが、チームとして成果が出るようになった。フロントエンドのエンジニアもチームに参画してくれたことから、私一人ではできなかったようなプロダクトの改善もできるようになり、私が動けない時もバックアップに入ってくれるメンバーもいて、チームの強さを感じられた。

エンジニアリングという点ではチームとして成果も出せてとても良かったと思う一方、機械学習の専門性という点ではまだまだチームに課題が多い。テックリードである以上、メンバーの成長とそれによる生産性向上も私の責任範囲に入る。分析、推薦ロジック開発などのデータ活用を「自ら進んで勝手にやってしまう」ようなメンバーを育てるにはどうすればいいのだろう?ここから先に進むためには、自身の技術力の向上だけでなく、チームマネジメントや組織学習などをもっと学ぶ必要があるように思う。

そして今年は、モチベーション管理という点で大きな課題を感じた。というか、マネージャーやVPoEには既に話していることなのだが、転職の機運がとても高まっている。今以上に高い待遇を求めるには、転職するしかないところにまできてしまっている。また、今の環境への慣れもあり、エンジニアとしての生存戦略的にも、成長を鈍化させないために新しい環境と刺激が欲しい。とはいえマッチしない会社に行ってもただお互い不幸になるだけなので、時間をかけて自分にとってベストな次の環境を探していこうと思っている。

Objective 2: ワインへの理解を深める

2020年はふとしたきっかけからワイン沼にハマり、勢いのままに日本ソムリエ協会のワインエキスパート資格を取得した。ワインの世界は広大で、様々な資格や大会もあるので、それらを一つずつ制覇しながらワインをもっと学んでいこうと、2つ目のObjectiveを設定した。

KR1: WSET Level 3を "Pass with distinction" の成績で合格する - 達成度: 100%

1月末からアカデミー・デュ・ヴァンのIrving先生の英語クラスを取り、半年かけて授業に通ってWSETの勉強をした。ワインエキスパートの資格試験とは異なり、「環境要因と人的要因がどのように絡まると、どのようなスタイルのワインが生まれるのか?」という切り口でワインを学ぶことになる。ワインエキスパート試験ではとにかく訳もわからずにただ覚えただけの各ワイン産地のことを、より深く理解できたように思う。

テイスティングが個人的に鬼門で、ワインから感じる香りや味の分析的な表現を、先生のそれにすり合わせないといけないのが辛かった。正直、品種や産地を当てる方がわかりやすいし楽だ。ただ、安くてクオリティが低いワインを見分ける練習をすることになるのだが、それはとても面白かったし、ためになった気がしている。兎にも角にも、受けて良かったと思える試験だった。

WSET Level 3の合格証書

この上のレベルの資格でLevel 4 Diplomaというものがあるのだが、6つの独立したユニットそれぞれで合格する必要があり、取得までに平均2年はかかるらしい。。。ので、来年すぐ受けるのは一旦やめておこうと思っている。

KR2: VIA Italian Wine Maestroを成績優秀で合格し、Verona行きのチケットを獲得する - 達成度: NA(不明)

WSETの試験が終わったタイミングで、同じIrving先生が開講しているVIA Italian Wine Maestroのコースを受講し始めた。イタリアのVinitaly International Academy(VIA)という団体が出している入門資格で、イタリアワインについて、ひたすら各産地の土着品種を勉強する。これでもか!というくらい大量の土着品種を覚えていくので、なかなか斬新な資格試験だと思った。正直、「こんなのどこで飲む機会があるんだろう。。。」みたいなものも多かったが、そもそも何かを覚えることそのものが好きなので、それなりに楽しめたと思う。ちなみに、私が教わったIrving先生は、VIAの最上位資格、世界にまだ15人しかいないVIA Italian Wine Expert保有者の1人らしい。一体どんなことを勉強するんだろう🤔

問題は、試験の日程がヤバかったこと。後述する日本ソムリエ協会のブラインドテイスティングコンテスト決勝のすぐ3日後に試験の日程が設定されていたので、デスマすることになってしまった。徹夜で朝6時までひたすら教科書を読み込んで勉強するなんて、大学院生の時以来だと思う。コンテストの疲れが抜けないままに徹夜なんてするものだから、試験後は一瞬で体を壊した😇 もう来年で30歳になるが、アラサーに徹夜はもう無理らしい。学生の頃のタフだった自分の体力が恋しい。

