波長の合う仲間たちと「楽しい」を共有する|LACユーザー・東野りかさんインタビュー
首都圏近郊屈指のリゾートエリアである伊豆下田。
美しい景観と豊かな自然の恵が魅力のまち、伊豆急下田駅から徒歩7分の場所に「LivingAnywhere Commons伊豆下田」(以下、LAC伊豆下田)はあります。
▲天気の良い日は伊豆七島が一望できる。取材当日も伊豆大島を見ることができた
今回インタビューさせていただいたのは、LAC伊豆下田をこよなく愛する東野りかさん。
全国各地を巡りながら特にお気に入りの地となる下田で、今年4月にスナックSNACK RICAをオープンしました。
そんなりかさんに、これまでのお仕事やLACの魅力、そしてスナックをオープンした経緯についてお聞きしました。
子どもの独立をきっかけにもっと自由に生きようと思った
ーーまずは、りかさんのこれまでの経歴を教えてください
石川県出身で大学進学を機に上京しました。大学を卒業してからは出版社で会社員として働いていましたが30歳頃に結婚と出産で退職。
それ以来、かれこれ25年ほどフリーでメディアのライターとエディターをしています。
ーー25年!当時はまだフリーで活動するのは珍しかったのでは?
実は私たちの業界はフリーで活動することは珍しいことではないんです。
当時も出産などを機に独立する女性も少なくなかった。
最初は元いた出版社から仕事をいただきつつ、そのうち色々な会社からお声をかけていただき、全国各地ときには海外にも取材に行くような形で働きました。私の仕事は昔から会社にこもって働くというより取材で出先に行くことも多かったので。
例えば取材で1週間どこかに行った際に、そこで1日バケーションするという生活は、ワーケーションという言葉ができる前からしていましたね。
ただワーケーションという厳密な形で意識し始めたのは今回のコロナがあってからだと思います。
当時はLACのようなコリビング、コワーキングという施設ではなく、普通にホテルやバケーションレンタルなどを活用していました。
ーー今はどのように過ごしているのですか?
昨年8月からLACを利用していますが、月10日以上は下田にいます。あと10日くらいは自宅がある横浜。地方の仕事が多いので、それ以外の10日は地方に移動しています。
ちょうど良いバランスで多拠点生活ができているなと感じますね。
でも1年前は自分が今のような働き方をしているのが信じられなかったと思います。特に昨年の今頃は緊急事態宣言で巣ごもりじゃないですか。
今のような遊牧民的な生活になった1つのきっかけは子どもが独立したことかもしれません。子どもが大学を卒業して就職したので、もう母親としての大半の役目は終えたかなと思って。
これからは自分の好きに生きていこうって思いました。
空き倉庫の活用プロジェクト『WITH A TREE』を通じてLACを知った
ーーLACはどのようにして知ったのですか?
実はLACを知ったきっかけは取材だったんです。昨年2月くらいにLAC伊豆下田のユーザーやコミュニティーマネージャーの方に取材に行くことがあって。
取材のときは「面白いことをやっているなぁ」と思ったくらいだったのですが、丁度原稿がウェブにUPされる時期にwith a treeというイベントがあることを知って。これも面白そうだと思って参加しました。
ーーwith a treeとはどんなイベントですか?
伊豆急下田駅近くにある巨大空き倉庫の活用イベントです。
そのイベントがすごく楽しくて。
なんというか、その場にいた人たちと波長があう。理屈抜きで「ここにいると楽しいな」っていう気持ちが溢れてきたんです。
それで、LACの会員になれば楽しいをもっと共有できるかもと思い入会しました。
LAC伊豆下田は楽しさを共有できる場所
ーーLACの魅力はどんなところなのでしょうか?
サービス内容でいうと、まず月額利用料がすごく安いですね。月27,500円で13拠点(2021年4月時点)をいつでもどこでも利用できるのはお得だと思います。
13拠点も拠点ごとにカラーがあるのも面白いですね。
LACは拠点ごとにコミュニティーマネージャーがいますが、その方の個性が反映されていたり、拠点ごとにその土地の文化が反映されていたり。
拠点に行くとその土地を肌で感じられるのも魅力です。
例えば会津磐梯は食べものが美味しい。福島の食の豊かさを五感で感じられます。
私の実家がある石川県・能登半島の先端にある能登珠洲は目の前に日本海が広がり景観も抜群。駅からは離れていますが、それがむしろ仕事に集中できたり、グンとリラックスできる環境です。交通の便が悪くてもそこに行く価値があるって思います。
13拠点のうち半分くらいに行ったことがありますが、下田が一番気に入っています。
ーーLAC伊豆下田の魅力はどんなところですか?
