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世界幸福度ランキング2021(The World Happiness Report 2021)が昨日発表されました。

このランキングは国連が3月20日の「世界幸福デー」に合わせて発表してる世界幸福度報告書の中で掲載されています。
世界156カ国の中から、一人当たりのGDP、社会的支援、健康寿命、人生の選択自由度、社会の寛容さ、社会の腐敗度、架空の国と比較してなどの項目からデータを算出しています。

北欧はなぜ幸福度ランキングの上位常連国なのだろう

項目の中に社会支援が入ってくると福祉大国、社会支援が整っている北欧勢が強いのは、なるほどの結果だと思いますよね。また人々の寛容さや、いつからでもやり直せる人生の選択度、政治への関心と信頼の高さも腐敗度につながっているかなと個人的に思います。

一方日本はどうでしょう。自由や選択、寛容さ、腐敗度なんかは身をもって・・・実感するところでしょうか。日本の暮らしの中で、寛容さや選択の自由については苦しい場面が毎日のように頭を過ぎります。

例えば駅や公園、公の施設にある張り紙一つとってもそう。ルールは守るべき、みんなこのルールに従うべき、はみ出してはいけない、これが強すぎやしませんか?!

「ルールを守ろう」「ここは大声を出してはいけません」「柵を乗り越えてはいけません」「トイレは次の人を思ってキレイ使いましょう」「段差にお気を付けください」「ここで立ち止まらないでください」・・・

幸福度ランキングの上位常連国の人から見た日本

スウェーデン人の友人が来日した時、彼が気付いた街中の違和感について話す機会がありました。

都心の公園にて
S「どうして公園なのに芝生に入ったらいけないの?公園は芝生に座ってゆっくり楽しむところじゃないの?何するの?」
私「・・・・空いてるベンチがなければ、歩くだけしかできないねw」
私は芝生を守るためのその注意書きに少々の違和感はあったけれど、ストレートに問われて、だよねーとしか言いようがありませんでした。丈夫な芝生にするか、いっそ芝生を取りやめて皆に解放する方がみんなの公園として役割を果たしますよね。

池のある大きな公園にて
S「飛び越えてはいけませんっ?!この看板なんで?こんな高い柵、簡単には飛び越えられないだろ。」
私「飛び越えて池に落ちたら施設側も大変だからだからだよ。」
S「www。自己責任だろ、好きで飛び越えてるんだから」
自己責任、そりゃそーだ。とっても北欧の人らしい言葉。そしてそんなところを指摘されるたびに、あーやっぱりやりすぎ保身大国なんだな、いつからこうなっちゃったんだろうって思うのです。

もう風景の一部として当たり前に過ごしていたけれどスウェーデン人から見ると違和感を感じるし責任の所在がおかしいとのことでした。注意喚起の張り紙の多さはfunnyだと面白がって写真をパシパシ取るほど印象的だそう。あともう一点言っていたのは張り紙が多すぎて重要な内容がわからなくなっている、日本語がわからない外国人は読み取るのが至難の技とも。あぁおっしゃる通り。

幸福度ランキングの話に戻しましょう

私は日本も北欧諸国のように1位を目指して頑張りましょうなんて毛頭思っていません。順位は目安にはなるけれど、それより個々の幸福の感度がもっと上がればいいなあと思っています。

とは言え毎年北欧諸国が上位に入るのはすごいなあと思っています。

今年は首位のフィンランド、2位はデンマーク、4位はアイスランド、6位ノルウェー、7位のスウェーデン。5カ国がTOP10に入りました、もう常連です。
ちなみに日本は56位。毎年この辺りを行ったり来たりしています。今年はコロナ禍の中でこの順位で保ち?ほっとしたのは私だけでしょうか?!

個々の「幸せの感度」を日本人も上がるように、北欧の事例を知って考える時間を持ってもらいたいと活動をしております。

整える対象はモノだけでなく暮らしそのものを。
シンプルで自分の軸を大切にする北欧の考え方は、今の少しこんがらがっている日本の暮らしを心地よくするヒントがたくさんあると思っています。
もっと生きやすく、暮らしやすいハッピーな世の中に!!


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