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体と薬と健康と・・・第12話 心臓①

健康コラム『読み物サプリ』。
前々回「肝臓」、前回「腎臓」と内臓の話をしました。

今回は、内臓の最終回で「心臓」の話です。

身体の各組織に血液を送り出す、
重要な働きをしている重要な臓器のひとつ。
ずっと堅苦しい話が続きましたので、
今回はクイズ形式でお話ししたいと思います♪


心臓はどこにある?

Question1:心臓はどこにあるでしょう?

多くの方が、左の胸あたりをイメージしたのではないでしょうか?

実は心臓は、
胸骨きょうこつの後方で、ほぼ胸の中央に位置しているのです。

では、なぜ多くの方が左の胸をイメージするかというと
全身に血液を送り出すポンプの役割を果たす部分が、
心臓の左側の部分にあるので
左胸辺りを手で触ると”ドックンドックン”と
脈打つような感じがするからです。

心臓の重さは?

Question2:心臓の重さはどのくらいでしょう?
何かに例えて考えてみるのもOKです。

心臓は、握りこぶし大の袋状の臓器で、
成人で約200~300g程度です。
キャベツを1/4にカットしたくらいの重さです。 
もしくは、厚さ5㎝くらいのダイコンくらいでしょうか。

測ってみました!

肝臓が、約1~1.5㎏でしたから、
身体の各組織に血液を送り出し、
止まってしまうと”死”に至ってしまうという
重要な役割を担っている割に、軽いな🙄と感じますよね。

心臓の収縮回数は?

Question3:心臓は1分間に何回くらい収縮しているでしょう?

個人差はありますが、
成人の正常な安静時では、
1分間におよそ70回前後(60~90回程度)とされています。

ここでちょっと専門的なお話し。
1分間に心臓がドックンドックンと拍動する回数のことを
心拍数しんぱくすう」と言います。
これに対して、
手首の内側の部分の動脈で測定する脈の数を
脈拍みゃくはく」と言います。

通常であれば、「心拍数」と「脈拍数」は一致します。
時間がある時にでも、リラックスした状態で、脈拍を測ってみましょう。
それが、心臓の拍動だと思ってください。

ちなみに、1分間に70~80回拍動すると、
1時間で約4,200~5,000回、1日24時間で約10万回、
1か月30日で300万回、さらに1年では3,600万回、
80歳では35億回以上(一説では40億回程度とも)・・・。
想像もつかないほど働いていますね。

心臓が送り出す血液量は?

Question4:心臓は1分間にどれくらいの血液を送り出す?

身体の状態にもよりますが、
1分間におよそ5リットルの血液が送り出されているようです。
2リットルのペットボトル2本半分と考えると
すごい量だと思いませんか。

ちなみに1分間に5リットルとすると、
単純計算で、1日に7,200リットルです。
ドラム缶36本分もの量の血液が、
心臓から送り出されていることになります。 
これもスゴイ!

ドラム缶=200リットル ドラム缶風呂に使えるほど!?

血管の壁にかかる圧力は何と言う?

Question5:では心臓から血液が送り出される際に、
血管の壁にかかる圧力の数値は何と言うでしょうか?

これは皆さんも耳にしたことがあると思います。
「最大血圧」ですね。
心臓が収縮して、血液を送り出している状態の
血管の壁にかかる圧力を「最大血圧」と言い、
心臓が拡張して、血液が全身から戻ってきているときに
血管の壁にかかる圧力を「最小血圧」と言います。

ちなみに、日本高血圧学会では
医療機関で計測した最大血圧が140mmHg以上
もしくは最低血圧が90㎜Hg以上
「高血圧」と定めていますので、
時々血圧を測定して確認しておくといいですよ。

・・・まだまだクイズはあるんですが、
長くなってしまったので今回はここまで(笑)。
次回は後編をお届けします!


ということで今回は、「心臓」の前編をお届けました。 
次回の読み物サプリもお楽しみに✨

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