まずアクセスがいい。下田の中心街や、伊豆急下田駅からも近い立地です。
伊豆急下田駅から徒歩7分くらいなので、通いやすい。車がなくても公共交通機関だけでいけますから。
▲レジデンスエリアの目の前に稲生沢川が流れる。開国の街を肌で感じる。
施設面では部屋数も多くて、プライベートスペースを確保できるのはありがたいです。
だけどやっぱり一番の魅力はここに来る人です。下田に来る人で作ったコミュニティが本当に心地いい。
みんなおおらかなハートの持ち主でざっくばらん。そしていい意味での多動性で行動力がある。似ているところがあるから波長が合って、それが心地良いのかもしれません。
ーーLACの過ごし方を教えてください
朝6時くらいに起きて、朝ごはんを食べてその後仕事です。居住エリアにコミュニティースペースがあってそこで仕事をすることが多いです。
あと下田はキッチンも充実しているので自炊も結構しますね。
最近スナックを始めたので、午後は近隣の地域にショップカードを配って営業をしたり。観光客だけでなく地元の方にも来ていただきたいので。
17時くらいからスナックの準備をして19時から開店しています。LACのメンバーが手伝ってくれることもあるので、店にいるとLAC伊豆下田の常連さんは誰かしらいますね。
LAC伊豆下田のメンバーで作ったSNACK RICA
ーースナックを下田でオープンしたきっかけを教えてください
先ほどもお話ししましたが、LAC伊豆下田に来る人たちとは波長が合って、一緒に何かをするのが本当に楽しいんです。だから継続的にワクワクすることができたらもっといいだろうって考えて。
私自身、昔からレコードを聴きながらお酒が飲めるお店をやりたいなと考えていました。当初はBarを考えていたんですけど、スナックのような和気あいあいと人が集まる場所の方がいいなって。今借りているお店にはレコードプレーヤーがあったので、ここなら最適だと思って決めました。
店名はSNACK RICAですけど“チーママ”はLACのメンバー。SNACK RICA はLACの仲間で作り上げたスナックです。
▲OPEN記念のSNACK RICAチロルチョコ。スナックのロゴもLACメンバーが作ってくれた
ーーSNACK RICAはどんな場所ですか
SNACK RICAのRICAは、スペイン語で「豊かな」「美味しい」という意味で、私の名前とのダブルミーニング。
「美味しいお酒」「美味しいおしゃべり」「美味しい音楽」で豊かな時間を提供します。
お酒を介すと人との距離も近くなりますよね。なので少し聞きにくい立ち入った話も、ここならリラックスした空間でコミュニケーションが取れます。
それだけじゃなくて、メディアのような機能も持てたらと思います。
SNACK RICAから下田の魅力だったり、LACの絆や楽しさだったり、そういったものを発信できる場所にゆくゆくはしたいんです。
SNACK RICAにはたいていLAC伊豆下田のヘビーユーザーがいます。LACや下田に興味がある方は気軽に遊びに来てほしいです。
ーーりかさんの今後の目標を教えてください!
まずはこのスナックの収益を安定的な黒字にすることです。
どんなに楽しくても赤字だとモチベーションが下がりますよね。なのでこのスナック事業だけで継続的に黒字を出すことが目標です。
そしていつかLACのユーザーに還元したい。SNACK RICAはLAC伊豆下田の仲間と一緒に作り上げたものなので。若い人たちを応援できるようなことに還元していきたいです。
あと、いろんな拠点で1日限定の出張SNACK RICAもしてみたいです(笑)
LACの概念が「共創」なんですね。
誰に言われるわけでもなく自然発生的にLACの仲間と一緒に、やりたいことを実現していく。今の状況がまさに共創してるなって思います。
「楽しいから来る」「来るから楽しい」そんな感じで、奇跡のように出会ったLAC伊豆下田の仲間と楽しいを創っていきたいです。
SNACK RICAでは観光客も地元の方も歓迎とのこと。ぜひ1度足を運んでみてはいかがでしょうか。
《ライター:吉岡のん》
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