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【LAC横瀬】シェアカーで親密度UP! | クルマの価値を再発見したよこらばシェアカー体験記

場所やライフライン、仕事など、あらゆる制約に縛られることなく、好きな場所でやりたいことをしながら暮らすことを目的としたコミュニティ「LivingAnywhere Commons(以下、LAC)」。

LAC横瀬は、「人」を魅力として以前記事で紹介しました。

LAC横瀬のコミュニティマネージャー(以下、コミュマネ)の新堀さん(以下、おけいさん)や横瀬町内の方が利用できるオープン&フレンドリースペース「Area898」の管理人の大野さんを始めとした、様々な背景を持った魅力的な人々がそこに集まります。

そんなLAC横瀬では2023年2月1日から3月15日までの約1ヶ月半、LAC横瀬ユーザーや地域住民の誰もが利用できるシェアカー「よこらばシェアカー」が設置されていました。

この記事では

  • LAC横瀬にシェアカーが設置された経緯や「よこらばシェアカー」のネーミングに込められた想い

  • 筆者・山川がよこらばシェアカーを利用したイベント「紋次郎ミステリーツアー」に参加したときの様子や、イベント期間を通しての反響等

について紹介します!

車の役割の再定義から誕生した企画

そもそもよこらばシェアカーは、LAC横瀬とトヨタコネクティッド株式会社のコラボ企画として始まりました。

トヨタコネクティッド株式会社(以下、TC)はITを活用してコネクティッドサービスを提供するトヨタのグループ会社になります。

TCのスタッフさんからは

車が単なる点と点の移動のためのツールではなく、交流が生まれ、
コミュニケーションの活性化になるものとして再定義したい

という想いがあることを伺いました。

また、そんなTCがLACと関わりを持っていく中で、コミュニティの繋がりが強いLAC横瀬で

みんなで使えるクルマがあると、共助が増えるのか

を検証したいという考えが芽生え、今回の企画が誕生したとのことです。

また、今回のシェアカーの名前は、LAC横瀬ユーザーや地域の方が横瀬を愛する人のことを「よこらば(横瀬LOVERSの略)」という愛称で呼んでいることから、「よこらばシェアカー」になりました。

こういったたくさんの方々の素敵な考えからよこらばシェアカーが設置されたのです。

また、シェアカーにはトヨタのシエンタが採用されていました。

運転に慣れてない人でも運転しやすく、
かつ少しでも多くの人が相乗りできるように

という観点でコミュマネのおけいさん大野さんが車種を検討した結果、最適な車ということで選んだそうです。
おふたりのユーザーに対する思いやりが表れているんだなと、聞いた時はあたたかい気持ちになりました😊

行き先は気まぐれ!?秩父縦横無尽旅

ここからは、筆者・山川が参加した「紋次郎ミステリーツアー」の様子について紹介していきます。

最初、紋次郎って誰???🤔と思うかもしれません。
これは「Area898」の管理人・大野さんのあだ名のことです。

大野さんが幼い頃に観ていた「木枯らし紋次郎」の生き方に憧れて名乗るようになり、他のLACユーザーにも「紋次郎」呼びが定着しています。

以降は親しみを込めて「紋次郎」と呼ばさせていただきます😀

イベント当日朝10時前、LAC横瀬のエントランスに集合。
紋次郎に出会って早々こう言われました。

今日はハードモードで行きます!
温泉も入るのでもしかしたら予定よりも長くなるかも笑

ハードモードとはなんぞや...と動揺したり、机には温泉で使うであろうタオルが準備万端で置かれていて、温泉も入るの?!と驚きましたが、郷にいれば郷に従えマインドで了承しました笑

当日シェアカーに相乗りしたのはもう1人いて、その方はなんとLACアワード2022 LivingAnywhere部門の受賞者・Kiyoさんでした😲
LACを代表するようなユーザーさんに会えるという奇跡も重なるなんて、すごいイベントだ...

Kiyoさんの紹介記事は過去に公開されていますので、併せてご覧ください!

ということで、山川、紋次郎、Kiyoさんの3名でシェアカーに乗ってミステリーツアー(ハードモード)が始まりました。

出発の様子
盛り上がる紋次郎🤘、おけいさん🤘とひょっこりkiyoさん👀

まずは近いところからと向かったのは車で数分ほどのところにある「寺坂棚田」。ここは秩父のシンボルの「武甲山」やセメント工場、棚田が見渡せる絶景スポットです。秋には彼岸花が見頃になります。

その景色を見ながら、紋次郎から武甲山はセメントの原材料を採取する石灰石の鉱山であるといった解説をいただきました。

紋次郎は秩父周辺の情報に詳しく、歴史が好きであることを活かして行く先々で解説をしていただきました。

20代である自分にはアニメが好きかを聞いてくださり、横瀬は「あの花」こと「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」や「ここさけ」こと「心が叫びたがってるんだ。」等のアニメの聖地になっていてたくさんスポットが出てきているなんてことも教えて下さりました。

こういったことには、初めて横瀬に来た人にもっと横瀬というまちを知ってもらいたいという想いがあるそうです。
好きなことを他人のために活かすなんてとても素敵ですね💖💖