この試験については、年末には結果が出るとのことだったが、まだ連絡は来ていないので、一旦達成度はNA(不明)としておく。所感としては、テイスティングは多分出された2アイテム両方とも合っている自信があるので、来年はVeronaに行けるはず。。。!果報は寝て待つことにしよう🙏

KR3: ブラインドテイスティングコンクールで決勝進出以上の結果を出す - 達成度: 400%

このKRについてはあまりに書くことが多かった。確実に私の2021年最大のハイライトになったと思う。

まず、2月末にアカデミー・デュ・ヴァンで開かれたブラインドテイスティング大会「アカデミー・デュ・ヴァン杯」において、初出場で決勝進出、3位入賞して、早々に目標を達成してしまった。

ということで、これだと面白くないので、ツイートにもあるように目標を「ブラインドテイスティングの大会で優勝する」に再設定した。その後、定期的にブラインドテイスティングの練習をするようになり、スクールの授業や練習会を通してブラインドテイスティング仲間が沢山できた。一時期は全く当たらなくなるような低迷期もあったが、2021年11月、日本一を目指す大舞台への切符を手に入れるに至る。

今年の総参加者数は日本全国から504人、日本ソムリエ協会が主催する日本最大のブラインドテイスティング大会の決勝に進む12人に選ばれた。

出るからには優勝!と息巻いて、そこからの1ヶ月は死ぬ気で練習した。ブラインド仲間がめちゃくちゃ親切にも練習会を何回も開いてくれたおかげで、本番を想定した練習を沢山させてもらえた。家の冷蔵庫に入りきらないくらい大量の練習用ワインを買って(冷蔵庫は大きいやつに買い替えた)、有給を取って彼氏にお願いして毎日何十杯も練習した。あまりにやり過ぎて、全部吐き出しているのに顔が真っ赤になるようなこともあって、直前はかなり精神的に参っていた気がする。

こんな風にいくら努力をしようと、報われないことなんて往々にしてあるものだが、今回ばかりは八百万の神々が、ご先祖さまたちが、応援してくれた大切な友人たちの強い念が、私を一つ上のステージに押し上げてくれたのかもしれない。

優勝しちゃった😇

優勝したら「我が生涯に一片の悔い無し!!」のポーズを絶対にする!とひっそり心に決めていたのだけど、本当にやることになるとは。。。笑
ただ、完全優勝かというとそうではなく、当てられなかったワインも多いし、2位とはかなりの僅差だったと思う。

2020年の終わりに、この目標を立てていて本当に良かったと今振り返って思う。この1年を通して、ブラインドテイスティングは、私の中核を構成する「本気の趣味」の1つになった。まだまだ当てられないものがある以上、ブラインドテイスティングをやめるわけにはいかない。日本一の名に恥じないようにこれからも練習し続け、優勝を重ねていこうと思った。

2021年のワインライフを振り返って

上記以外にも、ドイツワインケナー資格を取得したり、各ワインスクールで色々なクラスに出てまだ会ったことのなかった先生方と仲良くなれたり、とても良くしてくれるワインバーやレストランにもいくつか出会えて、大変充実したワインライフだった。高級ワインを飲む機会にもちょこちょこ恵まれたが、4月に飲んだ1997年のサロンと、ブラインドテイスティングコンテスト決勝の日に祝杯で飲んだ1924年のシャトー・パルメは、一生記憶に残るだろう。

ワインは、人と人を結ぶお酒。普通に生活しているだけでは決して出会わないような人たちと出会える。ワインを介して、自分の人生において最も大切だと思える人たちにも出会えた。A. C. フロムの「愛するということ」を読み、愛とはコミットメントであると確信を得る。こうして出会えた大事な人たちを、これからもずっと愛していけるよう自分を磨いていきたい。

2022年の目標(OKR)

