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嫌いな人は自分の鏡

5年前、NYに3ヶ月間滞在していたことがある。

その時に知り合ったヤスコさん(当時68歳)は、
日本人の現役の美容師、関西弁でドレッシーな洋服を着て、ロングのウェービーな青色の髪だった。

私はそんなヤスコさんが大好きで、一緒にカルアミルクの濃いカクテルを飲んだり、手料理をいただいたり、パーティー用のドレスを貸してもらったり、可愛がってもらった。

とある日、私はヤスコさんと話をしていた。

「私、どうしてもOのことが好きになれないんです。
あいつはいつも上から目線で、大したことも無いくせに私に挑発的にからんできて、、、。もうほっといて欲しい。あいつは私に尊敬してほしいんだろうけど、私は嫌いなんです。こんなに人を嫌うなんて初めてで、戸惑っています。」

Oは、年下の美容師で、私よりも前からNYに滞在していた。Oは自分を大きく見せるタイプで、慕われたいが素直ではない様な男の子。
慕ってこない私をよく思っていないから、あんな嫌な挑発的な態度で接してくるんだろう。ふんっ!ガキだな!と思って嫌悪していたのだ。

そんな私にヤスコさんは

「あ、そうなんや〜。あんたあんな奴のこと気にしてんの?それはな、あんた。そいつと同じレベルですってことやで?あんたな、あんなしょーもない奴と一緒のレベルにおったらあかんで〜 」

ヤスコさんはそう言ってくれた。その言葉がずっと心に残っている。


嫌いな人は〝自分の鏡〟


というと、「いやいや、そんな事ない。私に限ってあんな事しない。」と、

一旦否定したい気分にもなるかもしれない。


でもすごく冷静に考えていると、自分の中に嫌いな〝それ〟に似たものがある事に気づく。


もしくは〝憧れ〟かもしれない。


全く同じ行動ではないにしても、似た種類の行動や思想はないだろうか。

嫌いな人ばかり目で追っているうちに、気がつけば同じ行動をしている事はないだろうか。

私は、 あるなー。 と思った。


喧嘩両成敗ともいうが、

喧嘩の仲裁などに入ると、だいたい両者同じような内容を話す。

同じ熱量で、同じ系統の言い分をいう。


やはり、気に入らないことがあるときは、

自分が成長するのが一番の解決策だと思う。

みんながそう思ったら、世界もよくなるのかなと思う。

日々鍛錬。



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