寺坂棚田からの風景

スポット間の移動中、「ミステリーツアー」という名前の意味について知る機会がありました。

最初聞いた時は横瀬を巡りながら謎解きをしていくのかと思っていましたが、話を聞くとどうやら定義はこちらでした。

紋次郎の気まぐれで、紋次郎がその日紹介したいところを巡るツアー
※乗車するまで行き先は不明

当日出発してみないとわからない、紋次郎のみぞ知るツアーということなのでした。そういう意味でのミステリーか!😲笑

行き当たりばったりのツアーが好きだったり、退屈な日常で飽き飽きして刺激を求める人にはおすすめのツアーかもしれませんね🤔🤔🤔

また、この日は平日だったというのもあり、休日ではなかなか行けないスポットにも連れて行って下さりました。

それが日本最初の流通貨幣「和同開珎」を祀っているとされる「聖神社」です。ここは金運のパワースポットとしても知られ、休日はたくさんの人が訪れます。そこで我々もこのパワースポットでお祈りをしました。

金運上昇を祈った紋次郎とkiyoさんの後ろ姿

そこからは秩父中を走り回りました。
てんこ盛りなので一部割愛してダイジェストでお送りいたします🙇‍♂️

長瀞の岩畳
お昼に食べた「するがや」名物の焼きそばライス
札所三十一番・観音院の手前にある水子地蔵寺の水子地蔵と風車


長時間の運転と徒歩によるスポットの散策で疲れた我々は、朝に配られたタオルを持ってツアーの最終目的地「大滝温泉 遊湯館」を訪れました。手前を流れる川と森林を眺めながら入る露天風呂に、疲れた身体が癒されます。

そして、一息つきながら思いました。

紋次郎さんとkiyoさんにはじめて会ったの数時間前だよな🤔

出会ってから数時間後、奇妙な旅を経て男同士裸の付き合いまで達しました。こんな経験はそうできないなと温泉につかりながらしみじみと感じていました。

湯上がりに3人でパシャリ

そして帰り道、親睦を深めに深めた我々は「パワースポット行ったし、金運上がったか確認してみる?」みたいなノリで宝くじ売り場に寄りました笑

山川とkiyoさんは即結果のわかるスクラッチタイプを購入しましたが、無事負けました😇

紋次郎は月末に結果がわかるタイプの宝くじを購入したので、記事執筆時点ではまだ結果がわからない状態です。

スクラッチ中の山川とkiyoさん

結果が知りたければ、ぜひLAC横瀬を訪問して紋次郎に聞いてみてください!😁

宝くじ売り場を最後に、ツアーは終わりました。

イベント当日に向けて、紋次郎は参加者の山川とkiyoさんのために気まぐれとは言いながらもルートを考えて下さっていました。また、取材時の映えを意識して紋次郎もkiyoさんも「このスポットとかいいんじゃない?」や「あそこからだとよく見えるよ」なんて気にかけてくださる場面もあり、カメラマンとしても大変助けられました笑

なんてあたたかいツアーメンバーなんだと、感動しました😂

振り返ると、横瀬を出て、長瀞周辺、西秩父あたりをぐるっと一周していました。このツアーに参加したのはLAC横瀬滞在2日目だったのですが、2日目にして秩父をほぼ制覇することになるなんて思ってもいなかったです笑

紋次郎ミステリーツアーの大まかなルート

トータル6時間も走り続けていたので終わった時には達成感がありましたね😀kiyoさん、紋次郎さんもおつかれさまでした!

相乗りから生まれる人との繋がり

自分自身、はじめましてをした人といきなり相乗りをする機会なんてこれまでになかったのでどうなるのか不安でした。

でも、いざ乗ってみるとまずはお互いの自己紹介をして人となりが分かり、一緒にスポットを巡りながらご飯を食べ、温泉に入り、宝くじに挑戦して同じ経験を通して親密度がかなり増したと感じられました。

車内での会話の中で、「夜にご飯会やるから参加しなよ〜!」とお誘いいただき、当日LAC横瀬拠点にいた人等と交流することにも繋がって充実した時間を過ごせました。

これはLACにシェアカーがあるからこそできる、普段ではできない体験になっていると思います。

「紋次郎ミステリーツアー」以外にも、下記のようなさまざまな用途で約130人(重複、相乗り者込み)のユーザーの利用がありました。

  • 食材の買い出し

  • バスケットボールの遊びのお誘い

  • 車でないと行けない観光スポットに行くとき

また、シェアカーの利用にはコミュマネのおけいさんがLINEのオープンチャットを活用して

・今から夜ご飯会の買い出しに行くけど、時間ある人一緒にどうですか?
・明日xxに行こうと思っているんですが一緒に行ける方募集中です!

というようにユーザー同士が呼びかけることを促していました。これにより、自然と交流とシェアカーの利用が増えていったのだと思います。

自分が体験した時のように、はじめましての人たちがシェアカーを利用すればそこから交流の機会が増えていくし、既に知り合っている人たちが利用すればさらに親睦は深まる、まさに相乗効果があります。

シェアカーの設置×ユーザー同士の呼びかけという組み合わせが良い経験を創り出すんだなと感じられました!😊

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人が魅力のLAC横瀬と、そこにあるシェアカーを利用した経験は間違いなく相性抜群でした。

改めて

共助のために車を置いた時にどうなるのか

という問いに対して自分が感じた答えは

人を繋げるきっかけにもなれば、交流を促進させる起爆剤にもなる

でした。
コミュニティにシェアカーはあった方が良いと強く感じました。

残念ながら「よこらばシェアカー」は2023年3月15日に終了しましたが、またいつの日かシェアカーが復活したら良いなと、切に願っています✨

しかしシェアカーはなかったとしても、LAC横瀬という場所はあります。
紋次郎こと大野さんやコミュマネのおけいさんをはじめ、kiyoさんのように魅力のあるユーザーや横瀬町のみなさんと交流する場は居心地がよく、楽しく、安心できるあたたかい拠点なのでぜひ一度訪れてみてください!

<<ライター・フォトグラファー:山川 >>


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