2021年、実り多い一年だったが、浮き彫りになった課題も多い。

まず、体力。コロナ禍で完全在宅勤務になり、プライベートの用事の多さもあって運動習慣を完全に失ってしまった。散歩程度では全然足りない。代謝も下がり、一日の中で動けない時間が増えてしまっている。2022年は、運動の習慣を取り戻す。MIT時代にハマったアイススケートや、彼氏とのテニスを通して、定期的な運動を続けていきたい。

次に、生産性。ひとたびタスク、とりわけ人との連絡などのTODOが重なると、途端に全てが億劫になって行動が遅滞する悪癖があることがわかった。時間をおいて少しずつ解消するように努めてきたが、これで失われた時間、生産性は計り知れない。メリハリのある生活を送り、後に引き摺らないように即応する癖を付けていこう。

読書も、圧倒的に足りていない。2021年の目標の一つとして、「技術書やワイン関係の本以外の本を毎月最低2冊は読む」という目標を立てていたが、9月ごろまでは順調だったのに、その後心身のバランスを一時的に崩したり、ワイン関連のイベントが急に忙しくなったこともあり、完全に途絶えてしまっていた。上述の通り、技術書の読書時間も圧倒的に足りていない。上記のように、日々の生活を整えて、継続的な読書を2022年は心掛けていきたい。

仕事。2022年の最大の目標は、自身にとって最高の転職をし、なんなら年収を1.5倍にすること!!😇 😇 そのための準備も怠らないのがまず一つ。そして、転職が決まった後、全力で仕事にコミットしていくことでこれまで社会から受けた贈与に報いていく。

最後に、ワイン。ブラインドテイスティングの絶対王者を目指さなければならない。この先に待つのは世界大会。また、次は各産地についてより深く掘り下げていく必要もある。シャンパーニュ、ブルゴーニュ、イタリア、ドイツ、カリフォルニアは次のターゲット。偉大なワインにも触れ、さらに奥深いワインの世界を味わい尽くせるように知識、経験、感性を研ぎ澄ます一年にしようと思う。

ということで、下記のように2022年のOKRを設定した。2021年のOKRを立てた時もそうだったが、相変わらずあまりに高すぎるハードルで悪いな、2022年の私😇

Objective 1: 今後の人生をより豊かに、精力的に過ごすための「良い習慣」を身につける
KR1: アイススケートやテニス、筋トレを通し、必ず週合計2時間以上の運動をする
KR2: 動き出しを早くし、ある瞬間において10-20分もかからないようなタスクを3つ以上積み上げないようにする
KR3: 技術書やワイン関係の本以外の本を毎月最低2冊は読む

Objective 2: エンジニアとして次のステージに進む
KR1: 技術書を毎月1冊以上読む
KR2: できるだけ手を動かし、専門性を磨いていくと同時にそれを用いて成果を出す
KR3: ベストマッチな転職先を見つけ、年収を1.5倍にする

Objective 3: ワインの更なる奥深さを知る
KR1: 四大大会(ADV、レコール、自由が丘、JSA)全てで優勝してグランドスラムを達成し、世界大会で3位入賞以上の成果を残す
KR2: シャンパーニュ、ブルゴーニュ、イタリア、ドイツ、カリフォルニアの各産地について、スクールの授業や資格試験を通して造詣を深める
KR3: サロン、パルメに次ぐ、第3の「私のワイン」を見つける

。。。これは、身体3つくらいないと足りなくね。。。?😇

最後に、忘れてはならないダメ押しのヤツ

・これまで出会った大切な人たちと、より豊かな関係を築く
・旅をし、より多くの神社に詣で、先祖のお墓参りを欠かさない
・善行を積み、受けた贈与を返していく

2021年、間違いなく、私のこれまでの人生における絶頂、最高に幸せな年だった。ちなみに、一応ちょっとずつだけどお金も貯まってきてるよ😇 2022年は、さらなる右肩上がりでA☆GEていきたいので、これからもやっていき!!

今年お世話になった皆様、ありがとうございました。2022年が皆様にとっても素晴らしい年になるよう、ご祈念申し上げます🙏

良いお年を

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