48歳にして正社員になるための就活


訪問介護という仕事をスタートして約3ヶ月が経過し、4ヶ月目で介護職員初任者研修という資格を取得しました。

訪問介護でぶち当たった壁はいくつかありますが、一番の大きな壁は安定した収入が補償されないことです。


利用者さんの入院などで在宅支援が必要なくなると同時に、働く時間が減ることになりますので、当然ですが収入面では大きなマイナスになります。

安定して働きたくて介護という仕事を選んだのになぜか安定しない、フリーランスで仕事をしているときと変わらない収入面の不安を抱えながら生きていくことに疲れ果てていました。


そんなタイミングで受講したのが介護職員初任者研修。

ここで資格を取得すると、無料の就職斡旋を受けることができるのです。

ハローワークで求人で探して一人で面接に望むよりも、新たな業種の職場へ転職するためには、はやりコーディネーターさんの力を借りることも大切なんじゃないかと思ったのです。


そこで、ダメ元でコーディネーターさんを頼り、正社員として働ける職場探しがスタートします。


資格取得後の職場見学


まず、何よりも大切なのは介護職員初任者研修の資格を無事に取得すること。最後に修了試験があってそれに合格しないと修了証はもらえません。

これがあるとないとでは大きな差があるのです。

いざ修了試験の日までの数日間、今までに勉強したことがないほど頑張りました。

そして、コーディネーターさんが私の面談を通じて、経験と知識を持ち合わせた中から選んでくださった職場見学が決まりました。

最初に提示されたA福祉会は、たまたま新規の特養ということで人間関係の煩わしさはないのでということだったのですが、パンフレットを見て知人が運営している福祉会であり、そこの施設長になる方も知人であることで見学をキャンセルしました。

色々な私の人間性を考慮していただき、M福祉会、Y福祉会という2つをご提示いただきました。

M福祉会は、ちょうど介護職員初任者研修の結果が出る日。Y福祉会は結果が出てから1週間後ということになりました。


介護の就活は職場見学が大切

コーディネーターさんが

「施設見学では、人間味が見られますので、こはくさんの場合は普段通りの笑顔でお願いしますね」

ということでした。

M福祉会の見学日当日。

出迎えてくださったのがそこの福祉会で求人担当をされている部長さんで優しい面差しをされている方でした。

その福祉会は1つの建物に100床入る特養を2つ持っているということ。他にも高齢者介護だけじゃなく障害者や障害児にもサービス提供をしていること。特養は2つあり、WもしくはEのどちらか1つの見学が基本だという話でした。しかし、コロナ禍の中でも2つの施設を見学させていただくことができました。

Wの方はユニット型、Eの方は従来型。割と職場見学をされる方はWの方のご希望で面接を受けられるそうです。

ただ、2つの施設を見て感じたことは、Eの方がほっこりと温かみのある雰囲気だったこと。施設長の方の「大丈夫です」という不安を取り除く言葉をかけてくださったことが印象的で、働くならEの方がいいなと思ってしまったのです。

他にもありまして、私の義母は多床室の従来型の特養にお世話になっていたことでなんとなくイメージがつきやすかったというものEの方がいいなと思った理由の一つです。


Y福祉会はM福祉会の見学のちょうど1週間後でした。

ここでも、本来は施設内の見学は遠慮させていただいているということだったのですが、ユニット型特養、グループホームなどすべての施設を見学することができました。

ここの施設長は、パリパリした方で、雰囲気的にはソフトボール日本代表監督をされていた宇津木さんのような方。

見学の最後に

「色々な事情はあるでしょうが、綺麗事は言いません。基本的に1ヶ月くらいしたら夜勤に入ってもらいます。当然ですが、仕事でキツイと感じることもあるでしょう。私もできる限りサポートします。また、自分のユニットではないところへ応援にいくこともあります。急な対応をお願いしないといけないこともあります。そういうことも踏まえて面接のご連絡をお待ちしています」

とはっきりとおっしゃっていました。

実は、この施設を見学してみて感じたことは、職員の方がゆったりとしていませんでした。

なぜかすれ違う職員さんたちのほとんどが忙しない感じで、私が挨拶してもどことなく他人事のような感じで対応されたことでそういう感じを受けたのかもしれません。

ここで働きたいとは思わないな…とすぐに思ってしまったのです。


そして、コーディネーターさんにはM福祉会のE施設希望で面接をお願いしたいと意向を伝え、そこから1週間後に面接をしていただくことになりました。




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