見出し画像

側弯症 術後2日目

前回までのあらすじ
2/14 手術当日
初めての全身麻酔は数える間もなく落ちる
術後 夜のICUで目が覚め、術後熱にうなされる

2/15 コップ一杯の水に感動する
術後1日目でコルセットの型取り 宙吊り体験をする


2/16 術後2日目

ICUで目覚めてから病棟に移された今まで、
ずっと体からたくさんの管が出ていた。

背中に血がたまらないようにする管
尿を外に排出する管
腕には3箇所 点滴のような針がさされ、
心電計の電極も付けていた。
寝返りを打とうにも結構邪魔だったことを覚えている。
あと古い心電計の音がちょっとうるさかった。

朝早くから担当医のT先生が見に来て下さり、
( T先生は、自分の患者は自分できちんと見に来る為
朝が早く、いつも忙しい、優しい先生です)
背中の傷の具合を確認し、
背中に血が貯まらないようにする管をぬいてくれた。
それほど痛みは感じなくて、
少しだけ体が楽になった気がした。

石膏とガーゼの仮コルセットをつけて、
ベッドを60度まで起こせるようになった。
それまでは30度までしか頭をあげることが出来ず
食事がかなり食べづらかったので
仮でもコルセットの存在は有難かった。
術後1日目に宙吊りで型取りをしてもらったが、
今の生活のしやすさがあると思えば良い経験だった。

そして術後2日目で、
歩行器を使ったリハビリが始まった。

まずはベッドに座る練習と、歩く練習。
寝ている状態で膝を立て、横向きに寝返りをうつ。
ベッドの機能で ある程度の高さまで頭をあげつつ、ベッドから足を降ろしながら 腕の力で体を起こす。
こうしてやっと座わることができた。
そして歩行器に掴まって立ち上がり、歩くという感じ。

病棟の廊下で歩く練習をした後、
病室に戻る前に御手洗に寄った。

少し低い便座に座る。意外に座る動作が怖い。
背中が曲がらないので、前傾の姿勢が難しい。
上手くバランスをとらないといけない。
この御手洗の練習ができるようになると、
尿の管も抜いてもらえる。

私は人よりも痛みに強いのか、
あまり苦にはならなかったので
その日のうちに御手洗の練習までした。

正直、尿の管の違和感がすごくて
一刻も早く抜いて欲しかった。
自分が御手洗に行きたいとなる前に
自分の意思とは関係ないところで
膀胱から勝手に尿が流れ出てしまうような…
排出の感覚がないことが違和感だった。

リハビリの甲斐あって、
術後2日目にしてオムツと尿の管は卒業した。

その後、心電図も外してもらえたので、
残る管は点滴だけとなった。

病棟の看護師さんには、とても驚かれた。
人よりも痛がらない異例の患者だったようだ。

だから痛みに関しては、私のnoteは役に立たない。
側弯症の患者さんでblogなど書いている人は多いので、
そちらを参考にしてもらいたい。
痛みに強いことが良いとは限らないし、
我慢することを良しとしている訳でもない。
ただ私は、思っていたより痛くなかったというだけ。

術前の方には、
痛みに個人差があることを頭に入れて置いて欲しい。
そして死ぬほど痛いと思って覚悟しておくこと。
思ったより痛くないと思えれば、勝ちである。

術後の方は必ず、痛みは我慢せずに、
気になることがあればどんな些細なことでも
看護師さんに相談すること。

こうして術後2日目も幕を閉じた。

しかし、この後に続く夜と術後3日目が
私の中では山場と思える1日だった。
長くなるので続きは、次のnoteに書くことにする。

続く

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?