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体と薬と健康と・・・第13話 心臓②

健康コラム『読み物サプリ』。
今回は、「心臓」の後編回です。

▼前編はこちらから

今回もクイズ形式で、より雑学的な話をしたいと思います。
どこかで話のネタに使えるかも・・・!?笑


身体の血液の量は?

Question1:私たちの身体の血液量はどれくらいでしょうか?

正解は、成人の身体で
体重のおよそ約8%で、約4~5リットルと言われています。
前回のクイズで、心臓が送り出す血液は、
1分間におよそ5リットルと学びました。

という事は単純に考えると、
心臓は、身体にある全血液量を、
1分間に送り出していることになりますよね。

では、心臓は血液を送り出す臓器なのでしょうか?

答えは、いいえ。
実は心臓には、
血液を全身へと送り出す部屋と、
全身から還ってくる血液を受け入れる部屋があるのです。

心臓には部屋がいくつある?

Question2:心臓には部屋がいくつあるでしょうか?

心臓には、4つの部屋があります。
「左心房」「左心室」「右心房」「右心室」です。

血液は大静脈を通って右心房に戻ってきます。
そのあと右心室へと入り、そこから「肺」へと血液を送り出します。
肺では、血液が二酸化炭素を放出して、
代わりに酸素を受け取ります。

酸素を受け取った血液は左心房に戻り、
左心室から、大動脈を通って、全身に血液を運びます。
全身にある約5リットルの血液を、
4つの部屋を使ってうまく循環させているのです。

握りこぶしぐらいの大きさで、
しかも休むことなく絶え間なく働いて・・・。
改めて・・・心臓はすごい!!

ではここからは、少し雑学です(笑)。

心臓の雑学

Question3:心臓が複数ある生き物がいます。何でしょうか? 
ヒントは海に生息する、ということです。

答えは、イカタコ
なんと、心臓を3つも持っている生き物なのです。
厳密には、1つが本来の心臓で、残りの2つは「エラ心臓」と言われ、
左右にあるエラのつけ根に備わっています。

たくさんあるのは足だけじゃない!

エラに血液を送るための専用の心臓を持っているおかげで、
イカもタコも外敵に襲われそうなとき、
瞬間的に、時速40㎞のスピードで泳ぐことができると言われています。

ついでに、タコは「脳」がなんと9つもあるんですよ。
頭の部分に全体をつかさどる脳が1つ、
そして8本ある手足にそれぞれ独立した脳を1つずつ持っていて、
1本1本が環境を探り、匂いを嗅ぎ、味わい、
そして意思決定まで行っているそうです。

Question4:心臓はどんな筋肉でできているのでしょうか? 

私たちの体にある筋肉は、3種類あります。
1つは運動器官に関係する「骨格筋」。
自分の意識どおりに動かすことができる筋肉で、収縮力が強いのが特徴です。
この点は心臓に向いているのですが、
残念ながら疲労しやすく、長時間の動作は難しい筋肉なので、
心臓には向いていません。

2つ目は消化管や血管の壁、膀胱などに分布している、
「平滑筋」と呼ばれる筋肉です。
この筋肉は、自分の意識とは関係なく、
状況に応じて自律して動いています。
言い換えれば、私たちが意識して止めようと思っても止めることのできない筋肉というわけですね。
そして、比較的弱い力で持続的に収縮する特徴があります。
持続力がある点は、心臓に向いているのですが、弱い力では全身に血液を送り出すことはできません。
なので、平滑筋も心臓には不向きです。

そこで3つ目の筋肉です。
心臓は、「心筋」という心臓専用の筋肉でできています。
この心筋は、
先ほどの骨格筋と平滑筋の美味しいとこ取り。
収縮力が強く、持続力が優れています。
もちろん自律していて、私たちの意思で勝手に止めたり、
強くしたり弱くしたりすることはできません。
生きている限り動き続けなければいけないわけなので
筋肉もスペシャルということなのです!納得ですね。

心停止・・・心臓が止まってしまうと全身に血液が回らなくなります。
もちろん脳にも血液が回らなくなり、
数秒で意識・反応がなくなってしまい、そして・・・呼吸もなくなってしまいます。
生まれてから死ぬまで、ひたすらに働き続ける「心臓」!
感謝・感謝!です。


ということで今回は、「心臓」をテーマに”雑学”でお届けしました。 
次回は心臓に纏わる、疾患について触れてみたいと思います。
お楽しみに✨

▼執筆した薬剤師はコチラ


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