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続きの物語は本の出版。繋がりがないようで、ある。見えない点と線。キーワードは「小さな変化」


 Timlessを冊子にしてから、数ヶ月。また、新たな自然の落とし物を探しに私達は、九州を越えて、海や山、湖と旅をしながら、記録という植物標本を残していく。そういう中で、今度は学術的ではなく、「小さな芸術」として自然の落とし物を作品として創るようになっていくのは、そんなに時間はかかりませんでした。
 それぞれが拾いあげた「小さな芸術」を創作していくと今度は暮らしの中でどう飾るか、どんな風に楽しもうかと2人でアイデアを語るのがほんとに楽しい時間でした。そんな2人の考えを話している時に以前、建築空間の中で「飾る、彩る、装う」を書いた記事の資料を思い出し、空間の中で楽しむアイデアをいくつかまとめてみることにしました。
 それは「ときめき」という言葉から「恋するように」と心はずむ気持ちを表現し、空間の中で楽しみを作る技と共に、暮らしに変化を呼び込む手法を次々にノートにまとめていきました。
 いわゆる、その変化とはセルフリノベーション又はプチリフォームとして、自分で少しだけ変化を創りだすことを表しています。その変化をいくつかの実例を基に、誰でも簡単にできる手法を使い、次なる自分自身の変化にも繋がる。それは、さらなる成長をうながすという。いわゆる、幸せのライフレシピのような楽しさをmihoが文章をまとめ、michelleがわかりやすいイラストを描きました。
 次に私達はまとめて終わりではなく、それを本にしょうと考えたのです。しっかりした本を制作するというより、今ある鍋で美味しい家庭料理を作ってみたくなる。そんな風に、部屋の中も工夫すると心地よくなるという暮らしのアイデアが詰まったレシピブックを作りたかったのが私達の希望でした。
 そこから、文章とイラストは約1年間はかかったように思いますが、本の構成やタイトル決めは短期間のうちに制作し、オンデマンド出版という形でAmazonにて出版しました。
 今考えても、面白い流れだなと不思議に思う二人です。自然研究から始まり、その都度に起こった事や見た、聴いた、触ったなどの感じた事や考えを語り、次なる目的や目標を分かち合いながら、小さな達成をいくつも消化しつつ、お互いの力は一点に集中し、与えられた時間と役割作業のバランスが流れる音楽リズムのように心地よく、共に創る作品へと導かれていくようでした。
 それは大学の研究とは全く違う経験でしたが、2人はとても楽しい時間を過ごし、さらに「伝える」という媒体を通して、人との新たなつながりを知ることになります。私達が出版した「新感覚のインテリア手法」は、さまざまな人達の手に渡り、読者という新たな友人ができました。
 この本の重要なポイントは「小さな変化」です。それがこの本のキーワードにもなります。心も身体も幸せにする、ときめきを持つ、それには日常と非日常という変化は必要です。それを旅するという人もいれば、美しい洋服を着るという人もいるかもしれませんね。この本にあるのは、まさしく視点を変えることにもつながるものです。
 視点を変えるのこの言葉は、どこかで聞いたように思いませんか。そう、私達が自然研究の中でいくつもの場所で旅をしていると、研究過程の中でいう探すという行為がなくなり、視点が呼ばれると語っていましたね。
 この視点の変化は、空間の中で起こす「小さな変化」にもつながります。もし、気になるキーワードなどがありましたら、ぜひ読んでみてください。できたら、こちらに感想を聞かせて頂けると二人ともすごく感動するでしょう。

「新感覚のインテリア手法の記事」https://lafsketch.info/info/2174850

 実は、この話はこれで終わりではありません。この本を出版してから、小さな達成感を得た私達はこの経験とひとつの成長を基に、さらなる目的を持ち始めました。それが最初に研究をしていた「自然の法則」を深掘りしつつ、今と古来の共通点を「色と形」から紐解きながら、もっと横に広げて、「装飾」をテーマに新たな作品創りを目指していきたいなと思っています。
 2016年の自然研究から始まり、2017年に「Timeless 」、2018年には「新感覚のインテリア手法」、と2人が歩いた物語を伝えるものとして作品が生まれて、2021年にはこれまでとこれからを探究していこうと、その向かう過程に、新たな作品創りへと進みます。その過程をまたひとつの物語として伝えることができたら、これもまた、ひとつの作品創りになるなと2人で笑っています。

 このNoteにはあらゆる視点の方向性があるようで、見てない世界も、まだ見えない世界も、隔たりなく、自由にゆらゆらと揺らぎの中で導かれる視点へと楽しく渡れる感覚がとても好きです。

そう言えば、ミッシェルがI hope....とつぶやいていたのがあります。
 私達はいつか、このNoteという媒体を使い、新しいサークルができたり、新しい仲間たちに巡り会えたら嬉しいなと、ひそかに希望を持ち、楽しみにしています。

巡り会いには、見えないメッセージがたくさん隠れているよう。
それは人だけではない、言葉、色、カタチ、
全てにおいて、それは出会った瞬間、心に響く。そんな気がする。


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