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詐欺師の本拠地に殴り込む(インド4)

2016年12月27日(3日目)

ホテルで朝食を食べていると初めて日本人に会った。

俺たちと同じく3人組。同じホテルに泊まっていて、どうやら大学生らしい。
俺たちと同じく、DTTDCにツアーを組まされたようだ。

「俺らもぼられたんですよ〜。でももう良いかなって感じでツアー楽しんでます〜」と。

これだから日本人はナメられる。

許さんぞハニー。

朝食を食べ、打倒ハニーMTGをする。


タクシー運転手リカルドにデリー(ハニーのDTTDCがある場所)へ戻る旨を伝える。

スケジュール上、今日はジャイプル観光となっていたのでリカルドはびっくり。

「俺には家族がある。決して裕福ではない。変なことはしないでくれ。」

とリカルドは抵抗したが、結局は折れ、デリーまで乗せてってもらうことに。

デリー到着。

ハニーのDTTDCへ入る。

「ハニー、ふざけんな!」と。

交渉は難航。

俺たちの英語はカタコト。

ハニー以外にもいかついインド人が周りを囲んで威圧感を与えてくる。

圧倒的劣勢…

事前に用意してきた、俺たちの切り札は2つ。

「It doesn't matter!」=「そんなの関係ねえ!」

「We'll call police!」=「警察よぶぞ!」

この2つは、英語を喋れないなりに付け焼き刃で覚えたセリフだ。

俺たちはこの2つを連呼して戦った。

俺たちの、あまりのしつこさにげんなりしたのか、

なんとかキャンセル成功。

ツアー代はクレジットカードで支払ったので、キャンセルもクレジットカード。

「これで本当にキャンセルされたのか?」と不安になりつつも、俺はクレカを機械に読み込ませた。

ハニーいわく、キャンセル処理が終わったとのこと。

実は、この返金騒動は後々まで大きく尾を引く。

結局は日本に帰った後、越境消費者センターにお世話になった。
その挙げ句、俺がクレジットカード会社からの電話に出ない、等のミスが重なり、返金はされなかった…

それはともかく。

騙された俺たちも悪かった。

情弱は罪だった。

現地の物価を知っていれば騙されることはなかった。

「もう絶対に騙されない」、と心に誓った1日であった。

次の目的地はアグラ。

世界遺産タージマハルで有名な都市。

リカルドのタクシーでアグラのホテルに到着。
(「次の日の予定まではキャンセルできない」とのことで、この日までは、ハニーの予約通りに行動した。)

名前は「AGRA GALAXY HOTEL」。

少しリッチなホテル。

少々高いが、部屋で料理を頼んだ。どれも美味しかった。

明日は朝起きて筋トレして、(俺が所属していたラクロス部ではオフ期間中も筋トレメニューが出されていた。)アグラ城、タージマハルを巡る計画になった。

この筋トレは大惨事を引き起こすこととなる。

「バキャン!」
「うお、まじか」

あの音は7年後の今でも忘れられない。



ここで1つ余談。

タクシーでアグラへ向かってる途中、俺たちはトイレに行きたくなり、リカルドはガソリンスタンドに止めてくれました。

しかし、

世にも恐ろしいガソリンスタンドだった。

時刻は夜7時。ガゾスタなのに、灯りは殆どないので真っ暗。
そして、たむろしてるインド人たちが異常。

1番やばそうなのは目出し帽のようなターバンぐるぐるを巻きにして、ボロボロの服を纏った男。

肩にライフルを背負っている。
イスラム国を彷彿させるような感じ。

何でこんなやつが、ガソリンスタンドにいるのかはわからない。

恐怖のガゾスタ


目を合わせないようにしてなんとかトイレに到着。

しかし、

トイレがとてつもなく臭い。
汚い。狭い。暗闇すぎて全然見えない。

もちろん紙もウォシュレットもないインド式。
駿太郎はもれそうといい、トイレへ入る。(トイレットペーパーは日本から持ってきていた)



しかし篠原と俺は、汚すぎてムリだった。

外の方でする方が清潔だから。

しかし、野糞してんのをターバン男にばれたら殺される。 

心臓が縮み上がった。

彼の死角に入り、ビビりながら地面にしゃがみこむ。俺は事を成す。

しかし篠原は「やべえ、出ねえ」と。
何度も挑戦するが出そうにない。

結局篠原は大をせずに車へ戻った。 





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