新型コロナウイルスに関係する内容の可能性がある記事です。
新型コロナウイルス感染症については、必ず1次情報として厚生労働省首相官邸のウェブサイトなど公的機関で発表されている発生状況やQ&A、相談窓口の情報もご確認ください。またコロナワクチンに関する情報は首相官邸のウェブサイトをご確認ください。※非常時のため、すべての関連記事に本注意書きを一時的に出しています。
見出し画像

廃校でのワーケーションは、ゆるやかな時間と共に~LAC真庭 滞在レポート~

LivingAnywhereCommonsの新しい拠点として、LivingAnywhereCommons真庭(以下、LAC真庭)が加わりました。

すでに大勢の方に利用されているLAC津山のある津山市から電車1本で移動できる、岡山県真庭市にあります。

LAC真庭は、真庭市南部の上田集落と呼ばれる地域にある標高400mの山頂にある廃校を利用しているのだとか。山頂にある廃校……どんな場所なのか気になりますよね。

ということで、LAC真庭の第1利用者として行ってきました。

感想を一言で述べるなら偽りなく「行ってよかった」です。周辺の様子もあわせてお伝えしていきます。

満開のサクラがお出迎え

画像1

LAC真庭の拠点となるのは、複合型地域拠点施設・UEDA VILLAGEです。最寄り駅のJR姫新線美作落合駅からは車で20分ほど。

ワンマン電車でトコトコ走って到着した美作落合駅は、Suicaなど交通系ICカードが使えません。車内で両替をして小銭を準備するか、岡山駅など大きな駅で切符を購入しておくと安心です。

たいした下調べもせず、関東方面からチケットレスで乗り入れてしまった私は、車内でちょっと慌ててしまいました。現金をもっていて良かった~。

画像2

ほっとしながら降り立った美作落合駅の周辺には、美しいサクラがちらほら見られました。

真庭市には、樹齢1000年ともいわれる巨木・醍醐桜や、UEDA VILLAGEに隣接する普門寺の境内にも咲くシキザクラ(1年のうちに数回咲くため、四季桜と名付けられている)などサクラの名所が点在しています。

他にもアジサイや紅葉、そばの花、シャクナゲなど四季折々の花が咲きます。花の名所を訪ね歩くことを目的に、真庭市を訪れる観光客も多いそうです。

廃校を再生した懐かしい雰囲気漂う「UEDA VILLAGE」

画像3

木々に囲まれた山道を車の窓から眺めていると、ふっと視界が開け、鉄棒やバスケットゴールが置かれたグラウンド、そして木造の可愛らしい建物が出現しました。UEDA VILLAGEです。

2019年にオープンしたUEDA VILLAGEは、廃校となっていた小学校を再利用しているため、至る所に小学校の名残が見られます。小ぶりな学校机に椅子、太鼓やシンバル、バスケットボールなど授業に使われていたであろう道具もそのまま使われています。

画像4

2階へ上がる階段の蹴込み板には、「かかとからつま先!」「ズルズル音は×!」など、校内を歩く時の注意書きまで残されていました。

SNSなどで写真を見て、「廃校の雰囲気に惹かれた」「学校に泊まってみたい」という理由でUEDA VILLAGEを訪れる人が多いそうです。この雰囲気に懐かしさを感じない人はいないのではないでしょうか。

素敵なカフェやコミュニティスペース。1日1組限定の宿泊プランもあり!

画像5

のんびりとした空気が流れるUEDA VILLAGEの居心地は快適です。

建物の1階にあるのが、自然の食材をいかした手づくりのイタリアンやスイーツが人気の「森ノナカノカフェ」。ここでお茶やスイーツをいただいたり、あるいは廊下など並んだ椅子に座って仕事をしたりすることもできます。

その他にも、地域の方々のおしゃれスポット「山ノウエノ美容室」、地元の食材を使ったお土産品などが並ぶ「雲ノミチノSHOP」、イベントスペース「八角堂」や、地域の方々が利用するコミュニティスペースなどがあります。

2階は、1日1組限定で廃校を独占できる宿泊プランが人気の「星ノシタゲストハウス」です。

画像6

天気が良ければグラウンドのど真ん中で仕事しても構いません。パソコンを持ち歩けば、UEDA VILLAGEのさまざまな場所で仕事ができますよ。

聞こえてくるのは風の音や鳥のさえずりだけ。
都会なら夜中までひっきりなしに走っている電車の音や車のクラクションといった騒音、テレビの音も一切届かない山の中なら、集中力アップも間違いないでしょう。私も「森ノナカノカフェ」で仕事をしましたが、かなり集中できました。

スポーツや地域の人とのコミュニケーション、旧所名跡巡りでリフレッシュ

画像7

リフレッシュに最適な自然環境や設備が整っているのも、LAC真庭の魅力です。

仕事に飽きたり、ちょっと眠くなったら、外に出てリフレッシュ。バスケットボールやバレーボール、バトミントンのラケットなどは貸し出し自由。グラウンドも走りたい放題です。
ちなみに気候が良ければ、グラウンドにテントを張ってテント泊も楽しめます。

