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その8)人口爆発と食料

日本はいまだかつて経験したことのない超少子高齢化の時代を迎えていますが、世界は西アジアとアフリカを中心に人口爆発と食糧危機が危惧されています。世界人口は1800年代は8億人ほどだったそうですが、2050年代には100億人を超えると言われています。

20世紀に入るまで人類は十分な栄養が摂れずに飢えていたそうです。それが一気に増え始めたのは産業革命で物流が便利になったり、化学肥料の発明が大きいと言われています。痩せた土地でも作物が育てられるようになったからです。

農林水産省の統計によれば、2050年には、世界の食料需要は2010年と比較して1.7倍になると予測されており、食料の安定生産や効率化が世界規模で求められるようになるそうです。現在、日本は農業従事者が減り、カロリーベースでは食料の半分以上を輸入に頼っています。ということは、今後の日本は食料の国内生産が重要になってくるということを示しています。

日本は人口が減っていく中で、農林水産業はすべて国内需要に頼っていく形になります。水産物は漁船による漁獲の安全管理や寄生虫などの食の安全対策を求められていき、養殖が中心の産業になっていくと考えられています。

海外では食料の値段が高騰する中、日本では最新テクノロジーを利用した少人数大規模農林水産業によって国内での食料需要を賄っていくようになるのではと予想しています。日本食のブランドはますます高くなり、海外に日本の食品を輸出するケースも増えるかもしれません。日本では国策として種苗の遺伝子レベルでの著作権保護が求められています。

国内で人口が減る中、食料の自給率が高まるのは良いですが、エッセンシャルな産業なので従事者の確保はより不可欠となるでしょう。ベーシックインカムになった場合、農業や水産など食糧生産に関わる人はさらに増えると思います。次回はそれについて書いていきます。

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