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ビー・ジーズ

クレカのポイントで貰ったムビチケギフト券があったのだけど、使う機会を逃してしまい、もう期限ぎりぎりで。何とかこれを年内に使わねばと、使える映画館を探したところシネコンではCG映画と邦画・アニメばかりだし。

ミニシアターでも使えると知り、そこで見つけたのが「ビー・ジーズ」。昔のミュージシャンのドキュメンタリー映画です。これなら私も観たいし夫も知っているだろうと思って。

「小さな恋のメロディ」で有名です。子供の頃、母がポール・モーリアの全曲集のカセットをかけまくっていたので知っていて。夫は「サタデー・ナイト・フィーバー」を劇場で観ていたので、ビー・ジーズと言うと食い付いて来ました。

シネマ・ジャック&ベティという創業70年の名画座が黄金町近くにあって。関内から伊勢佐木町商店街を抜けて歩いて行く事にしました。昔はよく伊勢佐木町に映画を観に行ったものです。行列に並んで立ち見だったりする事もあって懐かしい。

今はもうなくなって、ミニシアターだけが残ります。ミニシアターはオリオン座によく行っていたのだけど、閉館した時はとても悲しかったのを覚えています。あそこの下の階の古本屋は早川SFとFTの蔵書が充実していたのに。読み終わった自分のコレクションを売って、そこで何か買っていたけれど、そこも無くなってしまったので売り先も無くなり。

ブックオフで二束三文で売るには惜しいのだもの、やっぱり気に入っていた本は同好の士に読んでほしいと願うのだけど、そう思って仕舞っていたら年月が経ちすぎて、もうこんな古い黄ばんだ本は捨てるしかないのかしらねと悲しいです。

シネマ・ジャック&ベティはとても良い雰囲気の映画館で。シネコンと違ってここにいる人全員がかなりの映画好きというのが、昔通ったミニシアターで感じた懐かしさ、なんだかちょっと嬉しかったです。

古いトイレも歴史を感じて逆に新鮮。今はどこもキラキラさっぱりとしてしまったから。街はチェーン店ばかりになって、個性的な店はどんどん無くなっていて寂しい限り。

「ビー・ジーズ」前半は、私が生まれる前の話だけど、英米のミュージックシーンの歴史を感じさせられて面白かったです。エリック・クラプトンが解説で出ていて。ジャスティン・ティンバーレイクとエド・シーランまで!!

いかに後進に影響を与えた事か、今聴いても歌声の良さは胸に染み入るものがあります。私がリアルタイムで知っていた曲はやはり後半のサタデー・ナイト・フィーバーの頃からで。その後パッタリ見かけなくなった理由も映画で知りました。昔のアメリカでディスコミュージックヘイトがあったなんて、全然知らなかったです。

いつの時代も流行を極めた人気者が、些細な事を切っ掛けに反転・炎上するのは同じなのね。自然の法則だというような事をジャスティンが言っていたような気がするのだけど、本当かもしれません。

映画「サタデー・ナイト・フィーバー」は私は見ていないので、これを機に観てみようかしらと思う今日この頃。

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