私が滞在中も近所の子どもたちがグラウンドに遊びに来ていて、「こんにちは!」と元気にあいさつしてくれました。
地域に開かれた場所なので、仕事の合間に子どもたちと一緒に遊んだり、地域の方々との交流するのも気分転換になるでしょう。

画像8

UEDA VILLAGEとは目と鼻の先の距離にある普門寺や、茅葺き屋根が目印の花見庵まで散歩するものおすすめです。

花見庵は「上田村おこしの会」という地域の方々のグループが、地域の祭りやイベント時にオープンするそば小屋です。山で採れた山菜の天ぷらが添えられ、とてもおいしいそうですよ。
次は祭りの期間中に来たいな……。

自炊やバーベキュー、廃校での食事の楽しみ方

画像9

滞在中に気になるのが食事です。
自分たちで何か作りたい場合、バーベキュー道具を借りてグラウンドでバーベキューを楽しむこともできますし、自炊のための設備も整っています。
コンロはもちろん、電子レンジ、炊飯器、トースター、食器類もありますよ。

ちなみに「森ノナカノカフェ」は、コロナ禍で予約制(2021年4月現在)になっていますが、状況を見ながら通常営業に戻るそうです。
UEDA VILLAGEの運営元である一般社団法人地域支援機構サトビトの沼本さんは料理人でもあるので、UEDA VILLAGEで提供される食事に間違いはありません。

私が訪れた時は、釜職人に依頼していたピザ釜が完成したばかりでした。今後はおいしいピザも期待できそうですね。

「森ノナカノカフェ」は夕方までに閉店するので、夕食や朝食用の食材は好きな物を持参しましょう。
UEDA VILLAGEは山頂にあるので周囲にお店はありませんが、美作落合駅の周辺まで戻れば飲食店やコンビニ、スーパーもあります。車で出かければ、食材や日用品は十分手に入りますよ。

星に見守られて眠り、朝日で目覚める「星ノシタゲストハウス」

画像10

そして夜です。私が訪れた日の宿泊者は、私だけでした。2階の宿泊スペースを独占し、学校に一人で宿泊という貴重な体験になりました。

残念ながらこの日は曇り空だったのですが、天気がよければ屋上にのぼって星空観察を楽しむことができます。

大きな建物に一人で宿泊すると寂しいかなと思ったのですが、これが思ったほど寂しくない。夜のとばりが降りていくのに沿って、私自身も静かにクールダウン。静寂が持つ浄化の作用は、普段都会でせわしく働いている人こそ実感できると思います。

「星ノシタゲストハウス」という名前のとおり、星空を眺めながら眠り、朝日を浴びて起きることの心地よさを体験してみてください。

アクセスは車もしくはバスで。のんびり歩いての下山もおすすめ

車があれば真庭市内の移動にも便利ですが、私のように運転免許を持っていない人もいるかと思います。その場合は、タクシーや週3日運行している真庭市コミュニティバス「まにわくん」の上山ルート(美作落合駅~笠場、予約制)を利用するのがいいでしょう。

行きはひたすら登りなので車やバスでの移動がベストですが、帰りは徒歩でも良いと思います。
ちなみに私は、写真を撮ったり休憩したりしながら約2時間かけて下山しました。

「2時間!」と思われるかもしれませんが、徒歩だからこそ目にとまる景色があります。
道沿いで可憐な花々を見つけながら歩くと、時間が経つのも忘れます。
小川沿いを歩いていた時にサワガニに出くわしたりして、楽しいロング散歩になりました。

頭上を覆っていた木々がだんだんと少なくなっていき、眼下にちらほらと建物が見えてくる頃には、また明日から頑張るぞ、そしてもう一度ここを訪れるぞという気持ちで心が満たされていました。

画像11

LAC真庭はたしかに不便な場所にありますが、だからこそ行ってみる価値がある拠点だと思いました。せっかくワーケーションするなら、個人的な旅行では選択肢に入ったこともないような場所を選んでみることで、視野が広がったりするのではないかと思います。

またLAC真庭は地域のコミュニティスペースとしての役割も担っています。
ローカルコミュニティーに興味がある人にとっては、地域と接点を持つ場としても活用できるのではないでしょうか。
単にワーケーション目的だけでなく、違う楽しみを見つけるために訪れてみたい拠点でした。

《ライター・吉川ゆこ》


この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?
気軽にクリエイターの支援と、記事のオススメができます!
LivingAnywhere Commonsは、場所やライフライン、仕事など、あらゆる制約にしばられることなく、好きな場所でやりたいことをしながら暮らす生き方(LivingAnywhere)をともに実践することを目的としたコミュニティです。