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調理実習

マギーと久しぶりにあそんだ。ママにおひるごはんを作ってあげよう、と約束したのだ。
1.まずは、メニューを相談。
2.スーパーにお買い物。
3.お料理をする。
4.ママに電話をする。
5.みんなでおひるごはんを食べる。
6.おうちに帰る。
という計画を立てた。
この工程の隙間に、余計な買い物をしてみたり、ピンク色の謎ジュースを飲んだり、ドーナツ味のジェリーベリーを食べたり、おもちゃを組み立てたりしながら、二人で人参のポタージュをやっとこさ作って、パンを添えたらもう時間だった。
マギーのママ、アンジーは、「ありがとね、おかげで練習できた」といいながら迎えに来た。音楽家はリハーサルに行ったりコンサートを弾く以外に、家で準備する時間が沢山いる。マギーのようなお祭り少女が家にいるとさぞや大変だろう。多くの子供たちがママがいると嬉しくなるに違いないが、マギーはママと一緒だと五倍くらいしゃべるし、大声で歌って踊りながら部屋から出てくるような子だ。
今日の驚きは、マギーが人参の皮をむく作業を好きになったことだ。最初はおっかなびっくりピーラーを握ってヘロヘロ剝いていたが、すぐに楽しくなってしまったらしく、スープが出来上がってももう一本、剥いてもいい?といっていた。自分で作ったスープを飲んで、こんなおいしいスープのんだことない!!というのを聞いて今日の任務は果たしたな、と思った。調理実習の醍醐味はまさにそれだ。
マギーは何か作るのが好きだから、お料理好きになるかも、とぼんやり思っていたのだ。自分でつくったお料理っておいしい!と思ったらきっとまたお料理しよう、と言ってくるはず。


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