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本人の状態に合った発達支援を考える

何か獲得してほしいことを目標として設定する際、本人の状態像と目標が噛み合っていないことがあります。多くの場合、本人の状態像よりも目標を高く設定してしまっているということが見受けられます。

原因の一つとして、生活年齢(実年齢)にとらわれ過ぎてしまっているということがあると思われます。生活年齢を意識することはもちろん大切ですが、よく見てほしいのは本人の発達年齢や発達段階です。生活年齢と発達に大きな差がある項目においても、生活年齢に相応しい行動を求めすぎてしまうと、無理に背伸びをした日々を送ることとなります。これは、赤ちゃんがハイハイの段階を飛ばして、急に立つ練習をしているような状態と例えることができるでしょう。逆に、いつまでも赤ちゃんのように扱い、周囲が勝手にルールを決め続けることも問題です。

明らかに本人の状態像を見誤ったままだと、本来身に付くはずだった能力が身に付かないことが懸念されます。近くの人は、周囲の人々と話し合い、関係機関と連携しながら、本人の状態を客観的に見極める習慣を身に付けることが重要です。それぞれの状態に合った発達支援をスモールステップで進めていくことが大切だと思います。

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