毒親からは離れて子育てしないとダメだと思う

長女の子育てが始まった頃、まだまだ両親とお付き合いがありました。
子育てを始める時「両親のような子育てはしない」と決めたのに、
母に会う度、母のスタイルの子育てや母の価値観に引っ張られて行く自分が
いたように思います。

結局きっかけがあって、下の二人の子は母の影響を受けないように、
母にほとんど会わせず育てていますが、その方が私自身も心が平和だし、
まともな子育てが出来ている気がします。


実家で暮らしていた時、自分の両親の子への接し方は異常だということには
気づいていたし、肉体的、精神的暴力と支配が凄かったので、
この家から出なければ自分が壊れてしまうと感じていて、
「どうやったら家を出られるか？」をいつも画策していました。

両親はどうやら「結婚する時が家を出る時」と思っているらしく、
だからなのか、大学生の私が付き合っていることで激しい反対と
暴力があり、すっかり年齢的にも大人になっている私は、
暴力をふられながらすごく冷めた気持ちで
「普通、二十歳も過ぎた子の髪をもって引きづり回したりするかね？」
なんて思っていました。

その後心理学や毒親について本を読んだり、勉強したりしたので
思うのですが、「子供をいつまでも自分の支配下から離さない」とか
「追い縋ってくる」みたいなのはやっぱり毒親だと思うし、
付き合っている人がいると邪魔どころか、それを理由に
暴力をふってくるというのは、子供が自分の元から離れていくことへの
恐怖から来る無意識の抵抗だったのかもしれません。

両親の私の恋愛に対する妨害が酷すぎて恐ろしく、
結局恋愛は1回しかしなかったし、殴られながらその時の
付き合いを続け、就職して１年２か月くらいで結婚し、
実家を出ることが出来ました。

しかも、結婚して３か月後に主人が海外転勤となり、
海外という親と物理的に遠く離れた場所に引っ越したことで、
何か安心？してしまい、
その時は母と絶縁するまでに至らなかったんですよね。実家から出たら両親の影響から逃れられると思っていたんです。

ただ、海外にいても母は私に会いに来たし、
出産した時は、私の方から母に産後の手伝いをお願いする形
で来てもらうことになってしまいました。

産後に手伝いに来てくれた時、気持ちが高ぶって両親の私への
接し方が凄く不満だったことを母に伝えたんです。（謝罪とかはなく、ふ～んといった感じでした）
　ショックを受けたらしく、伝えた後は外に気晴らしに出かけていました。ですが、次の日の朝になると母は昨日の話は無かったことのように元気溌剌で！深刻で思い切ったことを伝えたつもりですが、付き合い方や態度など何一つ変わりませんでした。

今思うと母は発達障害なので相手が何を怒っているのかも分からないし、深刻なこと、重大なこともすぐ忘れてしまうのだと思います。
その後も似たようなことが度々ありました。

こちらが「○○は嫌だからやめて！」と伝えても、
同じことをずっと続けてやってきて、どんなに伝え方を変えても、
迷惑な行為を止めてくれない母に疲れて、具合が悪くなるほどでした。

子育てって「余裕」が大事だと思います。
精神的余裕、肉体的余裕。
余裕があれば子供にイライラしたり、当たってしまったりということは
減る気がします。

　母と付き合いのあった長女の子育ての最初の頃、
母はどんなに断っても週２とかの気持ち悪いペースで孫に会いに来ました。

毒親って不思議です。
実家を出るまであんなにお互いにいがみ合っていて全く良い関係なんて子供と築けていないのに、
実家を出た後も「親子だから仲良くするよね?」っていう乗りで孫を見に来る。

普通は親子でもお互い配慮して関係を築き、その関係の上に自立後は大人同士として、別の家庭の人間としてのお付き合いが始まると思うのですが。（父はこの点では自立後は私を叩くことは無くなり、徐々に別の家庭の人間としての私を尊重し、過去の自分の子育てを悔いる様子も見られるようになりました）

発達障害の母は境界が緩いためなんの疑問も持たず母を嫌っていて「家に来ないで」と断っているのに訪ねてきてチャイムが鳴るのでした。

家に来て手伝ってくれるのかと言えば
「あなたのしつけ方が悪い」だの「良い学校に入れろ」だの
私に対する批判だったり、支配だったりをするような言葉を
吐きながら、椅子に座ってお茶を出されるのを待っているのでした。

長女にも発達障害の要素が多分にあるので、
落ち着きが無かったりして育児も
普通よりずっと大変でした。

今思うと、母と長女とダブルで発達障害の人の世話をするのは
無理だったな、と思うし、よく鬱っぽくなっていました。

私なりには色々考えて子育てに臨んだのだけれど、
子育てって始まってみなければどんな要素がそこにあるのか
分からないものです。

自分なりには一生懸命やっていたけれど、
良い子育て環境とは言えなかったな～。