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開発秘話05:シナリオの固め方とキャラクターの掘り下げ方

シナリオ制作らしい話をそろそろしましょう。

ストーリーと並行したキャラづくり

シンデレラという物語はあまりに有名です。
定着した"ヒロイン"のイメージがあるでしょう。

固定観念をぶち壊して180度違う性格を造るも善し

既存の傾向に乗っかり王道を歩むも善し

私はストーリーラインと並行してキャラクターの性格を掴むようにしています。

シンデレラのストーリーと言えば
・エラの母他界
・父が再婚、義理母と義理の姉2名は性格が悪い
・父他界
・義理母と義理姉にいじめられ、召使のようにこき使われる
・毎日灰だらけで、シンデレラと呼ばれるようになる
・お城でパーティが開かれ、町中の娘が招待される
・シンデレラは居残り
・泣いていると魔法使いがやってくる
・魔法で大変身、パーティへ参加
・王子様を射止める
・めでたしめでたし
大体こんな感じでしょう。

もちろん、このストーリーを全部なかったことにして書く方法もあります。

アンデッド・シンデレラでは、「冒頭にヒロインが焼死」というパンチを咬ませましたので、
ストーリーラインはあまりいじらず、
前回書いたように馬車をハロウィンカボチャにするなどのギミックを追加していきました。

設定が固まり、シナリオの冒頭が決まった時
シンデレラの性格は「巻き込まれ型のヒロインだな」と感じたので、
いわゆる王道のプリンセス
親切で心の優しいタイプを目指しました。

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結果、うちのシンデレラはだいぶアホの子になりました。

彼女は一度灰になっているので、その前後の記憶があいまいという設定が付いたからです。

一方で、ストーリーを引っ張る「進行役」はヘーゼル(魔法使い)が担う感じになったので、
彼は「ツッコミ役」も兼ねツンな性格になりました。

甘×辛のような関係になったのです。


キャラクターの背景を考える

性格が決まると「しゃべり方」が定まってきます。
このアプリは二人の会話形式で物語が進んでいくので、
「どんな表現をするか」
「どんな思考を持っているか」

がとても重要です。

花が好きな人ならば、
・道端の花を見かけるだけで足を止め
・観賞したり
・写真を撮ったりするでしょう
逆に
・花を踏む人にヘイト感情を抱いたり
・花をむやみにつむ人に「命を奪ってはいけない」といったセリフが出てくるかもしれません

シンデレラにこのアプリ特有の思考と性格をつけるために
シンデレラのバックグラウンドを考えることにしました。

・家庭環境
・実の両親
・子供の頃の体験
こういったことを考えることにします。

これは、シナリオに直接書かれる部分ではありません。
まさに「アプリの中に入らなかった話」です。

アプリ情報

アプリ名:アンデッド・シンデレラ
リリース:2018年4月19日
15本目のアプリ
iOSはここからダウンロード
Androidはここからダウンロード

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